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2019年7月23日(火)、藤井聡太七段が、
ニ冠を保持するトップ棋士・豊島将之名人と対局します。
将棋連盟の対局予定などで、この日、
豊島将之vs藤井聡太の対局が2局も組まれている(?)
と思った方もいると思います。
1日に2局指すというわけではなくて、
一方が生中継されるリアルタイムの対局で、
もう一方はすでに収録(対局)済みで、録画が放送されるのです。
生中継されるのが竜王戦、録画放送されるのが銀河戦という棋戦になります。
以下、もう少しだけ詳しくチェックしていきましょう!
目次(もくじ)
ますは、銀河戦での豊島名人vs藤井七段の対局に関してです。
なお、銀河戦自体は、ケーブルテレビなどで放送される他、
将棋プレミアムでインターネット配信もされる棋戦でしたね。
銀河戦は、予選・本戦トーナメント・決勝トーナメントの3段階で行われる棋戦です。
本戦トーナメントは「パラマス方式」で、勝ち抜き戦となっています。
藤井七段は本戦Eブロックで、これまで、4連勝という勢いで勝ち進んできました。
すでにEブロック最多勝利者なので、決勝トーナメントに進出することが決定しています。
そのEブロックの最後の対戦相手として待ち受けているのが、豊島将之名人なのです。
いわば、本戦トーナメントEブロックの決勝戦というべき一番になりますが、
そのような大きな舞台で、将棋界の頂点に君臨する豊島名人と、最年少天才棋士・藤井七段との対戦が実現したわけですね。
ちなみに、この対局の収録日は、2019年5月23日(木)でした。
豊島将之・現名人が、佐藤天彦・現九段から名人位を奪取したのは、
2019年5月16日(木)17日(金)に行われた第77期名人戦第4局でした。
銀河戦の藤井七段戦は豊島名人にとって、
名人獲得してから2局目の対局になります。
将棋界の頂点に立ったわりと直後に、
猛烈な勢いで追い上げてくる後輩棋士との対戦となったのですね。
そのようなタイミングで行われた対局だけに、どのような結果だったのか気になりますね。
先ほども触れたように、藤井聡太七段はすでに、
銀河戦決勝トーナメント(略して決勝T)への進出が確定しています。
つまり、豊島名人との銀河戦Eブロック決勝に勝っても負けても、
決勝トーナメントには出場できるわけです。
一方、豊島将之名人の方は、負けると決勝トーナメントには出られません。
なので、藤井七段にとっては、チャンスといえるかもしれません。
将棋界最強の棋士の一人である豊島将之名人にここで勝っておけば、
決勝トーナメントで豊島名人と当たる可能性がなくなるわけで、
その分、銀河戦で優勝できる可能性が高くなってきますから。
また、最終勝ち残り者の枠で進出するか、最多勝利者の枠で進出するかでも、
決勝トーナメントにおける対戦カードに影響があります。
もし最終勝ち残りとなれば、アマ強豪との対戦可能性も生じてくるので、
将棋ファンにとっては楽しみな展開もあるかもしれません。
【関連記事】第27期銀河戦で藤井聡太七段決勝トーナメントへ!アマと対戦あるか?
その意味でも、銀河戦の豊島-藤井戦は、結果が気になりますね。
銀河戦以上に大きな舞台であり注目なのが、竜王戦の豊島-藤井戦です。
こちらは、広瀬章人竜王が保持するタイトル・竜王への挑戦権をかけた戦いです。
竜王戦の決勝トーナメントを勝ち上がった棋士が、
挑戦者になることができるといものです。
藤井七段、豊島名人は、豊島-藤井戦を含めてあと2つ勝てば、
決勝トーナメントの勝者、したがって竜王挑戦者を決める、
挑戦者決定3番勝負というものに出場できるという状況です。
なので、とても大きな舞台であるといえます。
実際、対局料もすごいことになっていますね。
かつて王将戦で豊島名人を苦しめた久保九段に勝ってここまで進出してきているだけに、
藤井聡太七段の勝利の可能性も十分にありそうで、とても気になる一局ですね。
この対局の勝者は次に、
竜王戦ランキング戦1組で優勝して決勝Tに上がってきた、
渡辺明三冠と当たります。
現在将棋界で一番多くタイトルを保持しているのが、
この渡辺明三冠です。
もしも藤井七段が豊島名人に勝ち、さらに続けて渡辺三冠にも勝って、
挑戦者決定3番勝負まで進んだら、いよいよすごいことになってきますね!
反対側のブロックからは、
タイトルホルダーである若手棋士・永瀬叡王と、
竜王挑戦経験もある木村一基九段の
勝者が出てきます。
このように、広瀬竜王までの道は、とても平坦な道ではありません。
それでも、豊島名人、藤井七段ともに、有力な挑戦者候補であることは間違いないので、
本局の勝敗によって、今後の将棋界の勢力図にに大きな影響が出ることになるかもしれません。
今回は、銀河戦のEブロック決勝、そして竜王戦決勝トーナメントでの、
藤井聡太七段と豊島将之名人の対局について取りあげました。
色々な側面がありますが、藤井-豊島という対戦カードは、
それだけでワクワクさせてくれるものがあります。
結果だけでなく、将棋の内容も楽しみにしたいですね(^^)。