奨励会入会試験での受験する級ごとの年齢制限の違いや初段入会について

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プロ将棋に興味ある将棋ファンならば、プロ養成機関である「奨励会」について知りたい、という想いがあると思います。

「奨励会に6級で入会」というフレーズは色々なところで見聞きして、馴染みがあるとかもしれませんが、実は、奨励会には、6級以外での入会もあるのです。

今回は、奨励会に入会する級・段ごとの年齢などの条件についてまとめます。

また、師匠推薦(プロ棋士推薦)免除の条件についても合わせて書いてあります。
 

 

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受験する級・段と年齢条件

 

年に1回行われる奨励会試験。

6級で受験して合格すると、奨励会6級になることができます。

それ以外の級や段での受験枠もあるようです。

 

一番下の6級から1級まで、そして初段で受験する枠が存在します。

まずは、それぞれの年齢条件を表にまとめます。

 

受験する級・段 年齢条件
6級 15歳以下
5級 16歳以下
4級 17歳以下
3級 18歳以下
2級 18歳以下
1級 19歳以下
初段 22歳以下

 

年齢が高いほど、より厳しいクラスで受験しなければならない、ということですね。

年齢に加え、原則的には、プロ棋士の推薦を受けていることが条件となります。

また、奨励会初段受験には非常に厳しい条件がつけられています。これも以下に書きます。
 

アマ大会の活躍による推薦免除とは?

 

奨励会の受験資格には、プロ棋士による推薦、という条件があると書きました。

推薦する棋士とは、合格できた場合、師匠になってくれる先生ですね。

 

アマの大会で活躍して、奨励会を目指すことに決めた場合、師匠を探すのが間に合わない場合もあると思います。

6級入会を目指す子の場合であれば、将棋連盟主催の大会で全国ベスト4入りすれば、棋士による推薦が免除されます。

該当するのは次の大会です。

 

  • 小学生名人戦
  • 倉敷王将戦(高学年の部)
  • 中学生名人戦
  • 中学選抜
  • 中学生王将戦

 

6級入会の年齢制限は、推薦ありの場合と同じで15歳以下です。

「該当年に限る」とあるので、高校生の場合だと、15歳でも推薦が必要ということになりそうです。
 

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初段受験の条件はアマ大会2位以上

 

「奨励会初段」といえば、加藤桃子初段のお名前が浮かびます。

加藤桃子奨励会員は、女流棋戦を何度も制した経験をもち、プロ棋士にも勝っているすごい実績の持ち主です。

そう考えると、奨励会初段というのは、非常に高いレベルのクラスであるといえますね。

 

実際、奨励会に初段から入会するための試験は、受験資格自体がとても厳しいです。

アマチュアの公式全国大会での、優勝または準優勝を経験している必要があります。

該当するアマチュア棋戦は下記の通りです。

 

  • アマチュア竜王戦
  • アマチュア名人戦
  • 朝日アマ将棋名人戦
  • アマチュア王将戦
  • 支部名人戦
  • 赤旗名人戦
  • 学生名人戦
  • 学生王将戦

 

ちなみに、奨励会初段も、師匠推薦が必須となっています。

アマ棋戦で活躍した上で、プロになれる見込みがあると、棋士の先生に認めてもう必要があるわけですね。

 

渡辺正和五段は、奨励会に初段で入会し、その後プロ棋士になっています。

将棋連盟の棋士データベースをみると、「昇段履歴」が初段から始まっていることが確認できます。
 

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まとめ

 

今回は、奨励会受験のための条件について書きました。

年齢や棋士の推薦、アマ大会での活躍など、受験資格によって色々と条件が存在することをみていきました。

 

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