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今回のテーマは「奨励会員の棋力とは」です。
将棋の棋士を目指すには、奨励会に入会して戦います。
奨励会員は、私たち通常のアマチュアよりもかなり強いイメージがあるのですが、
では、アマチュアでいうとどのくらいの棋力なのでしょうか?
ここでは、奨励会入会に必要とされる棋力、という観点から、
奨励会員は最低このくらい以上の棋力、というのを述べます。
奨励会員の棋力とは?奨励会に入るには、
どのくらいの実力がないといけないのでしょうか?
必要とされる棋力について説明します。
まず注意しておきたいのは、同じ奨励会入会でも、
人によって条件が違うという点です。
どういうことかというと、
奨励会入会は、奨励会の6級という棋力からできるのですが、
入会のための試験を受験する年齢によっては、もっと上からの入会しか受け付けていないのです。
入会時の年齢と段・級の条件については、別の記事にまとめましたので、よろしければどうぞ。
今回は、奨励会は最低でもどのくらいの棋力があるのか、というテーマなので、
一番したの級位である、奨励会6級の棋力について説明します。
実は、答えは将棋連盟のサイトに明記されていました。
それを、引用しましょう。
6級でもアマ三、四段の実力となります。
なんと、奨励会で一番低い6級でさえも、アマチュアの三段か四段くらいの実力があるのですね!
これは相当強い棋力で、普通に趣味としてやっていても中々そのレベルには辿りつかないのが普通と思います。
今説明した通り、将棋連盟の公式サイトには、奨励会6級はアマ三段か四段、と書かれていますが、
別な説もあります。
青野照一九段の著書「将棋界の不思議な仕組み プロ棋士という仕事」には、
奨励会6級の入会試験は、「五当四落」といわれている、と書かれています。
その意味は、奨励会の6級は五段なら合格できるけれど、四段だと簡単ではないということのようです。。
なので、将棋連盟のサイト上の記述とは少し異なりますね。
実際はどちらが正しいのか、気になります(笑)。
なお、「将棋界の不思議な仕組み プロ棋士という仕事」は、将棋について色々な角度から書かれていておすすめです。
このブログでも、「将棋のプロ棋士の年収が気になる?対局料や固定給を推定せよ」の執筆の際に参照するなど、役立てさせていただいています。
最近は将棋ブームや、ソフトによる勉強ができるようになったこともあり、
子どもたちの将棋のレベルが上がっていたりや競争が激化している可能性もあります。
だから私は個人的には、奨励会6級は四段から五段という考えです。
青野先生の本から、奨励会の難易度も時代とともに変わっているらしいので、
今後も時代とともに変わっていくのでしょうけれど。
以前までは、奨励会試験には「推薦免除」という制度がありました。
その推薦免除のための条件からも、奨励会のすごさがわかります。
推薦というのは、プロの棋士の先生からしてもらうものです。
原則としては、奨励会試験に合格したら、師匠になる人に推薦をもらいます。
その推薦を免除してもらうための条件は、小学校または中学校の全国大会で、
ベスト4入りというものでした。
全国のベスト4なんていったら、相当強いです。
大人のアマチュアの大会で、県代表になってしまうような人もいますからね。
正直、アマ三段や四段くらいなら、私でもある程度渡りあえるので、奨励会といっても6級くらいなら大したことないのかな、とか思ってしまいます。
でも、全国大会のベスト4に相当するのだとすると、流石に世界が違うのかな、という気がしてきますね。
推薦免除の規定がなくなっても、全国上位の子たちは師匠をみつけて奨励会を目指すと思いますし、
多分そこまで行くまでの間に師匠はみつかっているのが普通なはずです。
なので、奨励会というのは、下の方のクラスでも、小学校・中学校の全国大会ベスト4クラスで、
ときには県大会にでるような腕におぼえのある大人でさえも負かすような実力のある子たちがいる、
ということになりますね。
今回は、奨励会員の棋力についての話でした。
ごく簡単なまとめになってしまいましたが、
将棋のプロを目指す子どもというのはすごいと素直に思うな、
というのが私の感想で、一緒に感心してくださったら嬉しいです(^^)。
本来ならば、プロを目指す奨励会員の壁の一つである奨励会初段や、
プロの一つ手前の奨励会三段についても触れるべきなのですが。。。
いつかそれらについても記事にしたいですね。