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藤井聡太二冠が王将戦挑戦者決定リーグ戦進出を決めて、
王将戦が盛り上がってきています!
他のタイトル戦でも、王位戦の防衛戦や挑戦中の叡王戦5番勝負で優勢なことや、
竜王戦の挑戦まで後一勝となっていることなど、勢いがありますね。
ここでは、藤井聡太二冠のこれまでの王将戦での歩みをまとめてみます。
【おすすめ】>>第34期竜王戦挑戦者決定三番勝負の日程・結果・戦型【永瀬VS藤井】
目次(もくじ)
2016年10月付けで、四段昇段、つまりプロ棋士デビューした藤井聡太二冠。
王将戦には、2017年度(2017年/2018年)の第67期から参加しています。
王将戦は、1月にタイトル戦が行われる棋戦ですが、
来期の挑戦者を決める予選は、2、3月頃にはもう早速、始まります。
藤井聡太四段(当時)の王将戦一次予選トーナメントの成績は、以下の通りでした。
対戦相手 | 舞台 | 日程 | 結果 |
有森浩三七段 | 一次予選一回戦 | 2017/03/01 | 藤井四段の勝ち |
小林裕士七段 | 一次予選二回戦 | 2017/04/04 | 藤井四段の勝ち |
西川和宏六段 | 一次予選三回戦 | 2017/05/12 | 藤井四段の勝ち |
澤田真吾六段 | 一次予選四回戦 | 2017/06/21 | 藤井四段の勝ち |
菅井竜也七段 | 一次予選五回戦 | 2017/08/04 | 藤井四段の負け |
ここでの勝ち星は、伝説の29連勝に含まれています。
また、後に何度も強敵として立ちはだかることになる菅井竜也八段に、
二次予選への進出を阻まれています。
2018年度(2018年/2019年)の第68期王将戦の成績は、
次の通りでした。
対戦相手 | 舞台 | 日程 | 結果 |
南芳一九段 | 一次予選一回戦 | 2018/02/05 | 藤井五段の勝ち |
杉本昌隆七段 | 一次予選二回戦 | 2018/03/08 | 藤井六段の勝ち |
井上慶太九段 | 一次予選三回戦 | 2018/03/28 | 藤井六段の負け |
すでにこの頃、順位戦での全勝昇級を達成して五段昇段、
さらには朝日杯優勝によって六段昇段を果たしています。
また、元タイトルホルダーのベテラン・南芳一九段に勝利し、
師匠の杉本昌隆八段との師弟戦を実現し、「恩返し」に成功したのが、
この王将戦一次予選の舞台だったのですね。
しかし、三回戦で井上慶太九段に敗れ、前年度よりも早く敗退してしまいました。
【第68期王将戦挑戦者決定リーグ戦についての記事】>>第68期王将リーグ最終局直前!プレーオフやリーグ陥落の条件を確認!
2019年度(2019年/2020年)の第69期王将戦についてみていきましょう。
一次予選の結果は次の通りでした。
対戦相手 | 舞台 | 日程 | 結果 |
池永天志四段 | 一次予選二回戦 | 2019/02/12 | 藤井七段の勝ち |
森内俊之九段 | 一次予選三回戦 | 2019/04/12 | 藤井七段の勝ち |
北浜健介八段 | 一次予選三回戦 | 2019/05/09 | 藤井七段の勝ち |
千田翔太七段 | 一次予選四回戦 | 2019/06/22 | 藤井七段の勝ち |
藤井聡太七段(当時)は、シードで二回戦からの登場でした。
一次予選で優勝し、二次予選への初進出を決めました。
王将戦二次予選に進出した藤井七段(当時)は、
二次予選3組のトーナメントからの出場となりました。
結果は、次の通りでした。
対戦相手 | 舞台 | 日程 | 結果 |
佐藤康光九段 | 二次予選一回戦 | 2019/07/19 | 藤井七段の勝ち |
中村太地七段 | 二次予選準決勝 | 2019/08/26 | 藤井七段の勝ち |
谷川浩司九段 | 二次予選決勝 | 2019/09/01 | 藤井七段の勝ち |
二次予選決勝で谷川浩司九段に勝ったことで、
王将戦挑戦者決定リーグ戦への進出を決めました。
藤井聡太七段(当時)にとって初の王将リーグ参加となった、
2020年度の第69期王将戦挑戦者決定リーグ戦の結果は、次の通りでした。
棋士名 | リーグ順位 | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 5回戦 | 6回戦 | 7回戦 | 最終成績 | リーグ結果 |
藤井聡太七段 | 5 | ○ (三浦 9/30) | ● (豊島 10/7) | ○ (糸谷 10/18) | ○ (羽生 10/21) | ○ (久保 11/14) | ● (広瀬 11/19) | 4勝2敗 | 残留 |
4回戦は手空きでした。
後たったの一勝でタイトル初挑戦というところまで迫りましたが、
非常に惜しくも、広瀬章人八段に敗れてしまいます。
しかし、初参加ながら好成績でリーグを終えたので、来期に望みをつなぐ形となりました。
【他の棋士の結果もみる】>>第69期王将戦リーグのラス前の結果表(時系列順)【最終日結果も追記】
第69期王将戦では惜しくも王将戦挑戦権を逃したものの、
その後、棋聖戦と王位戦でタイトル挑戦・獲得し、一気に二冠(王位・棋聖)になり、
第70期王将戦リーグには二冠のタイトルホルダーとして参戦することとなりました。
第70期王将リーグの藤井聡太二冠の結果は以下の通りでした。
表では月日のみの表記ですが、年はすべて2020年です。
棋士名 | リーグ順位 | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 4回戦 | 5回戦 | 7回戦 | 最終成績 | リーグ結果 |
藤井聡太二冠 | 3 | ● (羽生 9/22) | ● (豊島 10/5) | ● (永瀬 10/26) | ○ (佐藤 10/29) | ○ (広瀬 11/02) | ○ (木村 11/20) | 3勝3敗 | 陥落 |
【関連記事】>>羽生善治vs藤井聡太はどの棋戦で?王将戦のnewsで銀河戦ネタバレ!
羽生善治九段との初戦で敗れていること、
この頃は豊島将之竜王に全敗中だったことなどが注目ポイントでしょうか?
それと、この王将リーグで、永瀬拓矢王座が四間飛車を採用したことが、
2021年8月12日の竜王戦挑戦者決定三番勝負第一局の藤井二冠vs永瀬王座の対局で、
再び注目されていました。
藤井二冠は善戦するも、王将リーグ陥落となってしまい、
第71期は二次予選からの参戦となりました。
次の王将戦7番勝負の挑戦者を決めるために進行中の、
第71期王将戦での藤井聡太二冠の成績をみてみましょう。
前期のリーグ陥落により、2021年度の第71期王将戦は、
二次予選のトーナメントからの参戦となった藤井二冠。
二次予選の対戦結果は、次の通りとなりました。
対戦相手 | 舞台 | 日程 | 結果 |
石田直裕五段 | 二次予選準決勝 | 2021/07/30 | 藤井二冠の勝ち |
稲葉陽八段 | 二次予選決勝 | 2021/08/16 | 藤井二冠の勝ち |
前期のリーグ参加者だったので、シードされていますね。
かつて竜王戦で後手7七同飛成という手で勝利して反響を呼んだ相手である石田直裕五段に準決勝で、
続く決勝で、強敵・稲葉陽八段に勝利して、再びの王将戦挑戦者決定リーグ戦への参加を決めることになりました。
以前は菅井竜也八段、井上慶太九段に敗れることで敗退した王将戦でしたが、
同じ「藤井キラー一門」(井上九段の一門のこと)であり、
かつてのNHK杯や今期B級1組順位戦などで負けた稲葉陽八段を相手に、
見事に勝利し、リーグ復帰を果たし、藤井二冠は王将戦の初挑戦を目指します。
【人気記事】>>王将リーグはなぜ難関?予選の仕組みやリーグ人数を王位戦と比較!
藤井聡太二冠の四段時代からの王将戦での戦歴をまとめました。
師弟対決や羽生九段、豊島竜王らとの対局もあったりで、
これまでの藤井二冠の王将戦は印象的な対戦カードも多かったと言えそうですね。
3度目の参加となる、第71期王将戦リーグで、挑戦権を獲得できるか、
また、その時の藤井二冠の肩書き(タイトル)がどうなっているのか、
王将リーグは、大いに注目です。