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将棋を上達するために、プロの方による指導対局は効果的だといわれていますね。
また、指導対局には、将棋観戦が好きなファンにとっては、プロとの交流の場としての意味もあります。
今回の記事では、初心者レベルでの指導対局について、私なりの切り口でまとめてみました。
目次(もくじ)
将棋の初心者で、これまで指導対局を受けたことがない人にとっては、初めての指導対局を受けるのは勇気がいるかもしれません。
また、受けたことがある人ならではの不安とかもあるかと思います。
プロに対して失礼なことをしてしまったらどうしよう?
初心者の場合、手合い(駒落ちで何枚落とすか)は?
相手がプロでも、負かされてしまうのはつらい。
指導対局って本当に勉強になるの?効果的に上達するには?
せっかく指導対局を受けたのに、どんな将棋か思い出せない。
まず最初の不安ですが、基本的な将棋のルールやマナーが守れていればまず問題ないでしょう。
ルールについては、おぼえたてで不安がある場合は、指導対局が始まる前に、相手のプロの先生に一言いっておけばきっと大丈夫です^^
上達に効果があるかどうかは、受ける人次第ですが、指導対局をよりよい勉強にするために意識すべきことは色々あると思います。
指導対局の場合は、「駒落ち」というハンデがあります。
プロの先生が駒を落とす、つまり、普通の将棋のときよりも使う駒を減らします。
将棋を普段ほとんど指したことがないけれど、いきなりイベントなどで指導対局を受けることになった、みたいなこともあるかもしれません。
最近は、中継などを観ていて、プロ棋士の先生たちの魅力にひかれ、熱心な将棋ファンになる人がたくさんいるようですから。
棋士の先生に直接会えるイベントが近くで開かれ、指導対局もあるとわかり、さっそく申し込んでしまった、みたいな感じの展開も自然にあると思います。
あるいは、地元の将棋まつりを見学にいき、なんとなく列に並んでみたら指導対局の受付だった、なんてこともあるかもしれませんね^^
将棋のルールもおぼえたてくらいだと、指導対局で何枚駒を落としてもらったらいいかとかも、わからないのが普通です。
道場などでは決まりがあると思いますが、イベントなどの場合、そこまできついルールはないこともあります。
一体、何枚落ちがいいのでしょうか?
結論からいうと、初心者の場合は、次のどれかから選ぶのがいいと思います。
10枚落ちというのは、上手(教えてくれるプロの先生側)が「王将」1枚と「歩」だけ、ということです。
将棋の駒の動かし方をおぼえた人であれば、10枚落ちなら、比較的楽に勝てると思います。
8枚落ちは、10枚落ちに比べて、上手に「金」が加わります。
普段将棋の観戦をしていて基本的な駒の使い方を見慣れている人であれば、十分に勝てると思います。
6枚落ちは、上手にさらに「銀」が加わり、かなり守りが強化されます。
「飛車」と「角」以外の駒を上手く使って行くことが鍵になるでしょう。
4枚落ちからは、平手(ハンデなし)の定跡にでてくるような将棋の攻め方を多少知っていないと厳しいようですので、まったくの初心者には少しハードルが高いと思います。
なので、初心者には、指導対局のときは6枚落ちまでのハンデから選ぶことをおすすめしておきたいと思います。
将棋まつりのときに、プロの先生がお客さんに平手の定跡を教えている場面がありました。
ヒントを出して次の一手を考えさせていたのですが、対局という雰囲気ではなさそうでした。
たまたまみかけただけなので、謎なのですが、お客さんの方が、「指導対局」ではなく、「定跡の指導」という形での指導をお願いしたのでしょうか?
それとも、早めに終わってしまって時間があったので、余った時間で平手の定跡の話をしていたのでしょうか?
真相はわかりませんが、プロから是非平手の定跡を教わりたい、という人は、指導対局のときに聞いてみるともしかしたら、おしえてくれるかもしれませんので、たずねてみるといいかもしれません?
さて、指導対局では相手がプロということで、「容赦なく負かされてしまうのでは?」という恐怖があるかもしれません。
実際、テレビやネットでの観戦などで観る、対局中の棋士の先生たちの姿は真剣そのものですからね。
でも、指導対局の場合は、そこまで全力でお客さんを負かしにいったりはしないようです。
むしろ、気持ちよく勝ってもらいたい、という想いで指導してくれると思います。
もっとも、「加藤一二三先生の指導対局はガチ」という説がありますが。
ただ、これも「角落ち」とか「飛車落ち」のような、アマ有段者との対局に限った話ではないかと思っています。
まさか、「ひふみん」が、初心者相手の指導将棋で全力で負かしにいくとも思えませんから。
将棋まつりで、プロの指導対局を見学した際には、特に終盤のあたりでは、プロの先生の方から、「待った」をさせてあげている場面もよくみられました。
致命的な見落としに対しては、ヒントを出して正しい手を発見させていました。
逆に、「それもいい手ですけど、もっといい手があります」という感じで、より最短で勝てるように指導している場面もありました。
「待った」がありかどうか、また、ヒントまで出してくれるかどうかは、棋士によっても指導スタイルが違うかもしれません。
でも、基本的には優しく指導してくれるし、本気で大人げなく負かしにくることもないと思います。
なので、安心して指導対局を受けましょう。
せっかくプロに教えてもらえるのなら、最大限に活かしたいですよね。
指導対局を上達につなげるためには、どうするとよいか、考えてみました。
観戦をメインで楽しむ「観る将」として、平手の将棋に詳しくなったけれど、駒落ちの定跡は知らない、という方も多いと思います。
おそらく、定跡を知らなくても、6枚落ちくらいまでであれば結構勝てると思います。
ただ、そこから先は定跡を勉強するようにした方がいいでしょう。
「香落ち」くらいまでいけば、平手の将棋とほとんどかわらないのですが、トップアマでもない限り、そこまでいきません。
級位から初段くらいまでであれば、手合いは二枚落ち以下、つまり上手のプロの先生は駒(飛車や角)を使いません。
大駒が使えない分、守りに全勢力を投入してくるので、平手の定跡と同じような手で攻めると、受けつぶされてしまいます。
ですので、駒落ち特有の定跡をおぼえるようにした方がいいです。
その方が、結果的に将棋の基礎力もつきますので、平手の将棋にも活きてくるはずです。
将棋まつりを見学したときに、棋譜ノートをつけながら対局をしているお客さんがいました。
「すごく熱心だなー!」と感心しました。
せっかく棋士と対局できる機会ですし、終わったらどんな将棋だったか忘れてしまうのでは、もったいないですものね。
将棋の対局の内容は、おぼえておくのは中々難しいです。時間がたてば完全に思い出せなくなるのが普通だと思います。
指導対局で棋譜を記録しておけば、一生の宝になります。
念のため、対局前に、教えてくれるプロの先生に、棋譜をとります、といっておくとマナーとして美しいでしょう。
それからももう一点。
将棋の内容をおぼえておくのは難しいとは書きましたが、上達のためには、ある程度は思い出せるようになるといいと思います。
後述の対局後のコメントなども含めて、新しく勉強したことを印象に強く残すことが、将棋のレベルアップのための近道です。
指導対局では、普通の対局での感想戦みたいなものもあります。
局後の指導、といった方がいいかもしれませんが。
下手(お客さん側)が負けた場合は、負けた原因、どうすれば勝てたかなどを教えてくれます。
勝った場合も、何かアドバイスをもらえたり、ほめてもらえたりします。
局面を戻す必要がある場合は、プロの先生が手際良くやってくれると思います。
相手がプロだと安心感が違いますね。
教わったことは是非今後の参考にしましょう^^
いかがでしたか?
今回は、初心者の方に指導対局をおすすめするにあたり、不安を解消するような情報を書いてみました。
プロの先生に教わる、というと緊張してしまうかもしれませんが、積極的に受けると将棋も上達してとても楽しいと思います。
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