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囲碁や将棋のプロ棋士には、高学歴な方もいて驚きます。
一体、どのくらいすごいのか、気になりませんか?
将棋や囲碁をやっている人って、頭よさそう、というイメージがありますよね。
私は子どもの頃から将棋をやってきて多くの人を見てきましたが、将棋を指す人は話し方とかも賢そうだな、と思ってきました。
囲碁のことは詳しくありませんが、きっと将棋と同じような感じだろうという気がします。
そして、普通のアマチュアでもそうなのだから、プロともなれば、ものすごい頭脳をもっているのだろうな、と、やはり思いますね。
プロやアマチュア強豪の強さを感じる体験をしたことがありますが、
そういうとき思うのは、「頭の中どうなってるの?」ということです。
なんだかありがちな反応ですが(笑)。本当にすごいものを目の当たりにすると人はシンプルな反応を示すものですね。
しかも、プロ棋士たちがすごいのは将棋や囲碁の中だけでなく、
学歴がすごい人もいたりするのです。
今回は、出身大学などに注目し、囲碁界と将棋界のすごさをみてみましょう。
(*肩書きなどは記事投稿/編集当時のものです。随時修正する場合もあります。)
目次(もくじ)
今から囲碁のプロ棋士で高学歴な方たち2名を紹介しますが、
漫画ではなく現実にもこういう人がいるのか、という感想をもつことになると思いますよ。
囲碁棋士の坂井秀至八段は、医師免許をもっています。
大学が医学部だったのですね。
そんな坂井秀至八段が、囲碁棋士から医師に転身するために休場するという報道が最近ありました。
【参考記事(外部リンク)】 囲碁の坂井八段、医師に転身「20年、30年単位で人生考え」
実をいうと、私も上記の記事がきっかけで坂井秀至八段が医学部出身ということを知ったのですが(^^)。
しかも、京都大学の医学部の出身なのです。
おそらく理系では最難関の一つなのではないでしょうか?
さらに、坂井秀至八段のおそろしいところは、囲碁のタイトルをとったこともあるという点です。
受験競争で頂点の大学に合格するだけでなく、プロ囲碁の世界でも頂点をとってしまうという・・・!
プロになった経緯や、プロ棋戦での成績なども、素晴らしすぎて驚愕してしまいます。
さらになんと、囲碁棋士には、東大卒の方もいるのです。
その囲碁のプロとは、光永淳造(みつながじゅんぞう)六段という方です。
東京大学の理学部数学科を卒業されています。
以前、光永六段は「数学セミナー」という雑誌に記事を書かれていて、著者プロフィール欄で知りました。
ちなみに同じ号には、将棋の千田翔太六段(当時)の記事も掲載されました。
その号の詳細については下記のボタンからアマゾンの商品ページで見られます。
東大の理学部数学科というのは、かなり本格的に学問としての数学を教えるところです。
東京大学は入るだけでも難しいのですが、難関の入試を突破するだけでなく、
さらに頭の鍛えられる数学科で学んだとなると、かなりの頭脳の持ち主ということになります。
そして、ウィキペディア情報だと、光永六段は2人目の東大卒プロ囲碁棋士なのだそうです。
他にもいるんですね・・・!囲碁棋士の頭脳、おそるべしです。。
以上のように、圧倒的な学歴の棋士がいる囲碁界ですが、
将棋界にも高学歴の棋士たちがいます。
ここでは、その一部を紹介しましょう!
将棋の棋士を排出した大学として、一番有名なのは早稲田大学でしょうか。
なんと、複数名の将棋棋士が、早稲田大学出身なのです。
あの加藤一二三先生(「ひふみん」の愛称で有名)も、早稲田の出身棋士です。
中退ということですが、史上最初の中学生棋士にして名門大学にも入学という加藤先生の足跡は、正に伝説級といって過言でありません。
上に挙げた他の早稲田卒棋士も含めた4名とも、
タイトル経験者というのが、また驚異的ですね。
学業とその他のことを両立させる早稲田の校風ともマッチしていて、
さすがという他ありません。
【関連記事です】 => 広瀬章人八段の早稲田大学時代の棋士・学生としての歩み【情報源も】
そして、将棋界にも、東大出身者がいるのです・・・!
その将棋棋士とは、片上大輔七段です。
あの史上初の外国出身女流棋士のカロリーナ・ステチェンスカ女流1級の師匠でもあります。
今では日本語が堪能なステチェンスカ女流ですが、日本にきた当時は、おそらくそこまで日本語はできなかったはずです。
一方、片上七段は当然、東大出身なので英語はかなりできることでしょう。
だから、ステチェンスカ女流の師匠として、片上七段以上に適任な棋士は中々いなかったのだろうと思います。
将棋界の国際化に貢献した東大出身棋士、それが片上大輔七段なのです!(多分)
片上七段は、東大法学部出身だそうです。
棋士の道を捨ててエリートコースを進むという選択肢もあったし、
その方が将棋以上に給料をもらえた可能性もありました。
もちろんエリートコースを選ぶのも立派な選択には違いありませんが、
自分が子どものころから憧れていた将棋のプロの道を進み続けることを選んだ片上先生は、カッコいいと思いますねー。
「高学歴」という言葉は、普通は大学の偏差値が高いことを指します。
その他に、大学院まで進んだ場合も、高学歴という場合もあるような気がします(多分)。
その意味での高学歴な棋士といえば、糸谷哲郎八段です。
「怪物くん」の異名をもち、個性的でしかもとても強い将棋棋士です。
大学院というのは、大学を卒業した人が進学するところで、
大学4年生までの勉強や研究をさらに深めるための教育機関です。
大学院との区別で、通常の大学のことを「学部」という呼称もあるので、知っておくといいでしょう。
なお、大学院は、場所的には基本的には大学と同じところあります。
なので、大学のキャンパスで生活している学生の中には、学部生(通常の大学生)の他に、大学院生もいるわけですね。
糸谷八段は、学部は大阪大学で、卒業後、大阪大学大学院に進学しました。
修士課程というコースを修了し、修士号という学位を得ています。
糸谷哲郎八段の専門は哲学で、哲学関係のイベントにも登壇されることも。
また、糸谷八段が「DJ. ダニー」という名で出演するニコ生の企画では、
リスナーさんからの人生相談的なお手紙がよく読まれますが、
このことも、糸谷先生が哲学を学んでいて達観・成熟したものの考え方ができることと関係があるものと思っています。
記事投稿時点では四段昇段・プロ棋士デビュー前だったのですが、
その後プロ棋士となった、谷合廣紀四段についての情報を追記します。
この話題に関しては、欠かせない人物です。
谷合四段は、東京大学の現役大学院生で、修士課程よりもさらに先の博士課程在籍です。
情報系の専攻で、とても優秀なようです。
奨励会時代に本の著者にもなっていますから。
ちなみに東大大学院生または出身というと、大学他のところを卒業している場合もあるのですが、
本の商品ページに掲載の谷合四段の学歴を読むと、大学から東京大学であり、
しかも浪人や留年もしていない、ストレートのようです。
【谷合廣紀四段の本】 => Pythonで理解する統計解析の基礎
大学院では、人工知能(AI)に関係ある研究をされているそうですし、
藤井聡太二冠以上にも負けないくらいすごい頭脳の持ち主と言えそうですね!
【将棋と囲碁の違いに興味がある方におすすめの記事】 => 囲碁と将棋の違いや共通点は?使う道具や先後の決め方、引き分けルールも
以上、今回は「棋士の学歴」という観点から、
囲碁棋士vs将棋棋士の比較(?)を行ってみました。
注意してほしいのは、学歴とか出身大学というのはあくまで参考程度のものだという点です。
それらだけで頭のよさや頭脳の出来を比較することはできるわけではありません。
あと、私は将棋界のことはそれなりに知っていますが、
それに比べると囲碁の棋士については知識が少ないので、
調べたらもっと色々な情報がみつかるかもしれません。
その上で、せっかくなので一応、私見も述べておきます。
どちらかというと、東大卒の方が2名もいるだけでなく、医師もいる囲碁の方がインパクトが強いかな、と。
なんとっても、坂井八段がすごすぎて言葉もでませんね。
あと、光永六段が卒業した東大の数学科というのは、本当にすごい環境なのです。
ただし、東大卒なら将棋界にもいますし、大学院修士課程修了者もいる将棋界は、決して負けてはいませんね。
将棋棋士には、学術的・学問的な雰囲気・姿勢をもった方もいるので、それも将棋界のカラーの一つなのかも。
早稲田出身がたくさんいるのもポイント高いはずですし。
それと、将棋棋士になるためには、「奨励会」という機関で勝ち抜くのですが、
最終的にプロになるまでの難易度は、東大以上ともいわれていますね。
【奨励会についての参考記事】 => 奨励会入会のための棋力はどのくらい?奨励会員は一番下の6級でもすごい!
それにしても、一つの道でプロを目指しながら、
難関とされる大学に合格したり通ったりできるというのはすごいことですね。
二足のわらじで成功できる秘訣や戦略については、棋士の道を目指す後輩たちだけでなく、
一般の高校生・大学生にも参考になるはずなので、
大学出身棋士の方たちには、どんどんそういう情報を発信していってほしいな、とか思ったりしますねー(^^)。