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この記事では、将棋の格言について初歩的なことを書いています。
初心者の方に一読して興味をもっていただければ幸いです。
将棋に関連した知識って色々あって、新たに知るととても楽しいです。
今回紹介する「将棋には格言がある」というのも、ある種の「将棋豆知識」として是非おさえておきたいものだと思います。
それ以外にもたくさんの将棋豆知識があり、気に入るものがみつかるかもしれません。
知識を増やして、将棋をほとんど知らない人に教えてあげると、感心されるかもしれませんよ^^
特に「将棋格言」の場合は、上達に有益であるという点もありますので、積極的におぼえいこうという気持ちになりやすいです。
もちろん、この記事であげる例はごく一部に過ぎず、他にも結構たくさんあります。
ですが、本などを読めばどんどん頭に入ってくると思います。詳しくなって家族や知り合いに自慢してしまいましょう^-^
目次(もくじ)
将棋の話に入る前に、やはり気になるのが、「格言って一体何?」ということですよね。
格言というのは、諺(ことわざ)のようなものだと理解しておけばよいでしょう。
例えば「急がば回れ」という言葉は、緊急なことがあっても慌てずに確実な手段を選びましょう、というような意味ですね。
格言のより正確な意味は下記の通りです。
人生の真理を簡潔にまとめ、訓戒または助言として有用なことば
引用元: コトバンク 格言(カクゲン)とは
つまり格言とは、教訓やアドバイス、といっていいと思います。
それではいよいよ、将棋の上達に直接的に良い影響を与えるかもしれない知識である、将棋の格言について書きます。
将棋には、特有の格言があります。
これらは、先ほど引用した「格言」の意味からすると、将棋における真理を示し、適切な教えやアドバイスとなっている言葉、であると予想できます。
さらに、将棋というのは「勝負」という要素があることも合わせて考えると、次のようになると思います。
「将棋の格言とは、勝負に勝つためや強くなるために意識しておくといい考え方やコツが凝縮された言葉である。」
将棋格言は実際そういうものになっています。是非マスターしたくなってきませんか?
通常の格言もそうだと思いますが、将棋の格言はだいたい、次の2通りのタイプにわけられます。
こうしてみると、将棋の格言って中々明快ですね^^流石は将棋といった感じ(?)ですね。
もっとも、実際には「こういうとき」の部分がわかりにくかったり、明言されていなかったりして難しいこともあるのですが(汗)。
それぞれの格言をどういうときに使えばいいのか、「使いどき」がわからなくなったらその都度、自分よりも強い人や、指導してくれている先生に質問してみるといいと思います。
質問の機会が普段中々ない人は、チャンスがきたときのために「質問リスト」を用意しておくのもいいかもしれませんね。
さて、この記事ではとりあえず、将棋の格言を2つのカテゴリに分類してみました。
イメージをもってもらうために、これらの2つのタイプについて、具体例を紹介しておきましょう。
どちらも、桂馬に関係する格言になります。
ここでは、1つ目のタイプを、「こういうときはこうしよう系」の格言と呼ぶことにします。
長いネーミングですね(笑)。
「こういうときはこうしよう系」に近いタイプの例は、「桂頭の銀定跡なり」です。
相手の桂馬の一つ下に自分の銀を打った状況を想像してみてださい。
すると、どうでしょう。
銀は斜め後ろに動くことができる駒ですので、相手の桂馬が左右のどちらに動いてきても、銀でとることができます。
「定跡」であるというのは、よくある定番な指し方である、というような意味でしょうね。
実際、将棋を観たり指したりしていると、この「桂頭の銀」は頻繁に登場します。
そういう実戦での登場を目撃(?)した経験が増えると、この格言の意味がしみじみ実感できてくるでしょうね。
実際には、「桂頭の銀」を実現したからといってすぐに有利になるわけではありません。
ただ、実戦で非常によく現れる形ですし、少なくとも指し手の有力な候補になるので、いつでも思い出して意識するようにしたい格言だと思います。
続いて2つ目のタイプを紹介します。
名付けて「これはしない方がいい系」です^^
「これはしない方がいい系」の例は、「桂の高跳び歩の餌食」です。
桂馬が進むことを「跳ぶ」といいます。
この呼び名は、桂馬を動かすと、一気に2段前進することから納得がいきますね。
このように一気に前に跳んでいけるので、桂馬が調子良く敵陣まで進めば、その威力は大きいです。
ただし、実際には中々そううまくいかないことも多いです。
この格言はそのことを表しています。
桂馬は一つ前には進めないし後ろにも下がれないので、目の前に相手の歩があると、避けるためにはさらに前に跳ぶしかありません。
しかし、その跳んだ先に相手の駒が効いていないとも限りません。
また、何も効いていなかったとしても、また桂馬の目の前に相手の歩がきたら、今度こそ捕まってしまうかもしれません。
要は、高い機動力、跳躍力がある駒である桂馬も、後先を考えず調子に乗って進めていってしまうと、すぐに捕まってしまうということですね。
そしてこれを、「相手の歩が待ちかまえているとところでは、桂馬を跳ねることに慎重になりましょう」、というふうに言いかえると、まさに「こういうことはしない方がいい」というタイプの教えになっているわけです。
すでに身に覚えのある方は、是非この格言を戒めにしてみて下さい。
このタイプの格言は、そういう教訓として有効に学んでいくためのものであるわけです。
この格言の場合、後先を考えてから行動しましょう、という教訓、という意味では日常生活にも通ずるものがあるかもしれませんね。このあたりの、将棋の教えの生活への応用みたいなのも面白いテーマかもしれません^^
将棋初心者の方に、あえておすすめしておきたい格言があるので紹介しておきます。
将棋に詳しい人なら誰もが、将棋の格言で一番インパクトの強いものといえば、次のものをあげるのではないでしょうか。
「二枚替えなら歩ともせよ」
将棋の初心者や、普段指さない人でも、この格言と「二枚替え」という言葉は、おぼえておくといいと思います。
知っておいて損はないと思うので、是非おすすめしておきたいです^^
二枚替えの意味は文字通り、一枚の駒と引き換えに二枚の駒を得ることです。
ただし、その一枚とは、「大駒」、つまり飛車か角のことです。
飛、角といった強力な駒はそう簡単には捕まらないのですが、うまく追いつめると、例えば金と銀一枚ずつと引き換えに飛車がとれることがあります。
そういうのを二枚替えといいます。
一方、大駒を思い切って相手の大駒でない駒と交換してしまうことを「切る」といいます。
大駒を切る手に続けて、その大駒以外の自分の駒で相手の駒をさらにもう一つとることができたとしましょう。
その場合、自分の大駒一枚を相手の大駒以外の駒二枚と交換したことになるので二枚替えとなります。
上記の格言は、たとえ飛車一枚と歩二枚の交換になる場合でも、二枚替えをすると良い、と主張しています。
これはさすがに極端な主張だと思いますが、例えば大駒一枚と金・銀との交換であれば、検討する価値は十分にあります。
このケースだと、プロの世界では、二枚替えした側が得するとされています。
大駒一枚と銀・桂あるいは銀・香の交換なども、有力であることが多いように思いますので、積極的に検討しましょう。
このように二枚替えとか、大駒を切る、という概念を知っておくと上達に非常に有益だと思います。
指し手が思い切り良いものになることや、大駒が詰んでしまっても簡単にはあきらめないようになることなど、入門レベルから一歩を踏み出すために必要な要素が含まれています。
しかも、これだけインパクトある格言なら、将棋に詳しくない人に話すと、興味をもってもらえること間違いなし、と思います。
知っておいて損のない格言、といったのにはそういう意味もあったのです。
いかがでしたか?
今回は将棋の格言について説明してみました。
将棋格言を2つタイプにわけ、それぞれの具体例をだしました。
また、面白い格言として、「二枚替え」に関するものを紹介しました。
初心者の方が将棋を楽しむための基本は、ルールを覚えて対局して腕を上げていくことです。
ですが、それ以外の楽しみ方も色々あるのが将棋のよいところです。
このあたりは、将棋が日本の文化と結びついていることが関係しているといって良いでしょうね。
今回紹介させていただいた「格言」も、色々な教訓を的確に短くて覚えやすい形にまとめてしまうという、日本の文化を反映したものといって良いでしょう。
もちろん格言とか諺は日本だけの文化ではありませんが、個々の格言には日本語らしいリズムがあるように感じます。
上達にも役に立つ格言を、楽しみながら学んでいってください^^