加藤一二三九段の棒銀や最高年齢勝利が掲載【将棋世界2017年4月】

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今回は、将棋雑誌「将棋世界」
2017年4月号について書きます。

 

生ける伝説というべき棋士、加藤一二三九段が好きな方には、
是非一読をおすすめしたいです。

前回は、数学雑誌「数学セミナー」で始まった詰将棋の連載について、
4月号掲載の第一回を読んだ上で書かせていただきましたが、
今回は、将棋の雑誌の話になります^^

 

【関連記事: 詰将棋の雑誌連載始まる 数学セミナー誌上

 

 

 

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雑誌・将棋世界とは

 

最初に、将棋世界という雑誌について、
非常に簡単ではありますが、
だいたいどんなものであるかを書いておきましょう。

 

プロ将棋界の情報が読める!

 

まず、将棋世界には、プロ将棋界の棋戦の動向についての情報が詳細に掲載されています。

 

最近のタイトル戦の写真棋譜

記者の方の観戦記やプロによる解説が載せられます。

 

最新の情報を手に入れるだけなら報道やインターネットで十分ですが、

観戦記によって対局時の様子が分かったり

解説で詳しく将棋の内容を理解できるのが利点です。

 

初心者にも強い人にもおすすめ

 

それ以外にも、将棋ファンにとっては嬉しい連載や特集が読める雑誌です。

 

初心者にも楽しめて役に立つ連載や、

将棋を知らなくても楽しい記事もあります。

 

また、観戦記や解説にも、将棋を知らなくても楽しい内容が書かれていたりしますので、

その点もおすすめです。

 

写真が豊富な雑誌ですが、特にカラーページの棋士や対局場所の写真は素晴らしいです。

懸賞問題や、自作の詰将棋を投稿できるコーナー、

さらには将棋をネタにした4コマ漫画などもあり、

総合的に将棋を楽しめる雑誌といえます。
 

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将棋世界2017年4月号

 

それでは、将棋世界2017年4月号の

内容や見どころについて書いていってみましょう。

 

A級8回戦を含む順位戦ラス前レポート

 

順位戦のすべてのクラスの、
最終局の一局手前の対局についての特集記事が掲載されていました。

いわゆる、「ラス前」ですね。

 

 

2017年2月25日に行われた第75期A級最終局、
別名「将棋界の一番長い日」の結果やだいたいの内容を
ある程度把握した上でこの特集を読むと、より面白いですね。

 

A級8回戦はインターネット中継されたのですが、
私はリアルタイムには最終局(9回戦)の方しか観なかったこともあり、
そういう感想になりました。
(その後、8回戦の方も、再放送で少し観ました^^)

 

記事中の図面や解説を読むと、
好成績だった棋士も、惜しくも残念な結果となった棋士も、
皆難解な局面を戦ったのだ、ということが改めて実感できました。

 

現役最高年齢での棋戦勝利達成の加藤一二三九段の特集

 

お茶目なキャラクターで知られる加藤一二三九段は、

様々な偉大な記録を保持していることでも知られます。

 

 

中学生でプロデビューしたことも有名ですが、

今や現役棋士として史上最高年齢です。

 

最高齢対局記録、最高齢勝利記録を更新するなど、まさに伝説です。

 

カラーページの写真とともに、

加藤先生の偉大さについてよく分かる記事が載せられていました。

加藤先生を見習って、私も今まで以上に将棋に真剣に取り組んでみたいと感じました。

 

 

そんな加藤九段の代名詞でもある「棒銀戦法」

なんと将棋世界2017年4月号では、棒銀の特集が組まれていました!

棒銀といっても色々ありますが、

この場合の棒銀とは、対・四間飛車の急戦戦法の一つで、

加藤先生こだわりの戦法なのです!

ですので、これは実質的に、加藤一二三九段特集といって良いでしょう。

 

 

棒銀特集は4記事ありました。

プロ棋士2名が棒銀について語る記事、

加藤一二三九段自身が語る記事、

棒銀戦法の講座、

そして棒銀戦法に関する「次の一手」問題

 

 

最初の記事では、加藤先生の棒銀の将棋の魅力が語られています。

さらに、加藤先生の過去の対局の棋譜もついています。

(もちろん棒銀の将棋の棋譜です!)

 

二つ目の記事では、加藤先生ご自身の言葉で、

四間飛車対策としての棒銀戦法に自信を持っている理由が語られています。

 

その他。付録や映画の記事など

 

2017年4月号の魅力は、まだまだあります。

 

 

付録の、

泉正樹八段による二枚落ち新定跡の解説は

目から鱗です。

 

 

タイトル戦の番勝負についての写真や解説は

素晴らしいです。

 

個人的には、

千田翔太六段が渡辺明棋王に挑戦する

棋王戦五番勝負第一局の観戦記が興味深かったです。

 

千田六段の将棋に向かう姿勢には頭が下がります。

 

 

また、実写映画「3月のライオン」公開を記念しての、

主演の神木隆之介さんへのインタビュー記事は、

映画のシーンの写真もあって、

舞台裏的なことも少し触れられていて面白いです。

 

 

先日A級残留を決めた佐藤康光九段

会長就任に関してのコメントも、

一読の価値があります。

 

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まとめ

 

>>こちらの記事もおすすめです

【加藤一二三伝説】みかんのおつかいを頼まれた村山慈明七段の解説から

 

今回は、将棋の専門的な雑誌である、

将棋世界の2017年4月号について、魅力を紹介してみました。

 

駆け足になってしまいましたが、面白さが伝わっていれば幸いです。

 

 

これまで将棋の楽しみ方を色々書いてきましたが、

この素晴らしい雑誌も、

将棋を楽しんでいく上でとても有益だと思います。

 

自分だけの楽しみ方を発見するためにも、

是非役立ててみてください^^

なお、この記事が最初に執筆されたのは、2017年3月25日に執筆されました。

その後、多少の修正を行いましたが、
記事の内容は基本的に当時のままとなっております。

(ただし、記事タイトルは、最初は「加藤一二三九段の特集掲載の将棋世界2017年4月号」でした。)
今や、加藤先生はすでに引退しておられ、
その他にも将棋界の状況や棋士の肩書などにも変化があったと思います。
古い内容の記事ですが、当時のリアルタイムの雰囲気が伝われば幸いです。

今回ご紹介した 将棋世界の2017年4月号が読みたい方は、通販などで中古を探すか、

将棋会館などでバックナンバーを探してみてください。

電子書籍でもバックナンバーがあるようです。