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前回は将棋雑誌の話でした。
今度はまた違った話題で、対局に使う駒とは違う種類の駒(飾り用の駒)について書きます。
置き駒と根付駒です。
まず、前にもちょっと出てきた、将棋の駒の産地として有名な山形県の天童市という地名を思い出しておいてください。
プロの棋戦には、テレビで放送されるものもあることは読者の皆さんもご存知かと思います。
画面に映る対局部屋の端の方に、大きな将棋駒を観た覚えはありませんか?
それが置き駒というものです。
実は私も最近観たことがあります。
確かその記憶では、置き駒は2つあって、「王将」と書かれた駒と、「馬」と書かれた駒がありました。
正確にいうと、「馬」の字は左右がひっくり返っています。
しかも、将棋の駒で「馬」という字が使われるものがあるものはあるけれど、「桂馬」と「龍馬」で、どちらも一文字ではないのですね。
いったい、この謎の駒は何なのでしょうか?
この駒は「左馬」と呼ばれていて、天童独自の将棋駒なのだそうです。
商売繁盛のご利益のある縁起物として、贈り物に使われるそうです。
左馬が幸福を呼ぶとされる理由は色々あるようですが、分かりやすいものを一つだけ挙げましょう。
「うま」を左右逆にすると「まう」になり、祝福の場で踊られる「舞い」を連想させるので福を呼ぶとされているのだそうです。
置き駒は通常の駒に比べて随分大きく、大人の手の平よりも大きいくらいです。
形は普通の駒と同じ五角形です。
五角形部分の下に台のような部分があるのが普通のようです。
文字は色々とあります。
サイズも色々あって、ミニサイズのものもあります。
通販でも買え、値段も手頃なものもありますので、調べてみると楽しいかもしれません。
置き駒は将棋会館道場でも見た覚えがあります。
受付の方にあったと思います。
道場やテレビ棋戦などで、置き駒がないか注意してみるのも一興ですね。
置き駒の他にも飾り用の駒はあります。
もう一つの飾り駒、それが根付駒です。
「根付」という言葉の意味を調べてみました。
ちょっと難しいのですが、簡単に説明してみます。
着物を着ているときに、財布などを持ち歩く必要があるとします。
そのためにはまず、ひもを財布に結びつけます。
そして、そのひもを着物の帯に引っ掛けます。
引っ掛けるための滑り止めが「根付」だということのようです。
根付駒の語源は上記のようなものですが、インターネットで調べた感じでは、「根付駒」はただの駒のストラップのようですね。
要するに、ひものついた駒の飾りです。
キーホルダーとして、あるいは鞄につけて使うのも良さそうですね。
携帯電話のストラップとして使用するのもありですね。
日本の伝統文化と現代のテクノロジーの取り合わせの妙が面白いと思います。
まあ、スマートフォンの場合、ストラップ用の穴がない機種もあるので注意が必要ですが。
私の機種もそうです(笑)。
対局用の、将棋盤に打ちつける将棋駒以外の、飾り用の将棋駒について書いてみました。
以前、将棋は日本の文化と結びついているために、実戦や詰将棋など以外の楽しみ方もある、と書きましたね。
実際、縁起物の「左馬」、着物姿で小物を運ぶための「根付」のことなど、私自身楽しんで調べることができました。
特に根付駒あるいは将棋駒ストラップは、良い材質が使われていても値段が比較的手頃なのが魅力ですね。
根付駒の他にも、将棋駒のキーホルダーなどもあるので、是非調べてみて下さい^^
今回名前が出てきた天童ですが、天童の将棋文化は、今回書いたものが全てではありません。
興味をもっておいて決して損はありません。
このブログでも、またいつか記事にできると良いなと思います。