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「将棋ウォーズ」で日々精進している将棋ファンはたくさんいらっしゃるかと思います。
ウォーズユーザーで、普段リアルで人と対局しない方の場合は、次のような疑問をもったことがあるのではないでしょうか?
個人的にも、こういうことがわかればいいな、と感じています。
以下、一緒に考えていきましょう!
目次(もくじ)
私も将棋ウォーズユーザーなのですが、個人的な実感からすると、級とか段をみただけでは、相手の方の本当の棋力がわからないように感じています。
普段ウォーズで将棋を指していると、同じ段でも、多少実力にばらつきがある気がしますので。
私以外にも、同じような実感をもっている方はいるのではないでしょうか?
それでも、将棋ウォーズでの対局の結果や手ごたえから、少しでも正確に自分の棋力を判断したい、と思ってしまいますよね。
そして、そのためには、判断基準がほしい、と。
そこで今回は、将棋ウォーズで相手の実力を判断する方法、をテーマに書いてみました。
道場との棋力の対応などの話ではなく、同じ段・級の中で強い人とそれほどでもない人の区別をする方法についての話です。
ふだんウォーズニ段付近で対局している私の見解になりますが、級位者から四段くらいには当てはまると思うのでそのつもりで書いています。
(五段以上は強すぎてわかりませんが。。。)
将棋ウォーズで勝つと、気分がいいし、強くなった気がしてきます。
「でも、実際のところどこまで強くなれたんだろう?」とか、「相手のミスに助けられただけだし」とか、色々と考えてしまうこともありますよね。
そういうとき、対戦相手の正確な実力がわかると、客観的に自分を見つめなおせて有益だと思います。
負けた勝負について、どのくらい惜しかったのか、とか、自分には何が足りなかったのか、とかを分析しやすくなりそうですし。
また、強い相手の手を参考にして、自分の将棋に取り込むということもしやすくなってきます。
ただ、将棋ウォーズの棋力(段・級)は、リアルの道場での棋力と結構違うという噂も聞きます。
それだけでなく、インターネット将棋だと、相手の本当の実力がみえてきにくい理由が色々とありそうです。
将棋ウォーズの棋力とリアル道場の棋力が違うのは別にかまわないと思います。
ただ困るのは、同じ段や級が表示されているユーザーさん同士でも、実力が結構違う点です。
「本当の実力がみえてきにくい」と書いたのは、そのようなばらつきを感じるからです。
ばらつきがあるのには次のような理由があると考えられます。
本当はとても強いのに、将棋ウォーズだと本気をださないユーザーさんもいるかと思います。
序盤で不利になって、あわてて中終盤で本気をだしてくる、みたいな(笑)。
そこまでいかなくても、ネットだとつい雑な将棋を指してしまうことはあります。
また、始めたばかりで、非常に強いのだけれど、棋力が低く表示されてしまっているユーザーさんもいます。
そうと気づかずに、「自分はこんな低い級の人にも負けるのか」と落ち込んでしまうこともありかもしれませんね。
将棋ウォーズの場合、持ち時間が3種類あります。
ちなみに私は普段「10秒」でしか指しません。
普段まったく指していない持ち時間で指すときは、低い級で表示されます。
これは、「始めたばかりで本当は強いのにまだ棋力が反映されていないユーザー」とほとんど同じ状態ですね。
それから、ウォーズでは、「対戦相手の強さ」のレベルを設定で選ぶことができます。
そのため、強い相手を設定していて中々昇級・昇段しない人や、弱い相手を設定して着実に昇段してきた人、とかがいるかもしれません。
前者は表示される棋力以上に実際は強く、後者は表示される棋力ほどには強いない、ということがあるかもしれません。
また、将棋ウォーズでは、「棋神」という機能があって、自分で指す代わりに、ソフトが考えた手を指してもらうことができます。
勝負どころで「棋神」を使う人は、実際の棋力よりも高い段・級を獲得している可能性があります。
あまりたくさんはいないと思いますが、そういうユーザーさんも中にはいるかもしれません。
また、将棋ウォーズでは、同じ人と当たることはない(あっても気づかない)です。
一度の勝負だけでは、実力を掴むことは難しいです。
たまたまひどいミスがでたり、逆にうまく指せたり、ということもありますので。
上記の理由に加え、リアル道場のように相手と直接対峙しているわけでないこと、特に感想戦を行わないことは、相手の棋力をみえにくくしていると思います。
リアル道場で相手の読み筋を聞いたり、一手目から並べ直したりすれば、ある程度実力はみえてきます。
また、同じ人と何回か指すことも、リアル道場ならあります。
その点は、やはりリアルの方がいい点ですね。(ただ、将棋ウォーズの楽しさや便利さはそういう欠点に目をつぶるには十分ですが^^)
ウォーズの級や段は、棋力を判断する基準として、あいまいだという説を書いてきました。
では、将棋ウォーズで、相手の実力を判断する方法はまったくないのでしょうか?
さすがにそんなことはなく、いくつか方法はあります。
ウォーズでは、対戦の直前に、対戦相手の情報がいくつか表示されます。
例えば、現在のウォーズ上での棋力や得意な戦法・囲い、直近の連勝数などがでます。
このうち、連勝数は強さの指標として参考になります。
当然ではありますけれど、やはり連勝数の数値の高い人は強いですね。
ただ、3、4連勝程度であれば、連勝を止めたこともあります。
連勝数に関しても、「対戦相手の強さ設定」次第で変わってきます。
相手の方が「弱めの対戦相手設定」で指す人であれば、勝率が高いでしょうし。
そう考えると、やはり連勝数も、あくまで目安程度と思っておくのが無難です。
また、戦法や囲いで高い級や段までいっている人は、かなり強い可能性があります。
「なんのこと?」と思った方のために説明しますね。
将棋ウォーズには、戦法や囲いごとの段や級があるのです。
戦法や囲いのエフェクトを出した後、勝つと、その段や級が上がる仕組みになっています。
特に、対局前に表示された戦法と実際に採用してきた戦法が違う場合、かなりウォーズをやりこんでいる可能性があります。
色々な戦法を指すにも関わらず、特定の戦法で高い級や段が表示されるようであれば、それだけ将棋ウォーズ上でたくさんの対局を経験してきたということになりますから。
特に、珍しい戦法で段までいっている人をみると、素直にすごいな、と思ったりします。
ただし、戦法や囲いでの段・級は、どんなに高くても、通常の段・級と、そこまで大きな差はないと思います。
ということは、普通の意味でのウォーズの段・級が信用しきれない以上、あくまで参考程度、でしかないでしょうね。
実際、得意戦法で段までいっている人に、意外と簡単に勝ててしまうこともあったりします。
ですので、得意戦法をもっている人は強いとは思いますが、それはあくまで将棋の実力の一つの要素に過ぎない、と理解しておくのがいいと思います。
対戦前にはもう一つ、数字が表示されるのですが、お気づきでしょうか?
この数字は、ウォーズ内での勝率のようです。
極端なケースになりますが、私はたまに、20級位とか(?)だけど勝率が自分より高い人と当たったりします。
そういう相手と指すと、「すごく強いな」と感じることが多いです。
逆に自分と同じ段でも、勝率が低い人は、やはり少し緩い手が多いと感じます。
個人的な感覚になりますが、将棋ウォーズの勝率の数値は、結構信頼できると思っています。
勝率の唯一の欠点は、対局前と後にしか表示されない(ですよね?)ことです。
メモでも取っておかない限り、忘れてしまい後に残りません。
プロ棋士の強さを数値化した、「レーティング」というものがあります。
レーティング、最近では略して「レート」ともいいますね。
レートとは何かについては、ここでは省略しますが、これまでの対局の結果と対戦相手情報をもとにして、棋力を数値化したもの、と思っておけばOKです。
将棋ウォーズでは、「内部レート」というものが存在するらしく、表には出てこないけれど、ウォーズの内部では個々のユーザーの棋力をレートの形で把握しているようなのです。
この内部レートが公開されればいいのですが、そういうわけには行かないようですね。
達成率の増減などは、この内部レートを使って計算していると言われています。
おそらくですが、強めとか弱めなどの、対戦相手の設定においても、使用されていると思われます。
実際に対局した相手の強さは、この達成率の変化の仕方からも判定できそうですね。
将棋ウォーズでは、過去に対戦した相手の「マイページ」をみることができます。
相手の対戦成績や棋譜、などをみられます。
それと、これまでだしてきた戦法や囲いのエフェクトと、対応する段や級が確認できます。
やりこんでいる人のコレクションをみると圧倒されます。
棋力を判断する上で参考になるのは、「達成率」と「棋力レーダーチャート」です。
達成率は、昇段・昇級までどれくらいかを表しています。
達成率がある程度以上あれば、その段・級の中で強い方です。
ちなみに達成率は、最近、対局後の対戦結果の画面に表示されるようになりました。同時にレートも表示されますので、是非役立てていきましょう。
それから、棋力レーダーチャートです。
これもある程度は参考になると思います。
ただ、私の場合、負けた相手も、楽に勝てた相手も、自分よりも全体的にレーダーチャートの数値が高いことが多いようなので、必ずしも全体的な「グラフの大きさ」は、あまり参考にならないかもしれません。
そのかわり、レーダーチャートの中で、どの項目の数値が高いか低いか、それと、自分のレーダーチャートの同じ項目と比べて高いか低いか、をみるといいと思います。
特に参考になるのは、終盤力と戦術力です。
終盤でミスをして負けてくれた相手の場合、終盤力の数値はやはり低いです。
また、序盤でこちらが不利になったけれど、中盤あたりで差がつまった相手の場合、戦術力の数値が少し(自分と比べて)低いようです。
これについては、まだ十分に分析しきれていませんが、なんとなく傾向としてそういうのがある気がしています。
戦術力は、序盤で定跡を指すと上がるらしいのですが、これが中盤とどう関係あるか、みえてきにくいかもしれませんね。
私の仮説では、定跡を指し慣れている人は、将棋の戦い方に関する感覚が鍛えられていて、たとえ定跡形でなくとも序盤から中盤をセンスよく指すことができるのだと思います。
逆に、戦術力が低めの人は、少し中盤で雑な手を指してしまうのだと考えています。
もちろん、戦術力が低くても、非常に強い人はいますので、ここでの話はあくまで目安にすぎませんが。
簡単に勝てたと感じる相手は、終盤力と戦術力のどちらかが自分よりも低いようです。
これは、将棋では定跡の勉強と終盤力の訓練が大切なのだということを意味しているのかもしれませんね。
誰にでも当てはまることかはわかりませんが、対戦した相手の棋力レーダーチャートをみて、自分との違いも含めて色々と分析してみると面白いと思います^-^
是非やってみてはいかがでしょうか。
今回は、将棋ウォーズの段・級はかなりあいまいなのではないかという疑惑と、より正確にウォーズの対戦相手の棋力を知るための方法について書きました。
何かの参考になれば幸いです。
リアル道場の棋力とウォーズの棋力の対応についても、またいつか見解をまとめられたらと思っています。
私自身、まだまだ将棋ウォーズ歴が浅く、今回の内容がどこまで正しいかはわかりません。
今回の執筆で、自信の考えを多少整理することができたと思いますので、また情報を得ながら色々考えていけたらいいな、と思っています。
後は、昇段してもっと上のレベルを体験したいとも。ウォーズユーザーの方は、是非一緒に頑張りましょう^^
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