【加藤一二三伝説】みかんのおつかいを頼まれた村山慈明七段の解説から

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加藤一二三九段食事に関しての伝説や逸話について書きます。

 

ここで書かれているのは、加藤九段の現役最後の方の対局の放送の際にでてきた話です。

棋聖戦2次予選で佐藤天彦名人と対局したときのAbemaTVでの放送です。

村山慈明七段による大盤解説で楽しく語られた、加藤先生の食事についてのエピソードや伝説をお楽しみください^^

ちなみにこのときの放送の聞き手は室谷由紀女流二段(当時)でした。お二人の加藤先生への尊敬が伝わってくる楽しい解説でした。

 

 

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加藤一二三九段の食事伝説

 

加藤一二三先生といえば、食欲旺盛なことで有名ですよね。

食事へのこだわりの強さ、それに食べる量や食べ方の豪快さが、伝説級なのです。

 

棋士の対局中の食事

 

村山七段の解説には、加藤先生の対局時の食事についてのエピソードが出てきました。

これからそれを紹介していきます。

でもその前に対局時の棋士の食事についての説明をしておきます。

 

 

棋士の対局時の食事には2種類あります。

 

一つは、昼食や夕食などの食事休憩の時間に食べる食事です。

将棋の勝負は、そのときの体調や気分などに左右されることもあります・

そのため、昼食や夕食の選択に関しても、棋士は色々なこだわりや作戦、研究をもって臨むようです。

 

もう一つが、休憩でない対局時間中に食べる間食、ようするにおやつです。

将棋界の頂点を決める「タイトル戦」の場合、おやつは会場にだしてもらえます。

それ以外の普通の対局では各自好きなものをもってきます。

 

板チョコの食べ方がすごい?

 

加藤先生が対局中に板チョコを召し上がることがあるのは有名です。

 

将棋とチョコって、ミスマッチな気がして意外に思う方もいるかもしれませんね。

 

でも、棋士が対局中にチョコを食べるのは、とても自然なことです。

なぜなら、村山七段のいうように、疲れた頭に糖分を補給する意味があるからです。

 

でも、加藤先生の場合は、対局中にチョコを食べることが伝説になってしまうのです。

なぜだと思いますか?

 

 

その答えは、加藤先生の「チョコの食べ方」にあります。

 

なんと、豪快に板ごとばりばり食べるのだそうです。

板チョコって普通、少し割ってかけらを食べる、というやり方で食べますよね。。。

 

しかも信じられないことに、5枚くらい重ねて食べることもある、という話でした!

 

これ、本当に本当なのでしょうか?未だに私は信じられません(笑)。

伝説は伝説でも、ただの都市伝説、とかではないのでしょうか???
 

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みかんを10個も?5000円?

 

村山慈明七段は、ご自身の修行時代のエピソードを語ってくれていました。

修行時代というのは、プロになる前、奨励会員だったころのこと、という意味だと思います。

 

 

当時の村山慈明奨励会員は、プロ棋士の対局を観て勉強するために、対局室を観て回っていたのだと思います。

その姿が対局中の加藤一二三先生の目に止まり、加藤先生はおつかいを頼みました。

 

加藤先生に村山慈明奨励会員は、みかんを10個買ってくるようにいわれたそうです。

 

しかも、5000円札を渡され、「おつりはあげます」と言われたとか。

 

 

「1個500円のみかんって中々売ってないと思いますけど」と、当時を振り返り楽しそうに話す村山七段でした。

でも、加藤九段は細かいことにこだわらない器の大きな棋士なのですが、さすがにみかんの相場は知っていたと思います。

きっと加藤先生の、頑張っている修行中の若者に、おつかいさせる代わりにおつりをプレゼントしてあげようという、粋な優しさだったのだろうと思います。

 

そして、「5000円」のせいでかすんでしまっていますが、「みかん10個」というのもすごいです。

きっと対局が長期戦になることを覚悟して、みかんで体力をつけて臨もうとしたのだと思います。

常人には理解し難い逸話ではありますが、勝負にかける先生の真剣な想いの現れには違いなく、プロ将棋の世界のすごみを感じて身震いします!

 

対局室でうな重?

 

鰻(うなぎ)好きで、対局中の食事注文はうな重一選だった時期もある加藤一二三九段。

なんと加藤九段は、対局室でうな重を食べたことがあるそうです。

 

 

村山七段によると、特に対局室で食事をしてはいけないきまりはないそうです。

対局室に鰻のたれの甘い香りが漂ったという話でしたが、まあ、そのくらいはご愛嬌で^^

 

しかし、せっかくの鰻、普通の人なら、ゆっくりと休憩室などで食べたいですよね。

 

 

好物の鰻を食べる間も将棋の手を真剣に読む加藤先生。

将棋の勝負の厳しさゆえの行動か、それとも将棋を愛し熱中するあまりの行動か。

真相は不明ですが、なんとも感動的なエピソードですね。

 

お寿司は特上寿司に限る?

 

加藤九段はお寿司もお好きなようです。

 

お寿司にはこだわりがあって、特上寿司しか頼まないのだそうです。

 

 

ここでいう寿司は、東京将棋会館に出前をしている「千寿司」さんのお寿司を指すと思いますが、「特上」は確か結構ボリュームがあったような。

しかも特上寿司、結構なお値段だったと思います。。。

 

もはや、さすがとしかいいようがありません!
 

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まとめ

 
【おすすめ記事: 加藤一二三九段の戦法へのこだわりや気迫、「一分将棋の神様」の神業とは
 

今回とりあげた加藤一二三伝説(食事編)は、AbemaTVでの村山慈明七段の解説に出てきたものです。

おぼえている範囲でまとめました。

 

加藤一二三先生の食事についての伝説は、他にもまだまだあるようです。

しかも、現役を引退した後も新たな伝説がつくられているとか!?

気になる方は、調べてみてはいかがでしょうか^^

 

なお、今回の記事は、以前に書いたものから一部を取り出して再編集したものになります。

元の記事タイトルは「加藤一二三九段伝説 名人との対局時の村山七段の解説より」で、2017年4月1日投稿でした。