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古森悠太四段のプロフィールと使う将棋の戦法についての情報をまとめます。
藤井聡太七段よりも後にデビューした若手棋士の一人である、古森悠太四段。
2019年8月19日(月)、叡王戦の四段予選で里見香奈女流五冠と対局するので、注目されているかもしれません。
里見女流のプロ編入試験がかかっているという話もありますが、ご本人はもう女性棋士を目指す気はないようですので、あまり関係ないと思います。
でも、それとは関係なしに、古森vs里見戦は楽しみにしたい一局だ思っています。
個人的に、藤井聡太七段の後輩に若手棋士に注目しておきたい気がしていることもあり、
この機会にごく簡単にではありますが、古森悠太先生の情報をまとめたいと思います。
目次(もくじ)
古森悠太四段は、神戸大学出身です。
【参考記事(外部リンク)】 神戸大出身の古森四段、リベンジならず/将棋
上記リンク先記事で、異色の国立大学出身棋士と書かれているように、
大学が国立大学だった棋士というのは、あまりいない気がしますね。
ただ、まったく前例がないわけではなく、東大卒の片上大輔七段と、
大阪大学の文学部卒の糸谷哲郎八段が有名です。
古森悠太四段の大学でのご専門はどの分野だったか?
経済学部でした。
元王座の中村太地七段は、早稲田大学の経済学部出身でしたね。
経済学の専門は多岐にわたると思いますが、
社会のことを考える学問をしつつ、将棋に打ち込んだ日々というのは、とても素晴らしいものだったことでしょう。
古森悠太四段がプロの将棋棋士としてデビューしたのは、
2017年10月1日です。
このとき、神戸大学の4回生でした。
関西では、「4年生」という代わりに「4回生」といいます。
もちろん、他の学年についても使います。
大学のwebサイト上に記事があります。
【参考記事(外部リンク)】 経済学部4年生の古森悠太さんがプロの将棋棋士になることが決まりました
現役学生でプロ棋士デビューというのは、やはり格好いいですね。
4年生なので同学年の他の学生はすでに就職が決まっていたので、
「就職先が決まり、ホッとしています。」という感想になったわけですね。
そしてその後、古森先生は、2018年の3月に卒業されています。
先輩棋士には留年や中退されている方もおられますので、
現役大学生でプロデビュー&ストレートで大学も卒業という前例を増やしたことは、
今後大学に通いながら棋士を目指す後輩奨励会員たちの勇気になることでしょう。
古森四段は、神戸大学では将棋部に所属していたそうです。
(情報源は先ほどの神戸大学の記事。)
プロの棋士が所属している将棋部って、とてもうらやましいですねー。
確か、香川愛生女流三段も、立命館大学時代に将棋研究会に所属していましたね。
以前このブログでも香川先生の記事を書き、その中で将棋研究会のことについても感想を書きました。
【関連記事】 将棋界に謎の美人登場?アニメコスプレもする香川愛生女流三段について
ところで、古森悠太四段のお名前の読み方はわかりますか?
「古森悠太」は、「こもりゆうた」と読みます。
「古森」を、「こもり」ではなく、「ふるもり」と読んでしまっていませんでしたか?
もしも間違えたとしても、無理もありません。
将棋の中継で、誰か棋士関係者でも間違えてしまっていた方もいましたから(笑)。
何をかくそう、私も「ふるもりよだん」だと思っていた時期があったのです。。。
ですが、名前を間違われるのは、どんな人でもいい気がしないものです。
なので、もしも間違っておぼえてしまっていたら、正しく、「こもりよだん」と読むように気をつけましょう。
古森悠太四段の得意戦法や棋風はどんなものか?
将棋ファンなら、そこが気になりますよね。
「ニコ生」の古森vs里見戦の生放送のページを読むと、
次のような記述がありました。
小林健二九段門下、振り飛車党で角交換振り飛車を得意とする古森悠太四段
小林健二九段は、藤井聡太七段との対局で話題になった棋士で、杉本昌隆先生の兄弟子です。
小林健二九段といえば、「スーパー四間飛車」。
そんな四間飛車が得意な振り飛車党を師匠に持つ古森四段の得意戦法も、やはり振り飛車なのですね。
ただし、師匠のように普通の四間飛車(ノーマル四間飛車)ではなく、
古森四段が得意なのは角交換型の四間飛車という点で師匠との違いがありますね。
なんと、次のような定跡書(棋書)も出しています。
「角交換四間飛車の新常識 最強△3三角型」
四段にして書籍を執筆しているというのはすごいことですね・・・!
最近は将棋の戦法を解説した本を出す若手棋士が多い印象ですが、
それにしても、デビュー後そんなに時間が経っていないのに一冊の本を書けるというのは驚きだと思います。
ちなみに私は角交換四間飛車の対策がわからず、あまり対・角交換四間で勝った記憶がないです。
なので、「角交換四間飛車の新常識」はそのうち手にとってみたいと思いますねー。
インターネット上で公開されている古森悠太四段の将棋をみてみたところ、
四間飛車以外の振り飛車も指していました。
銀河戦という棋戦の本戦の将棋は、公式サイトでみられます。
ブラウザ上の図面の上で、対局が再現されるようになっているのです。
棋譜再生機能を使って、ニ局、通しで軽くみてみました。
一つの将棋では、古森悠太四段は初手78飛車を着手。
三間飛車戦法ですね。
アマチュアの間で人気の戦法ですが、特にこの初手78飛車には熱狂的な人気があるようです。
(SNSでみる感じだと、そんな気がしてます。)
その後、相振り飛車になり、飛車を8筋に振り直しました。
もう一つの将棋では、古森悠太四段がやはり先手で、
初手56歩からゴキゲン中飛車を指していました。
ゴキゲン中飛車はやはりアマチュアに人気な戦法ですが、
特に初手56歩は熱いはずです。
このように、古森悠太先生は、初手からファンを喜ばせる手を指すこともあるので、その点も注目ですね。
通販サイト・アマゾンで先ほどの本のページをみると、
著者の古森四段について、「攻撃的な棋風の振り飛車党」と書かれています。
実際、先ほどの銀河戦の将棋2局をみると、そういう感じですね。
大駒(飛車や角行)の交換をいとわない棋風なのかな、と思えました。
特に、ゴキゲン中飛車の将棋に関しては、相手の居飛車穴熊に対して、
まるで「藤井システム」のような超攻撃的な構えで一気に攻め行きました。
そして、終盤戦の指し回しから、古森四段はとても粘り強い将棋、という印象です。
自玉が結構危ない形になっても、しぶとく指して、一手間違えれば攻めが切れかねない状況をつくり、油断を許しません。
一つ目の将棋(三間飛車)の方は、ほとんど守り駒がない状態にまで追い込まれ、
絶望的に思えたのですが、決めてを与えない指し方を続け、
守り駒を打ちつけることでいつの間にか強力な防御態勢を築きあげていました。
そこからさらに、技を駆使して少しずつ攻めて行き、逆転させるという、すごい将棋で、
「いつの間にか形勢がひっくり返ってしまったぞ・・・!」と驚いたものです。
このように古森四段は、攻撃・防御ともに強い上に、
斬り合いを嫌わないので、中盤まではとても派手で、最後まで勝敗がわからない将棋を指す棋士なのかな、と思っています。
今回は、棋士・古森悠太四段についての情報でした。
学生時代に棋士デビューしたという素晴らしい経歴の持ち主で、
将棋部に所属していたという点も気になりますね。
(というか、同時期の部員さんがうらやましいですね!)
振り飛車戦法の使い手で、色々な振り飛車を指す点も魅力ですね。
振り飛車党の将棋ファンは、古森先生の読み方を間違えないように気をつけつつ、応援していくといいかもしれませんね(^^)。