【将棋】永世王位の称号の条件/藤井聡太王位は後いくつ防衛すればいい?

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豊島将之竜王を挑戦者にむかえた第62期王位戦七番勝負で、
見事に防衛を果たした藤井聡太王位(棋聖と合わせて二冠)。

 

この第62期お~いお茶杯王位戦で初防衛となった藤井王位は、
すでに王位を通算二期獲得したことになりますが、
こうなってくると、気の早い話ではありますが、
「あと何回、防衛に成功すれば、『永世王位』になるの?」

という疑問を持つ方も少なくないことでしょう。

 

私も興味が出てきましたので、今回は、
「将棋の永世王位の称号資格を獲得するために達成すべき条件」

というテーマで、まとめを行ってみたいと思います。

 

 

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永世王位の称号の資格を得る条件

 

将棋の永世称号は、タイトル戦で規定の条件をクリアした棋士に与えられます。

簡単にいうと、王位のタイトルを何回も獲得すれば、王位の永世称号の条件達成、という感じです。

 

細かいことを言えば、永世称号は、引退後に名乗るのが原則なので、
条件達成の時点では、永世称号資格をもらう、というのが正確な言い方です。

また、「永世」という言葉を使わず、「名誉」という称号名になっているタイトルもあります。

王位の場合は、普通に(?)、永世王位という名乗りになります。

 

それでは、王位戦の場合の、永世称号の資格獲得条件は何か、みていきましょう。

 

永世王位の条件は?連続5期or通算10期

 

永世王位の資格を得るための条件は、
王位を連続5期獲得、または、王位を通算10期獲得、
というものです。

 

タイトル戦は一年に一回の開催なので、
初挑戦の年から、どんなに早くても5年かかることになりますね。

 

永世称号の条件はタイトルによって結構、ばらつき(?)があり、
連続獲得でしか永世称号を取れないもの、
逆に、条件に連続獲得はなく、通算獲得回数のみでいいものなど、
様々なので、タイトルごとに個別にチェックしておきたいですね。

 

藤井聡太二冠は永世王位まで何勝/最短何年?

 

藤井聡太・現王位は、後どのくらい王位のタイトル戦で勝てば、
永世王位の資格をもらえるのでしょう?

 

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最短なら3年(連続獲得5期の条件で)

 

タイトルの獲得というのは、奪取・防衛の二種類があります。

奪取は挑戦成功(挑戦者としての勝利)、防衛は現タイトル保持者としての勝利のことです。

 

どちらの場合ももちろん、獲得の回数にカウントされます。

 

「タイトル連続5期」という条件の達成とは、
まず奪取して、その後、防衛を4回する、ということを意味します。

 

すでに奪取と一回の防衛を果たしている藤井王位の場合は、
残り3回、連続して王位を防衛できれば、
永世王位の条件をクリアできることになりますね。

 

この条件ならば、最短で、三年後には永世王位資格を得ることになりますが、
果たして、そこまで順調にいくのでしょうか?

今の強さをみていると、達成してしまいそうな気がしてしまうのが、おそろしいところですね。

 

第63期で防衛失敗すると6年以上

 

一度でも防衛に失敗して、王位のタイトルを失冠してしまうと、
どうなるでしょうか?

 

タイトルを失っても、また次の年に、予選を勝ち上がって挑戦することはできます。

ですが、永世王位の達成条件のうち、連続5期のカウントがリセットされてしまいます。

 

もしも藤井聡太二冠が、第63期王位戦で防衛できなかったら、
また第64期で挑戦者になって、そこから王位戦七番勝負で
5年連続で勝利する必要があります。

この条件での永世王位達成なら、2021年から、6年後です。

 

通算10期獲得の条件での達成なら最短はいつ?

 

藤井二冠が通算10期獲得の条件で永世王位を達成するとしたら、
最短でどのくらいになるでしょうか?

 

連続5期の条件をぎりぎりでクリアできず、
連続ではなく通算の条件での達成になる状況を考えてみます。

初の獲得から連続4期で勝ったものの、5期目(4度目の防衛戦)で、
失敗したものの、挑戦権を獲得して次の王位戦に出場します。

そこから連続で4期勝つも、連続5期は阻止されます。

さらに翌年にまた挑戦者になり、奪取、その次も防衛。

こうなると、この時点で通算10期(4連勝+4連勝+2連勝)で、
永世王位達成となります。

 

このシナリオで永世称号の条件をクリアするとしたら、
通算12回の連続出場することになり、
2021年からみると、10年後のことですね。

 

他の棋士の永世王位までの距離

 

永世称号の達成者は、将棋の世界でもとても希少です。

ですが、もう後、何回かで達成できる、という、惜しい状態にある棋士ならば、
いる場合もあります。

 

ただ、王位戦の場合は、連続5期あるいは通算10期という条件が厳しすぎて、
「惜しい」と言える棋士がほとんどいないのが現状となっています。

 

その原因の一つは、羽生善治九段が、かつて、
王位戦であまりにも多く勝ちすぎたことです。

 

「永世七冠」である羽生九段は当然、永世王位の資格を持っているのですが、
資格獲得の条件以上に、勝ちまくっています。

 

また、王位戦は、深浦八段(当時)が羽生王位(当時)から奪取した後に、
広瀬・現八段に取られてしまったり、
菅井竜也・現八段が羽生王位(当時)から奪取したものの、
その後、豊島・木村・藤井と移り変わるなど、
せっかく台頭してきた棋士たちが、次から次へと他の棋士にタイトルを明け渡してしまってきたという、
状況がありました。

 

藤井二冠以外の現役棋士で、永世王位に近い棋士としては、以下の棋士がいます。

 

  • 谷川浩司九段・通算6期
  • 深浦康市九段・通算3期

 

通算10期という条件には、まだかなり遠いですね。

 

藤井二冠が今後、羽生先生のように王位を独占するのか、
他の棋士たちのように、新たな猛者に取られてしまうのか、
注目していきたいですね。

 

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まとめ

 

今回は、王位戦の永世称号の情報・考察についてでした。

 

藤井聡太王位が最短で永世王位を達成するとしたらいつか、
ということを、二つの条件それぞれについて説明しました。

 

連続5期なら3年後ですが、一回でも防衛に失敗すれば、
6年以上かかるし、5連覇ができなければ、10年はかかってしまいます。

5年や10年が経てば将棋界の勢力図もかなり変わっているはずで、
また新たなスター級の棋士たちが誕生している可能性もありますね。

 

こうして考えると、永世称号という軸で、将棋界をみてみるのも、
長い目でみることになるので面白いものですね。

 

 

 

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