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将棋で自分の負けを認めることを「投了」と言います。
一局の将棋は、投了によって終了するわけです。
でも、この将棋の終わりの言葉って、将棋に詳しくないと意外と知らないかもしれせん。
そこで今回は、将棋での、負けを宣言する投了の言葉は何か、という話をしてみます。
また、決着後の感想戦が終わった後に、どういう言葉で締めるのかについても説明します。
目次(もくじ)
突然ですが、将棋の勝ち負けを決めるものって何だと思いますか?
投了の意思を対戦相手に伝えることで、
敗北宣言となり、初めて負けとなるのです。
実は、反則をしたときでさえ、自分の手が反則であることに気づいて投了することで、
勝敗がつくのです。
自分も対局相手も気づいていない場合は、そのまま勝負は続くのです。
「持ち時間」のルールある対局の場合は、「切れ負け」もあり、
この場合は多分、時間切れの時点で負けとなります。
それでも、プロや本格的なアマチュアの場合、負けた方はきっちりと投了を告げると思います。
すでに説明した通り、将棋は負けた方が終わらせるわけですが、
では、決着の言葉とはどのようなものか?
次のような言葉だと思っている方が多いと思います。
テレビなどで観るプロの対局は、プロ棋士の投了時の言葉が聞こえにくいので、
何と言っているのか、案外とわからないものですが、
上記のどれが正解なのでしょうか。
結論からいうと、将棋の棋士は皆さん、
「負けました」という言葉で負けを宣言しているようです。
将棋のシーンがあるテレビのCMとか、映画か何かで観たのかもしれせんが、
子どもの頃の私は、「参りました」というものだとばかり思っていました。
これを書いていて思い出したのですが、
アニメ「サザエさん」などではよく、マスオさんが「参りました」と言っているようなイメージがありますので、
その印象が強かったのかな、とも思います。
私は囲碁は対局も観戦もほとんどしないのですが、
「ヒカルの碁」という作品(漫画・アニメ)には詳しいです。
ヒカルの碁で知ったのですが、囲碁では、投了の言葉として、
「負けました」だけでなく、「ありません」も使います。
将棋でも「ありません」を使うという情報もよく目にする気がしますので、
ひょっとしたら将棋でも「ありません」という棋士もいるのかもしれません。
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ちなみに、「『ありません』って、何がないの?」って思いませんでしたか?
これはきっと、勝つ見込みがない、ということです。
漫画「3月のライオン」の最初のエピソードでも、
主人公・零の父で師匠である幸田先生が、しきりに「ああ、ないな」と、
なんども確認するようにつぶやいているシーンがありました。
一方、囲碁にせよ将棋にせよ、「参りました」という言葉を投了時に使う例は、
ほとんどなさそうな感じがしています。
ただ、「参りました」の方が、相手の実力に感服しているようなニュアンスがあるので、
目上の人や取引相手とかを接待するような場合にはいいはずです。
だから、マスオさんのようなサラリーマンたちは投了は「参りました」派なのでしょうか。
でも、プロの棋士たちが使わない以上は、私たち将棋ファンとしては、
参りましたと言って投了するのはしたくないですね。
一局の将棋の終わりの言葉は、「負けました」ですが、
将棋は、勝ち負けがついた後にもやることがあります。
決着後に、感想戦という形で、対局を振り返るのです。
この感想戦の締めの言葉こそが、本当の将棋の終わりの言葉なのです。
そしてその、感想戦の最後の言葉は「ありがとうございました」です。
なお、感想戦を省略する場合でも、この「ありがとうございました」という挨拶は必須と考えてください。
以上の考察(?)から勝負としての将棋の終わりの言葉は「負けました」ですが、
真の最後の言葉は、「ありがとうございます」であると言えます。
ここで、将棋の決着がついた後から、解散までの作法について説明しておきます。
「負けました」は礼をしながら言います。
プロはこの際、駒台に手を置くという動作をします。
投了の意思を告げられたら、勝った方は礼をします。
ここは特に言葉はなくてよくて、黙って相手に合わせて一礼です。
感想戦については、時間的な余裕に合わせて行えばよくて、
省略する場合でも、簡単な感想を伝えると好印象になります。
全てが終わり、両対局者が解散する際には、「ではこれまでにしましょう」のように簡単に終了の希望を告げて、
同時に「ありがとうございました」と一礼します。
このタイミングですが、プロのように駒を片付け終えてから姿勢を正してからの「ありがとうございました」という流れでやるのがいいでしょう。
最近はインターネット将棋を観戦する人が多いので、この流れに慣れているので、
割と自然にタイミングが合わせられると思います。
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将棋の終わりの挨拶の話でした。
負けを宣言する「投了」の際の言葉と、
本当の終わりの言葉は「ありがとうございました」であること、
その一連の流れについて説明しました。