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平成の終盤は将棋がとても熱かったですね。
その傾向は令和になっても続くと思いますが、
囲碁の方もこれまで以上に注目されるようになるでしょう。
そこで、今回は、将棋と囲碁という二つのゲームの対応的なもの(?)についての、
私なりのまとめを行ってみたいと思います。
将棋ファンの立場で書いたものですので、囲碁ファンの方はその点予めご了承いただければ幸いです(_ _)。
目次(もくじ)
ひふみんフィーバー、藤井フィーバーの影響で将棋を始めたばかりなのに、
囲碁までおぼえたくなってきて、どうしようかと思っておられるとしたら、
是非やってほしいことがあります。
それは、将棋と比較しながら、囲碁のルールとかを学んでいくことです。
私も将棋を先におぼえましたが、
漫画「ヒカルの碁」をより楽しみたくて、
囲碁についても学んだりしたものです(^^)。
一見、わりと似たようなものにみえなくもない、
碁と将棋ですが、結構ゲーム性が違うので、
どちらか一方のみを知っている人には、
もう一方を学び始めるととても新鮮な気持ちになるでしょう。
そうなったらチャンスですね。
新しいことをおぼえる上での一番のハードルは、
やり始めてから習慣化するまでの段階にありますから。
そのハードルを、楽しい気持ちになって乗り越えてしまいましょう。
ただ、いきなりそんなことをいわれても、
すぐには実行できないですよね。
「囲碁の入門書とかを買えばいいのか、
それともテレビで入門講座をみるべきか・・・」
そういう風に考え始めたかもしれません。
ただ、囲碁と将棋との比較という点については、
囲碁の入門書に書いているとは限りません。
だからこそ、私なりの答えをこの記事に書いてしまいたいと思います。
次のような観点で比べて、違いや対応をみていきたいと思います。
以下、この通りの構成ではありませんが、だいたいの流れとしてはこの線に沿って説明されています。
まずは基本中の基本から。
将棋で使われる道具のうち、もっとも基本的なものは、
将棋盤と駒ですね。
これがなければ始まりません。
囲碁でも似たような道具が使われますが。。。
さあ果たして、将棋とどのような違いがあるのでしょうか(笑)?
囲碁も将棋やチェスと同じ、ボードゲームですから、
当然、盤が使われます。
囲碁の盤は、「碁盤」と呼ばれます。
将棋盤は、9かける9の81マスでしたね。
それと同じように考えると、碁盤は、18かける18の324マスの盤、といえます。
ただし、囲碁の場合は、盤のサイズは、まずの数ではなく、
線の数によって表わすのが普通です。
碁盤には、縦と横にそれぞれ19本の線が引かれていて、「19路盤」と呼ばれます。
将棋盤の上に置かれるのは、駒でしたね。
囲碁では、碁石が使われます。
単に「石」とも呼ばれます。
当たり前ですが、将棋では、自分の駒と相手の駒は、
駒の向きによって区別されるのでしたね。
ところが、囲碁の場合は、石は丸いので、向きでは区別できせん。
その代わり、自分と相手では、石の色が違うので、色で区別します。
碁石には、「白石」と「黒石」があって、
2人の対局者のうち、一方が白を、もう一方が黒を使うようになっています。
先ほど、将棋盤と囲碁盤で、盤の大きさの表現のしかたが違う、
という話がでてきました。
実はこれは、将棋と囲碁では、駒や石を、
盤のどこに打つかが違うせいなのだと思います。
将棋の場合は、マス目の中に駒が置かれるのでしたね。
しかし、囲碁の場合はそうではありません。
囲碁で石が置かれる場所は、碁盤に描かれている縦線と横線の交点です。
マス目の「頂点」といってもいいかもしれません。
19路の囲碁盤にある、19かける19、361か所の点の中のどこかに碁石をおくわけです。
囲碁も将棋と同じで、先手と後手が一手ずつ交代で着手していくゲームです。
ハンデをつけない対局の場合、将棋と囲碁では、先手と後手の決め方が違います。
それぞれどのように決めるのか、みておきましょう。
将棋では、「振り駒」というやり方で先手・後手を決めるのでしたね。
このブログでもときどき振り駒という言葉をだしてきました。
ですが、ほとんど説明していませんでした。。
今回は、簡単な説明だけしておきましょう。
振り駒とは、文字通り、駒を振ることです。
5つの「歩」を、両手で包んでシャカシャカ振ります。
そして、軽く放り投げるのです。
うまく振り駒ができていたら、「歩」と書かれた面が上向きになっているか、
「と」とかかれた面が上向きになっているか、どちらかです。
たまにそれ以外の状態になることもありますが。
道場や大会などでアマチュアが指すときは、2人の対局者のうちのどちらかが振り駒をします。
なので、振り駒は、一人でする作業なわけですね。
囲碁で先手・後手を決める方法は、「ニギリ」と呼ばれます。
ちなみに、囲碁では先に打つ人が黒石を、後に打つ人が白石を使います。
先手・後手とはあまりいわないかもしれません。
「黒番」、「白番」といういい方をします。
ニギリというのは、どういうものか?
将棋の振り駒に比べると、少し難しいのですが・・・
まず、ニギリは、二人で行うものです。
一人が白石を、もう一人が黒石を、つかみとります。
そして、そのつかんだ石を盤の上に置きます。
黒石をつかむ人は、1個か2個をとるのが普通です。
もう一人の人は、つかんだ白石の数が、偶数であるのか奇数であるのかを判定します。
偶数とは2の倍数、奇数とは2で割って1余る数のことでしたね。
判定のやり方ですが、2つずつペアをつくっていって、最後にペアをつくれない石が1つでれば奇数、そういう余った石がでなければ偶数、という感じです。
にぎった黒石の数が1個の場合は白石が奇数であると予想したことを意味し、2個の場合は白石が偶数であると予想したことを意味します。
その予想が当たっていたら、黒をつかんだ人が先手(黒番)、外れていたら、黒をつかんだ人が後手(白番)となります。
将棋では相手の駒を、囲碁では相手の石をとることができます。
とられた駒や石は、どこへいくのでしょうか?
将棋の場合、相手の駒をとると、
後で自分が使うことができます。
「持ち駒」のルールですね。
相手の駒をとると持ち駒になるかどうかが、
将棋とチェスの大きな違いで、将棋の大きな特徴です。
持ち駒ですが、プロやアマチュアの本格的な大会などの正式な場では、
「駒台」というところに置かれます。
家や部活などで友達と将棋を指すときは、駒台がないので、
代わりに駒箱の上に置いたりします。
囲碁にも、相手の石をとれるルールがあります。
大雑把にいえば、自分の石で相手の石を囲んでしまったときに、
相手の石をとることができます。
とった石は、自分の碁笥(ごけ)のふたの上に置きます。
碁笥とは、碁石が入っている容器のことです。
将棋で駒を入れる箱に持ち駒を置くのは、あくまで正式でない場でだけですが、
囲碁の場合は、正式な対局でもふたを使います。
この対比も、中々面白いな、と個人的には思っています(^^)。
とった相手の石は、「アゲハマ」と呼ばれます。
将棋の持ち駒のように、再利用はされませんが、
勝負に影響はあります。
囲碁というゲームは、最後に、「地」と呼ばれる、自分の石で囲んだ領地の数を数えて、
大きい方が勝ち、という感じものなのですが、アゲハマがある場合は、
盤上の相手の地の数から自分のアゲハマの数を引き算したものが、正味の相手の地の数となります。
自分の地についても、同様に盤面と相手のアゲハマで決まります。
将棋には、引き分けが2種類ありましたね。
囲碁にも2種類あるようです。
将棋は、相手の王将を詰ますゲームです。
しかし、「入玉」という、相手の陣地に王様が侵入した状態になると、
とても仕留めにくくなります。
双方の王が入玉する、「居入玉」になってしまうと、
「詰み」による決着は絶望的になります。
そういうとき将棋では、お互いが持っている駒の価値で勝敗が決められます。
各駒に点数がついているらしいのです。
正直、滅多に相入玉は経験しないので、私も詳しいルールは勉強していませんが。。
ただ、点数が互角の場合は、引き分け扱いになります。
そのような引きわけのことを、「持将棋(じしょうぎ)」といいます。
ひふみん、つまり、加藤一二三九段が、中原永世名人とかつてタイトル戦番勝負で、
持将棋による引き分けを含む熱戦を戦ったそうです。
囲碁では、双方の地の数が同じになった場合を、「持碁(じご)」と呼びます。
持碁は引き分け扱いになります。
ただし、「互戦(たがいせん)」、つまり、ハンデなしの対局の場合は、
持碁にはなりません。
「コミ」のルールによって、少なくとも半目の差がつくようになっているからです。
将棋の引き分けにはもう一つ、千日手というものがあります。
千日手というのは、同じ局面が4回繰り返されることです。
同じ場面が繰り返され続けるのでは、何手指しても決着がつくわけがないので、
千日手が生じた場合は、勝負は引き分けとなり、「指し直し」になります。
囲碁でも、一見、同じ局面が続いてしまいそうな状態になることがあります。
それは、「コウ」という状態です。
盤に自分の石を打って相手の石を一つ囲むことでその石をとったあと、
そのとられた石の位置に相手が石を打つことで、その自分が打った石がまたとられ、
また自分が石を打って相手のその石をとり、といったことが繰り返されるような状態です。
そのようにとったりとられたりを繰り返すと、
まったく同じ局面が続く「同型反復」となります。
この同型反復は、実は、囲碁のルールでは禁止されています。
なので、コウができていても、実際には局面は繰り返されません。
だから、「千日手」のようなことにはならないわけですね。
しかし、コウが3つできている「三コウ」の状態になると、
引き分けになることもあるそうです。
コウのルールは難しいので、残念ですが、ここでこれ以上は踏み込めませんので、紹介のみとさせていただきます。
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囲碁と将棋の違いや共通点に注目するといいと思ったので、
似ているけれど違う部分をピックアップしてみました。
まったく別なゲームなのですが、あえて比べてみることで、
色々と発見があったように感じました。
何かの参考になれば幸いです(_ _)