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平成最後の日、2019年4月30日、藤井聡太七段の
第27期銀河戦本戦の対局が放送されました。
結果は、勝利!
将棋のファンの間では、結構話題になったみたいですね。
この結果により、藤井七段が銀河戦の決勝トーナメントに進出することが決定しました!
第27期銀河戦といえば、アマチュア参加枠で出場した、アマ強豪の方たちが
連勝したことも、大きな反響を呼んでいましたね。
連勝したアマチュアと藤井七段との対戦可能性はあるのか、
というのも、とても気になるポイントだと思います。
そこで今回は、このあたりのことについて、深堀していきましょう。
目次(もくじ)
まずは、藤井七段が決勝トーナメント進出を決めた対局についての情報をみておきましょう。
いつ対局したのか、相手は誰か、そして、どのような規定により決勝トーナメント進出が確定しているのか、
という点について確認します。
放送日は、2019年4月30日でしたが、対局日は、2019年2月19日でした。
近藤誠也五段(当時)との銀河戦と同じ日の収録で、藤井七段は、
1日に強豪棋士二人を相手に連勝したことになります。
流石ですね・・・!
藤井七段は2018年度に45勝8敗の成績で、最多勝率賞をもらっていますが、
45勝のうち、1勝分だけ、公表されていませんでした。
テレビ棋戦であるNHK杯か銀河戦のどちらかで、そのどちらであるか、
興味をもっている将棋ファンもいるようでした。
私も気になっていて、このブログでも少し前の記事でこのことに触れました。
結局、その1勝分とは、畠山鎮七段との銀河戦のことだとわかりました。
ということは、2019年度のNHK杯については、藤井七段登場の対局は、
2019年度の収録になるわけですね。
藤井七段のいるEブロックも含めて、第27期銀河戦の本戦は、
まだ途中までしか放送されていません。
それなのに、決勝トーナメント進出が確定、というのはどういうことなのか、
説明が必要かもしれませんね。
銀河戦の優勝者が決まる決勝トーナメント(決勝T)に進出するためには、
本戦で好成績をだす必要があります。
その好成績というのは、具体的ではっきりした条件があって、
次の通りです。
パラマス方式の勝ち抜き戦である銀河戦の本戦トーナメントの、
最後の対局で勝った棋士が最終勝ち残り者です。
一番多く連勝した棋士が、最多勝利者です。
ただし、最終勝ち残り者が最多勝利の場合は、
最終勝ち残り者を除いた棋士の中で一番多く勝った棋士が最多勝利枠で決勝T進出します。
第27期の藤井七段の場合は、所属ブロックであるEブロックで、
畠山戦の前の時点では、
佐藤慎一五段と並んで、3連勝で最多勝利者でした。
ただし、出番が後の棋士の方が優先されるので、
藤井七段よりも出番が前だった佐藤五段には、
決勝トーナメント進出の目はすでにありませんでした。
では、藤井七段が決勝トーナメント進出を目指す上で、
ライバルとなる可能性があった棋士は誰だったのかというと、
畠山七段でした。
もしも、畠山七段に負けてしまっていた場合、藤井七段は3連勝。
畠山七段が3連勝以上して、しかも最終勝ち残り者になれなかったら、
藤井七段の決勝トーナメント進出はなくなる、という可能性がありました。
その場合でも、畠山七段が4連勝したら、勝ち数の上では藤井七段を超えるのですが、
最終勝ち残り者になるので、最多勝利者枠で出場できるのは藤井七段、という具合でした。
ちなみに、畠山七段の次以降にでてくる棋士で、3局指す可能性のある棋士は、
行方八段ですが、行方八段の場合は、3連勝したらその時点で最終勝ち残りでもあるので、
最多勝利数の点では藤井七段のライバルにはなりえませんでした。
(まあ、このあたりの話は、「もしも」の話なので、もう関係ないのですが。。)
畠山戦に勝利したことで、藤井七段の4連勝となり、
Eブロックの他の棋士がそれを上回る勝ち数をあげることは不可能になったため、
藤井七段の最多勝ち数が確定しました。
このまま最後まで勝ち進んで、最終勝ち残り者として決勝トーナメントに進出するか、
途中で負けて最多勝ち数の枠での進出となるか、
どちらに転ぶにせよ、決勝Tへの切符をつかんだことになります。
銀河戦には、アマチュアの参加枠があります。
将棋ファンの間でも有名なアマチュア強豪が活躍したので、
熱い気持ちになった方も多いでしょうね。
詰将棋選手権チャンピオンなどでも活躍している、
アマチュア強豪の折田翔吾アマは、
第27期銀河戦の本戦Aブロックで7連勝しました。
すごい戦績ですよね!
8戦目で野月八段に惜しくも止められてしまいましたが、
野月先生は、順位戦B級1組の、トップレベルの棋士ですからね。
藤井七段に勝ったこともある棋士も含む、7名の棋士相手に勝ったのだから、
素晴らしいとしかいいようがありません!
7連勝ということで、圧倒的な勝ち数で最多勝利者に。
決勝トーナメントへの進出が確定しています。
銀河戦の決勝トーナメントとは、16名が参加して優勝を争うものです。
全棋士参加の棋戦のベスト16に、アマチュアがいるのだ、と思うと、
なんだかとてもエキサイティングですね。
木村孝太郎アマも、4連勝という素晴らしい成績でした。
参加ブロックは、藤井七段の師匠である杉本昌隆八段と同じ、
Gブロックです。
木村アマは4連勝で、今のところ最多勝ち数ですね。
木村アマが、決勝Tに進出できるための条件はどうなっているか?
現在、杉本八段に勝って3連勝中の、
増田康宏六段の今後の対局結果次第です。
もしも増田六段が次の相手である松尾八段に勝てば、木村アマが最多勝利枠を手にします。
増田六段が勝った場合は、そのまま増田六段が勝ち続けて最終勝ち残り者になれば、
木村アマがやはり最多勝利枠で決勝Tに行けます。
松尾戦に勝った後、本戦の途中で増田六段が負けたら、木村アマでなく増田六段が最多勝利枠で決勝T進出になります。
増田-松尾戦終了の時点では確定しないわけですね。
じっくり気長に展開を見守るようにするといいでしょう(^^)。
折田アマや、木村アマと、藤井七段が対局する可能性はあるのでしょうか?
もちろんその可能性はあります。
特に、決勝トーナメント出場が決定している折田アマには。
ただ、なにしろ全棋士参加棋戦の優勝者を決めるトーナメントですから、
藤井七段側にもアマ側にも一回戦負けの可能性があります。
できることなら、一回戦で当たってほしいですよね。
そうなるための条件について説明しておきます。
折田アマの出場枠は、最多勝利の枠でしたね。
木村アマも、もし決勝Tにでることになった場合は、
ブロック最多勝利者としての出場になります。
一方、藤井聡太七段の方は、最多勝利か最終勝ち残りか、
現時点ではまだ確定していません。
銀河戦の決勝トーナメントの一回戦で当たるのは、
最多勝利枠での参加者と、最終勝ち残り枠での参加者です。
なので、折田アマか木村アマと一回戦で当たるためには、
藤井聡太七段が、Eブロックで最後まで勝ち続けることが必要になります。
もしも藤井七段が最終勝ち残り者になったら、そのままの勢いで優勝する可能性も
かなり現実味を帯びてきますし、そんな勢いある藤井七段と
もしもアマチュア強豪の方が対局するとなったら、
どのような将棋になるのか、とても興味を惹かれますね。
そういう感じで、第27期の銀河戦には、かなりの話題性があるわけで、
将棋ファンとして楽しく見守っていきたいですね(^-^)。
藤井聡太七段の決勝T進出やアマチュア強豪の活躍に関して、
第27期銀河戦の気になるポイントの情報のまとめを行ってみました。
今回ここで書いた内容は、銀河戦の規定について、主にウィキペディアを参考にした上で、
第27期の現状に当てはめて状況整理した結果になります。
藤井七段が朝日杯以来の全棋士参加棋戦優勝となる可能性もあるので、
その点でも、今後の銀河戦の展開には大いに注目していきたいですね。