タイトル2期獲得で八段になるのは誰だ?新規定初の昇段者有力候補は?

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2018年、八段昇段の条件に、タイトル通算2期獲得が付け加えられたことは、以前このブログでも書いた通りです。

新規定の発表後、将棋界のタイトル戦では、色々と動きがありましたね。

 

そこで改めて、新しく追加されたルールによる八段昇段に今誰が一番近いのか、まとめてみたいと思います。
 

 

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タイトル2期獲得で八段昇段の規定

 

まずは、八段昇段の新規定について知らない方のために、軽く説明を。

以前までの八段昇段の条件は、七段になった後、勝ち数を積み重ねるか、順位戦でA級に昇級するか、竜王を獲得するかのどれかでした。

それでは、順位戦や竜王戦以外の棋戦で活躍している若手棋士が、実績のわりに段位が低い、という状況ができてしまいます。

八段の新条件追加により、その問題が改善されています。

 

より詳しくは下記リンク先でお読みいただければと思います。

 

>>こちらの記事もおすすめです

【2018年】将棋の八段昇段規定が改定!九段昇段条件も明確に?

 

 

八段昇段までタイトルあと1期の棋士

 

この新規定が実際に適用される棋士がでてくるのは、そう遠い話ではないかもしれません。

というのは、実際に、あともう少しまで迫ってきている棋士たちがいるからです。

 

  • 菅井竜也王位
  • 中村太地王座
  • 高見泰地叡王

 

今や「戦国時代」と化した将棋界の覇者たちのうち、若手棋士にあたる方ですね。

今もっているタイトルが初タイトル、つまり1期目ですので、防衛して「通算2期」にしたいところです。

防衛できれば、新規定のおかげで八段にも昇段できるので、二重に嬉しいでしょうね^^

 

後述するように、現時点では、上の3名の中では、菅井王位が一番八段昇段に近い棋士です。

 

3名の中で、中村王座はタイトル戦番勝負出場経験が3回(今度の防衛戦で4回目)で、一番場数を踏んでいます。

(菅井、高見はタイトル戦は出場は2回と1回。)

菅井王位に先を越されるかどうかはさておき、経験を活かして防衛を果たし、八段昇段を決めたいところですね。

 

また、高見叡王も、タイトル戦になってから初の叡王であり、愛着があるでしょうから、防衛を果たしたいところでしょう。

「序列3位」としての座をキープして、将棋界のトップに君臨していきたいはずです。

 

菅井竜也王位が最有力候補

 

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菅井王位が、新規定での八段昇段に一番近い、と書きました。

そのあたりを説明します。

 

あと2勝で王位2連覇・八段昇段

 

菅井王位は、豊島将之棋聖の挑戦を受けています。

第59期王位戦7番勝負です。

 

2018年8月22、23日に行われた第4局では、豊島棋聖が勝ち、2勝2敗とタイに戻りました。

 

王位戦は7番勝負なので、ここから改めて3番勝負になります。

まだまだ長い戦いですね!

 

あと2つ勝てれば菅井王位が防衛、2連覇となります。

豊島棋聖という強敵相手ではありますが、菅井王位も羽生先生から王位を奪取してその座にいるつわもの。

実力を発揮できれば、十分にチャンスがあります。

 

一方の豊島棋聖も、王位を奪取すればニ冠になります。

すると、一気にタイトル3期での九段昇段も非常に現実的になってきます。

 

こうして考えると、今回の王位戦は、色々と楽しみな番勝負ですね^^

 

もし失冠してもまだまだチャンスが?

 

菅井王位ですが、もしも王位のタイトルを奪取されてしまたとしても、まだ通算2期になるチャンスがあります。

 

王位失冠しても、翌期の王位リーグに入れますので、また挑戦できる可能性があります。

 

また、菅井王位は順位戦B級1組に所属していますので、棋戦によっては、1次予選が免除されます。

王座戦と棋聖戦、そして棋王戦がそれに該当します。

菅井先生の実力なら、これらのタイトル戦でも挑戦者になれる可能性は十分あります。

 

このうち、棋王戦では藤井聡太七段と挑戦者決定トーナメントで当たることが決まっています。

藤井七段も強敵ですが、それだけに、勝てれば弾みがついて一気にトーナメントを勝ち進むことも考えられます。

 

その他の新規定八段有力候補は?

 

上記の棋士たちはみな、現役タイトルホルダーでした。

では、現時点でタイトルをもっていない若手棋士の中では、だれが八段に新ルールで昇段しそうでしょうか?

 

筆頭候補は、タイトル挑戦を決めた斎藤慎太郎七段で間違いと思います。

中村王座から奪取できたら、連覇やニ冠によって通算2期になる可能性が現実味を帯びます。

もっとも、斎藤七段の場合、タイトル2期より先にA級棋士になる可能性もありますが。

 

その他、渡辺明棋王に挑戦して健闘した永瀬拓矢七段千田翔太六段も、再びのタイトル戦挑戦が期待される棋士たちです。

また、佐々木勇気六段黒沢怜生五段澤田真吾六段も、タイトル挑戦まであと少しのところまできた経験があり、若手の有望棋士です。

もちろん、藤井聡太七段の存在も忘れてはいけませんね!今期は斎藤七段に王座挑戦を阻まれましたが、タイトルに登場する日も決して遠くないと誰もが感じたと思います。

 

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まとめ

 

いかがでしたか?

 

八段昇段に最近追加された条件、タイトル通算2期。

若手棋士たちのうち、だれがこの条件での初の昇段者になるのか、という観点から書いてみました。

ますは、菅井-豊島の王位戦に注目ですね!

 

下記リンク先の記事は、棋聖戦開幕時のものです。王位戦の日程も書かれているので、よろしければどうぞ。

 

>>こちらの記事もおすすめです

【2018年度夏】タイトル2つ挑戦の豊島将之八段のハードな対局日程

 

 

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