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将棋の一番最初の手について、簡単に情報をまとめてみます。
「なんという言葉で表すのか」「将棋の最初の手はどんなのが多いのか」
といったことや、将棋観戦や将棋以外での「初手」という言葉の使いどころ(?)についても説明します。
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目次(もくじ)
というわけで、今回は、「将棋の最初の手」についてです。
まずは、一局の将棋の中で最初に指される手を表す言葉について。
これは、「初手」と呼ばれます。
将棋は一対一で二人のプレーヤーが対局しますが、
一方が「先手」、もう一方が「後手」と呼ばれます。
先に指すのが「先手」なので、「初手」は先手の人が指すわけですね。
将棋の最初の手、初手はどのような駒を動かすのでしょうか?
基本的には、「歩」を動かすことが多いです。
一番弱い駒である歩から動かすのは、地味な感じがしますが、
歩を動かさないとどこにもいけない駒も多いので、そう考えると当然という気もします。
なお、第二手目、つまり後手の最初の手についても、先手の場合と同じことが言えて、
以下の説明も、後手にも当てはまります。
第一手目で歩を動かすことによって、
その後の使いやすくしたい駒は、どのような駒でしょうか?
答えは、将棋で一番強力な駒、「大駒」になります。
つまり、「飛車」か「角行」ですね。
初手「76歩」は将棋で一番多い手ですが、
この手を指すことを、「角道を開ける」と表現します。
これにより一気に敵陣まで角の効きが通ってくるわけですね。
初手「26歩」は、飛車の一つ前の歩を動かす手ですが、
これを「飛車先の歩を突く」と表現します。
「突く」とは、歩を一つ前に進めることです。
この歩をどんどん進めていき、敵の歩と交換できたら、
色々と有利になってきたりします。
初手には、意外な手が指されることもあります。
例えば、「96歩」や「16歩」のように、
端の歩を突くこともあります。
特に有効な手でなくて、「一手パス」に近いような気もしてしまう意外な手です。
将棋は先手がわずかに有利と言われているのに、端歩を突くことで
実質的に自分が後手番になるような選択をすることになるので、不思議な手で、実際に指されたら意外な感じがします。
かつて伝説の棋士・坂田三吉は後手番で最初に端歩を突いたそうなのですが、
そうすると先手に比べてニ手遅れる計算になるので、どのような考えで指したのか、謎の手です。
端歩以外にも、将棋の第一手(または第二手)には、
色々と面白い手もあるので、たまには試してみるのもいいな、という気がしてきました。
藤井聡太二冠の対局の観戦時に以前はよくコメントされていたのが、
「初手お茶」という言葉です。
最初の手を指す前に、決まったルーティンとして、
まずお茶を一口飲むというのがあって、
角道を開けるのが飛車先を突くのかどちらだろう、と注目されている中で、
お茶を飲む動作がされた瞬間に、「初手はお茶だった」みたいなコメントが流れたりしていました。
最近もまだこういうのがあるのか、開始時に観戦できていないのでわかりませんが、
多分まだ「初手お茶」のルーティンは続いているのでは、と想像しています。
ちなみに私は、「お茶」は初手(第一手)の前のモーションなのだから、
本来は初手ではなく、「第ゼロ手」だろう、とか思ってしまいます。
意外だったのですが、ポケモン(ポケットモンスター)のゲームの実況でも、
「初手」という言葉が使われています。
知ったのは、AbemaTVのゲームチャンネルで、ポケモンの番組がやっていて、
山口恵梨子女流二段が出演していたのを、視聴したのがきっかけでした。
この番組のシリーズは当時はAbemaビデオで無料で視聴できたので、
他の回も観たり、出演している実況youTuberさんのチャンネルを観たりしたのでした。
ポケモンって、結構、複雑な戦略ゲームらしくて、
バトルに登場させるメンバーを選ぶところから作戦を練ったりするみたいです。
さらに、とういう組み立てで技やアイテムを使っていくかも重要で、
最初のアクションから色々と考えながらやります。
「初手はこの技で、その次に相手がもしこうきたら、、、」
みたいな感じで、脳内でシミュレーションしながら組み立てていきます。
「初手」という将棋と同じ言葉が使われているのも、
ポケモンが戦略的な要素が強いゲームであることを考えると、
意外ではなく、むしろとてもしっくりくる表現と言えそうです。
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将棋の初手について色々とまとめてみました。