炎の七番勝負での藤井聡太四段への評価 詰将棋の覇者として

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インターネットテレビAbemaTVのオリジナル番組、「藤井聡太四段 炎の七番勝負~New Generation Story~」が益々話題になっていますね。
(この記事は「炎の7番勝負」での藤井四段の活躍で盛り上がっていた時期に書かれたものです。当時の熱さが伝われば幸いです!)
AbemaTVの将棋チャンネルは、再放送も頻繁に行われていますので、興味のある方はご自分の都合の良い時間に放送されるかチェックしておくと良いでしょうね^^

 

今回は、主に第3局までの放送の中で、解説者の棋士の方たちが藤井四段を評して言った言葉をまとめてみます。
私の記憶の関係で少し偏りはあると思いますが、予めご了承下さい(_ _)

 

本当に先が楽しみな逸材であることがお分かりいただけると思いますよ。

 

なお、以下に書かれたコメントは正確な言い回しまでは覚えきれていないので、だいたいこんな感じの内容でした、ということでご了承下さい^^

 

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詰将棋に強い棋士としての藤井聡太四段への評価

 

どのような切り口で書いていけば良いか、ちょっと迷ったのですが、分かりやすくいきたいと思います。

 

藤井四段と言えば詰将棋に強いことですでに有名ですので、まずは「詰将棋が強い人」としての評価に基づくコメントから行きましょう!
第4局までなので、解説者は師匠の杉本昌隆七段か鈴木大介九段です。

どちらの先生の言葉か分かる場合のみ、明記します。

 

12歳のときの詰将棋解答選手権チャンピオン戦優勝に関して

藤井四段は2017年の3月に、詰将棋選手権チャンピオン戦3連覇を達成しています。
これはつまり、12歳から14歳までの3回の大会で、すべて優勝しているわけですね。

 

このことに関しては、解説者により次のような感じのコメントがされました。

 

A級棋士も参加する選手権で、12歳の藤井君が優勝したのでとても驚きました。

 

これは言葉通りですね。
全棋士が参戦するわけではないとはいえ、トッププロもいる中で、小学生が優勝するというのは驚異的です。

 

そして、詰将棋に強いということは、実戦の局面でも詰むが詰まないかの見極めが正確にできるということでもあります。
それはそのまま終盤力が高いことを意味します。
次のコメントが分かりやすいでしょう。

 

藤井四段は棋士なら誰もが欲しがる能力を持っています。

 

詰将棋解答選手権を2連覇した実績を持つ斎藤慎太郎七段との関係

 

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炎の七番勝負第3局の相手をつとめた斎藤慎太郎七段は、「王子」の異名をとる好青年です。
余談ではありますが、この「王子」の異名は、「西の王子」と呼ばれた山崎隆之八段から引き継いだものだったはずです。

 

斎藤慎太郎七段は、藤井四段と同じく、詰将棋解答選手権を連覇したことがあります。
2011, 2012年開催の第8, 9回大会で優勝しています。
その後も出場しています。

 

斎藤慎太郎先生がどのくらいの好青年かというと、詰将棋選手権のときに、藤井さんに自分から話しかけていったそうです。
ナイスな配慮ですよね^^
まだ子供だった藤井さんは、優しいお兄さんに話しかけてもらえて安心したことでしょう。

 

それでは、詰将棋や斎藤慎太郎七段と藤井聡太四段の関係に関することから、いくつかのコメントを引用しましょう!

 

詰将棋が強い人は、思わぬ手を思いつくものですね。

 

これは終盤ではなく、中盤戦でのコメントです。藤井四段に対するものです。
先手藤井四段の、あえて相手に銀を差し出すような1一銀不成(ならず)から2二銀成の手順が、鈴木大介八段を驚かせました。
この発言のしばらく後に鈴木先生が言った言葉がまた面白いのです!

 

こういう手が見られて、詰将棋好きの斎藤さんとしては、嬉しいんじゃないですかね。

 

これは少し説明が必要かもしれませんね。
先ほどの先手の1一銀不成は、普通では中々思いつかない閃きで、後手が良いと思っていた斎藤七段の判断をくつがえすような手でした。

普通ならこれで後手の自分が不利になってしまうし、読みになかった手をやられて不利になりそうな状況なので、悔しいはずです。

 

ところが、「詰将棋が好き」というレベルを通り越して「詰将棋を愛している」と公言している斎藤七段の場合は、違うのではないか、と鈴木八段は考えるわけですね。

詰将棋の魅力がどういうところにあるかと言えば、思わぬ手順、しかも華麗な手順で王将を詰みに討ち取れるところにあるわけです。

そういうものを愛する斎藤七段だからこそ、自分の実戦で、相手の手ではあっても、素晴らしい手が現れたことが嬉しいというわけですね。
鈴木八段の名解説は、この後もさらに続きます。

 

この二人はお互いに認め合っているというか、相手よりも良い手指そうとするので引く手は指さないわけですね。

 

この将棋は中盤で激しくなって、一気に終盤戦に突入していきました。
激しくなった直接的な原因は斎藤七段の後手3三同桂と馬を取った手です。この時点ではなんと、後手の3四の金に、先手の3五の歩が当たっているのです!

後手3三同金としておけば、手順にかわせるのに、です!
鈴木先生も後手3三同金を予想していましたので、驚いておられました。
お互い一歩も引かずに自分にも相手にも厳しい手を着手していく両雄への感動から、上記の「認め合っている」という言葉が出たのでしょうね。

 

斎藤慎太郎七段は、2016年度の勝率でトップ争いを演じていた棋士の一人です。

鈴木先生の言葉通りなら、今一番勢いがあり強い棋士に認められ、しかも勝利した藤井四段は、まさに驚異的な存在と言えます。

 

まとめ

今回は主に、詰将棋の覇者という観点からの藤井四段へのプロ棋士からの評価について書きました。
炎の七番勝負の対局はプロから見ても難解な将棋が多く、しかもあっというまに進んでしまって、私も分析が追いつかないのですが、なんとか藤井四段の凄さが伝わればと思い、記事にしてみた次第です。

 

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