王将リーグはなぜ難関?予選の仕組みやリーグ人数を王位戦と比較!

【当サイトの記事はPRを含む場合があります。】

将棋の王将戦の仕組みについて調べていたら、

王将戦の挑戦者決定リーグ、

いわゆる王将リーグは、「難関」であるとされていることを知りました。

 

一体、どういう意味で難関であり、どうして難関なのでしょうか?

 

これについて、さらに調べを進めて考察を行ってみましたので、情報や見解を共有しましょう(^^)。

 

【おすすめ】>>藤井聡太二冠の王将戦のこれまでの戦績・対戦相手【まとめ】

 

 

スポンサーリンク

 

王将戦は難関?

 

将棋の8大タイトル戦の一つである王将戦。

その挑戦者決定は、リーグ戦で行われます。

 

その王将戦のリーグが、「難関」らしいのですが。。。

 

誰がそういっているのかというと、

将棋連盟サイトの記事やAbema Timesの記事、

その他各大手メディアの記事などに、

王将リーグは難関という記述がしばしばみられます。

 

 

では、どういう意味で、なぜ難関なのか?

このことについてみていましょう!

 

予選が2次まで!シードでないと8連勝が必要?

 

リーグ戦の出場者は、王将戦のタイトル戦出場者(のうちの負けた方)と、

前年のリーグ成績が上位だった棋士たち、

それに、予選トーナメントを勝ち上がってきた棋士たちからなります。

 

 

まだ王将戦で実績のない棋士の場合は、

トーナメントを勝ち進まなければなりません。

 

王将戦の1次予選トーナメントで4連勝または5連勝してブロック優勝した棋士だけが、

2次予選のトーナメントに進出できます。

 

2次予選で自分のブロックで優勝すればリーグ入りです。

そのためには、1次予選優勝により2次予選に進んだ棋士の場合は、

3連勝しなければなりません。

 

つまり、1次・2次の予選を合わせて7連勝または棋士によっては8連勝しないと、

挑戦者決定リーグに入ることさえできないわけです。

 

 

しかも、1次予選勝ち上がり組は、

2次予選で、シードにより1次予選免除されている棋士に勝つ必要があります。

シード棋士は、前年に王将リーグにいた棋士やタイトル保持者、A級棋士などのようですので、当然強敵です。

 

なので、たとえ勢いにのっている棋士であっても、

相当に大変なことだといって間違いないですね。

 

下位3名がリーグ陥落

 

スポンサーリンク

 
王将リーグは、挑戦者になるが難しいのは当然としても、

リーグに残留するだけでも難しいとされています。

 

 

7名のリーグ参加棋士のうち、上位にいるのが、

前年のリーグで上位の成績だった棋士たち4名、

あるいは前期リーグ上位3名と前王将の計4名です。

(前期王将戦の結果が防衛か奪取どちらだったかによります。)

 

そこに、2次予選勝ちあがり組3名が加わります。

 

 

その7名で王将戦挑戦者決定リーグを戦って、

成績が下から3番目までの棋士がリーグ陥落となるのです。

 

参加者のうちの半分近くが落とされてしまうので、

その意味でとても厳しい戦いであるといえるわけです。

 

王位戦との比較

 

王将戦のリーグが、入るのも残るのも大変であることを説明してきました。

でも、将棋の世界が厳しいのは、どの棋戦でも同じというのも事実。

 

どうして王将戦だけが難関とされているのか、少し気になりますね。

そこで、王将戦と同じでリーグ戦でタイトル挑戦者を決定する棋戦である、

王位戦と比べてみることにしましょう。
 

スポンサーリンク

 

王位リーグ入りに必要な連勝数は?

 

王位戦でリーグに入るまでには、予選でどのくらい勝ち続ける必要があるのでしょうか?

 

実は、王位戦は、王将戦と違って、1次・2次という風に(リーグ入りを決めるための)予選がわかれていません。

 

王位戦予選というトーナメントを勝ち上がれば、

王位戦挑戦者決定リーグに入ることができるのです。

 

では、リーグ入りのためには、王位戦予選で何連勝する必要があるのか?

 

4連勝または5連勝です。

 

王将戦と比べると、かなり少ないですね。

 

 

なお、必要連勝数が4であるか5であるかは棋士によって違います。

これは、シードの有無による違いです。

 

ちなみに、王位戦の予選では、たとえA級やタイトル保持者であっても、

シードは一つしかされません。

もちろん、前期にリーグに在籍していて、陥落せず残留した棋士は、

予選を免除されますが。

 

王将戦と比較すれば王位戦の場合は、

リーグ残留者などを除けば、

過去の実績による優遇が少ないので、

若手棋士や中堅棋士にとってはチャンスが多い棋戦といえると考えられます。

 

そのような意味では、やはり、王将リーグの方が難関であるわけですね。

 

王位と王将のリーグを比較

 

王位戦のリーグは、2つの組、紅組と白組にわかれています。

各組に6名の棋士が割り振られ、計12名です。

 

前期の成績により予選免除されていていきなりリーグから参加する棋士は4名います。

つまり、紅組と白組それぞれに2名ずつですね。

 

6名で戦うリーグで、陥落が4名も出るので、その点は王将戦のリーグ以上に厳しいようにも思えます。

 

なので、入る方は王将戦の方が難しいですが、残留という観点からは、王位リーグも十分難関といって過言でないでしょう。

 

 

ただし、王将リーグでは、王将戦という棋戦でトップ5の成績を挙げた(王将保持者以外の)4名と同じリーグで戦わなければなりません。

しかも、2次予選では、前期惜しくも陥落した棋士がシードででてくるし、リーグにもまた上がってきたりするのです。

 

その意味で、王将戦では、実績のある強豪棋士たちがリーグに集まりやすいと考えられます。

 

逆に、王位戦のリーグでは、運よく勢いに乗ることができた棋士が入ってくることが起こりやすいです。

もちろん、それでも本当に強い棋士たちであることは間違いないのですが。

 

 

なので、どちらかといえば、王将戦リーグの方が、圧倒的に棋士同士のぶつかり合いになりやすいので、

たとえ百戦錬磨のトップ棋士であっても苦戦を強いられることになりやすいのでしょう。

 

「王将戦のリーグは難関」というのは、そういう、誰もが認める一流棋士にさえも厳しい、

という印象が定着した結果、いわれるようになったことなのではないかと思います。
 

>>こちらの記事もおすすめです

第68期王将リーグ最終局直前!プレーオフやリーグ陥落の条件を確認!

 

まとめ

 

スポンサーリンク

 
今回の内容は、王将戦の挑戦者決定リーグが難関であるといわれる所以の考察でした。

その際、同じような方式(トーナメント戦の後のリーグ戦)で挑戦者を決める棋戦である王位戦との比較も行いました。

 

確かにどの棋戦でも強い棋士ばかりが集まるリーグだな、という印象はなんとなくはあったのですが、

今回、その感覚的な理解が、少しクリアになったような気がします。

 

王将戦・王位戦、どちらもタイトル戦は7番勝負ですし、注目しておいて損のないタイトル戦なので、

是非今後も見守っていきたいと思います。

特に、王将戦は、藤井聡太七段が2次予選登場で話題です。

2019年7月18日(木)、佐藤康光九段vs藤井聡太七段の王将戦2次予選の行方に、興味が尽きません。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です