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2018年度は、女流棋士や女性奨励会員が男性棋戦で大いに活躍しています。
「女性棋士」こそまだ誕生していませんが、将棋の才能に男女の差はないことが証明されていっているのだといえそうです。
指し将棋では、男性しかいない「プロ棋士」たちと渡り合える棋力をもつことが認知されてきた女性たちですが、詰将棋でも力を発揮しています。
今回は、女性の詰将棋の実力についての情報を書きました。
青野照市九段は、将棋で女性が男性に劣るということはない、という考えを自著で述べています。
その見解の根拠として、詰将棋を解くスピードについて書いています。
青野先生によれば、清水市代女流六段や里見香奈女流四冠は、並みの男性棋士よりも詰将棋を早く解ける、とのことです。
どちらも女流のタイトルを独占した経験のある、将棋の歴史上、最強クラスの女性たちです。
つまり、少なくとも、女性のトップレベルであれば、男性棋士にも劣らない詰将棋の能力があるということになります。
女性でも、最強クラスであれば、男性プロ棋士並みの詰将棋解答能力がある、と書きました。
実際、藤井七段が連覇中の詰将棋選手権チャンピオン戦という大会の最近の結果は、そのことを裏付けています。
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詰将棋解答選手権2017の結果は、将棋連盟のwebサイトで確認することができます。
参考ページ(外部リンク): 第14回詰将棋解答選手権の結果
女流棋士の結果についてのみ抜粋します。
(肩書きは当時のものです)
上田女流は、今泉四段と同率で48位でした。
さすがは、女流棋界のトップの一人であり、詰将棋の名手、及川拓馬六段の奥様である、上田女流という結果ですね。
さらに、室田女流は、24位の北浜八段と48位の今泉四段の間の成績でした。
さすがは、藤井七段の姉弟子といったところでしょうか?
里見香奈女流の妹さんの里見咲紀女流は、70位と、少し離されていますが、詰将棋選手権チャンピオン戦に挑戦したチャレンジ精神は素晴らしいですね。
女流1級から女流初段へと昇段するなど、着実に実力・実績を伸ばしているので、今後が楽しみです。
続いて、2018年の詰将棋解答選手権での女性の活躍もみてみましょう。
西山奨励会三段が、18位という素晴らしい成績をおさめました。
この西山三段の順位は、なんと船江六段や千葉七段といった、詰将棋に強いことで知られる棋士たちよりも上で、本当に素晴らしい結果ですね。
西山朋佳三段はその後、女流タイトルの一つ、女王を獲得する活躍をみせました。
室田女流は、2018年は80位と、2017年に比べると振るわなかったようです。
ですが、女流王座戦でベスト8入りするなど、女流棋戦で善戦しているので、是非また詰将棋選手権チャンピオン戦でも実力を発揮してほしいですね^^
最近は女流棋士の棋力が男性棋士たちに十分に通用しはじめているようです。
今回の記事では、詰将棋を解く実力においても、女流棋士や女子奨励会員が実力をみせていることをみました。
男性棋戦や詰将棋選手権チャンピオン戦における、女流棋士や女子奨励会員の今後の活躍が期待されます。