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2018年10月7日に、ニコニコ生放送で「【盤外企画】将棊頭山のほぼ頂上決戦」という番組が放送されます。
面白そうな企画ですが、ところで「盤外企画」ってなんでしょうか?
ここでは、これまでにニコ生で放送されたものも含めて、「盤外企画」について調べてみました。
目次(もくじ)
盤外企画とはなんでしょうか?
「盤外」とは「将棋盤の外」という意味ですね。
当ブログでも以前よく使っていましたね^^
【参考記事: 師匠・杉本昌隆七段による藤井聡太四段へのアドバイスや教育方針】
基本的には、盤外企画とは、将棋の棋士が、将棋の対局以外のことをする企画、というものだと理解しておいて間違いなさそうです。
ニコ生の放送には「タグ」がつけられています。
「盤外企画」で検索すると、過去の将棋番組で、「盤外企画」というタグがつけられたものが出てきます。
「ニコニコ」のサイトで実際に検索すると例えば以下のような番組がみつかりました。
話題になったり、反響が大きかったものもありますので、聞いたことがあるかもしれませんね^^
ニコニコのプレミアム会員の方は、タイムシフト視聴してみるのもいいかもしれません。
同じ「盤外企画」であっても、番組によって企画内容は違うようですので、分類してみます。
将棋のときは、棋士は勝負の鬼です。
でもひとたび将棋盤を離れれば、温厚な人柄で、明るい方ばかりです。
では、将棋以外の勝負ごとであれば、どうなるのか?
将棋のときのように、厳しい表情をみせるのか。
また、勝負強さや読みの深さ・鋭さを発揮するのか。
ルールをちょっとかえた将棋や、ゲームなどでの対決ならよくある企画です。
ところがなんとニコ生さんでは、「料理対決」という意外な企画が放送されました。
その名も、「将棋棋士がつくる将棋めし」!
棋士が食べる食事のことを「将棋めし」といいますが、この呼び方は、松本渚さんの漫画「将棋めし」に由来するのだと思います。
番組では、なんと、その松本渚さんも登場したみたいです。
番組説明欄に書かれている、「盤駒をフライパンと調味料にもちかえた棋士の戦い」というキャッチフレーズもとても愉快で、ニコ生さんの素晴らしい企画力に頭がさがります。
このタイプの盤外企画としては他にも、フットサル大会があったようです。
「盤外企画」としては他にも、棋士や女流棋士が、ゲームを実況・解説(?)する番組もありました。
「スプラトゥーン」というゲームが好きな藤田女流が、「スプラトゥーン」のゲーム実況を行う番組や、意外にも「軍曹」永瀬七段が「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」というゲームを実況する番組もありました。
しかし、一番驚きなのは、ベテラン棋士である福崎文吾九段による「DARK SOULS」というゲーム実況の番組です。
この番組は名古屋から放送されたようなのですが、なんと福崎文吾九段は、名古屋で開催のタイトル戦の立会人をつとめています。
個人的には、タイトル戦の立会人をつとめるほどの棋士というと雲の上の存在というイメージなのですが、ゲーム実況をしたことがあると知ると、急に親しみが湧いてきますね。
「盤外企画」には、棋士がカラオケを歌いながら詰将棋を解く、「カラオケ詰将棋」というものがありました。
詰将棋というのは、黙って集中してじっくり考えながら解くもの、というイメージがあったのですが、それを、歌いながら解かせるという発想が面白いですね。
面白いのですが、プロで解くのが難しい詰将棋を、解くのに集中できない状態で時間制限つきで解かせるという、やっている側からすると苦行のような企画だったようです(笑)。
この番組に関しては色々とエピソードがあるようですので、調べてみると面白いと思います。
「将棊頭山のほぼ頂上決戦」に登場する窪田七段も、詰将棋カラオケで活躍していたらしいです。
「盤外企画」には、2017年の年末に放送された、「DJ. ダニーとしょうぎフレンズ」のような、色々な企画が含まれたバラエティ番組もありました。
「DJ. ダニーとしょうぎフレンズ」では、糸谷八段が108つの質問に回答するコーナーがありましたが、糸谷八段の妹弟子の山口絵美菜女流1級も、「【将棋】いまさら聞けない将棋のこと81くらい答えます」という、質問回答に特化した番組に出演しています。
このタイプの番組で一番インパクトがあったのは、「【国民栄誉賞 受賞記念特番】羽生善治竜王だけど、質問ある?」ですね。
個人的には、羽生先生が今後、タイトル100期の偉業(もう1期で達成)を実現したら、また是非同様な企画をやってほしいです。
ちなみに上で挙げた、「ニコニコ将棋の日」という番組も、気になる番組名ですが、ユーザーさんからのコメントとその回答が中心の番組だったようです。
さて、棋士が将棋の対局以外のことをする盤外企画について調べてきましたが、ここで朗報(?)です。
「盤外企画」の中には、棋士たちが将棋を指す番組もあります。
「将棋めし対決」の企画では、棋士たちが対局も行ったようです。
ちなみに、このときの対局者の一人が、窪田七段です。
番組説明欄には次のような一文がありました。
誰の「将棋めし」がここ一番で棋士に力を与えてくれるのか?
どうやら、誰が作った料理が「勝負めし」として有効だったかを決めるという趣旨のようですね。
将棋の対局者兼料理の審査員みたいな感じでしょうか?
とても楽しそうな番組ですね!
「将棊頭山のほぼ頂上決戦」では、登山好きの棋士である中川大輔八段と窪田義行七段が将棋で対決します。
舞台は、将棊頭山という、中央アルプスにある山の頂上のすぐちかくにある山荘です。
そこで、なんと持ち時間2時間という、本格的な条件で将棋の対局を行います。
山頂近くという美しい環境下で、人気棋士たちがじっくりと指す将棋をリアルタイムで観られる、というのはとても贅沢な企画です。
でも、「盤外」要素、一体どこにあるのでしょうか(笑)。
以前に中川八段が解説で出演した際、インドア派かアウトドア派か、というアンケートがとられたことがありました。
結果は、、、将棋ファンにはアウトドア派が結構いることがわかりました。
その結果を受けてか、登山を趣味とするアウトドア派の中川大輔八段は、登山のときには肉を買ってもっていき、山で焼く話をしていました。
そのお話が印象に残っていた私としては、是非「将棊頭山」でも肉を焼いて欲しいと思ってしまいます。
対局しながらでは難しい、ということであれば、解説の藤森哲也五段に肉を焼きながらの解説に挑戦してほしいと思います。
(藤森哲也五段は中川八段と同じ将棋連盟登山研究会です。)
いずれにしても、せっかく山での対局になりますので、何か面白い「盤外」要素があったら(対局者にとっても)楽しいだろうと思います^^
いかがでしたか?
今回は、ニコニコ生放送の「盤外企画」について調べてみました。
どうやら棋士の先生たちは、将棋だけでなく、料理やゲーム、歌、スポーツなど、色々なことに日々挑戦しているようです。
「でも、将棋ファンとしては、やっぱり将棋の対局も観たい!」
そういう人のニーズに応えてか、「盤外企画」にも、将棋の対局を入れてくるのがニコ生さんの有能なところですね。
今後も様々な楽しい企画が放送されていく予感がして楽しみです^^