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前回の内容は、将棋に関して知っていると気分的に得かもしれないことで、上達にもご利益があると思われる「格言」についてでした。
今回は、上達のための知識ではないけれど、知っていると多分得な情報を書いてみます^^
将棋の楽しい豆知識は色々とあるかと思いますが、今回は将棋における扇子について軽く書いてみます^^
プロ棋士は対局時に、扇子を持ち込みます。
これは昔からの伝統で、なぜか将棋の棋士は扇子を持つものと決まっているようなのです。
その伝統の由来についてはちょっと分かりませんが、将棋も扇子も日本の伝統文化ですので、あまり違和感はありませんね。
扇子には、小振りで軽いものもありますが、将棋の扇子は結構しっかりしたつくりをしているものが普通です。
張られている紙も丈夫な感じです。
対局中の扇子は、開いてあおぐ、普通の使い方がされることももちろん多いです。
ただ、棋士が対局中に扇子を開くシーンはそれほど多くはない印象があります。
単に手にもって握りしめていたり、扇子の端を顔に当ててじっと考えている様子が写った写真が雑誌に載っていたりすることもあります。
それからもう一つの扇子の使われ方としては、ぱちっ、と音を鳴らしてリズムをとるというものです。
扇子を全開にするのではなく、端の方を開いては閉じる、という動作を繰り返すわけです。
これをやると考えがまとまりやすくなるのでしょうね。
なんとなく、分かる気もします。
将棋扇子は、棋士でなくても手に入れることができます。
私も子どものころ、千駄ヶ谷の将棋会館の売店で購入したことがあります。
一応、子どもでも買うことのできる値段です。
将棋の扇子には、プロ棋士の書いた言葉(揮毫)と、その棋士の名前などが書かれています。
売店などで買えるものは、棋士が直接書いたもの(直筆)ではなく、コピーです。
でもたとえコピーでも、棋士が書いた文字を間近に見ることができるのは、嬉しいものですよね。
道場のお客さんの中にも、扇子を携帯している人はいます。道場だけでなく、アマチュアの将棋大会でも、扇子を持っている人を見ます。
プロの真似をして対局中に扇子を使って、気分を味わうのも面白いかもしれませんね。
何となく、強くなった気がしてくると思いますよ。
ただし、音の鳴らし過ぎは迷惑になりますので、気をつけて下さい。
扇子には、プロが揮毫した文字が書かれています。
この「揮毫」という難しそうな言葉の意味を調べてみると、毛筆で文字を書くこと、と出てきます。
なんだ、習字のことか(笑)。
揮毫する言葉は、棋士によって異なります。それぞれの棋士が自身の好きな言葉を書くようですね。
将棋に関係した言葉もありますし、それ以外の難しそうな言葉もあったりします。
よく扇子に書かれる言葉で面白いものに、「一歩千金」というものがあります。
これは、「一攫千金」という言葉をもとにしているのでしょうね。
一攫千金は、少ない労力で大金を得ることを意味します。
一歩千金は、将棋で一番弱い駒である歩を使って、一気に戦果をあげてしまうことを意味します。
歩を使った手筋は色々あります。
前回書いた「桂の高跳び歩の餌食」のように、歩が活躍する場面はあります。
歩の手筋は意外に強力で、特に「と金」に成れれば大活躍できます。
歩は将棋で最も数が多い駒ですので、自然と使う場面は多いです。
チャンスがきたら、是非手筋を有効に活用して、「一歩千金」を実現させましょう。
結局上達の話になってしまいましたね(笑)。
将棋の扇子の使い方や揮毫について、思いついたことを簡単に書いてみました。
将棋では、腕そのものももちろん重要な要素ですが、気分を盛り上げていくことで、実力以上の戦いができることもあります。
そのためにも色々なことを知っておくと良いですね^^