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将棋のルールは、駒の動かし方と、やってはいけない手がわかればだいたいOKです。
そこで、前回は、将棋の反則(禁じ手)について書いてみたのでした。
今度は、将棋道場などで対局するときのマナーに関連したことを、書いてみますね。
実は前回の「禁じ手」についての記事は、初心者の方が道場に通う際に役立てていただければという思いで書きました。
「初心者だから、何か変なことをやって怒られたらどうしよう」という不安を少しでも解消できるように、
ルールの再確認をできる記事を用意したかったわけです。
それとセットで書こうと思っていた内容が、今回書くマナーに関するものです。
ご自身が将棋歴がない方が、お子様を道場に連れて行く場合などにも役に立つ情報もあるかもしれませんので、ご参照下さい^^
将棋は一局の勝負がつくまでの時間が非常に長いこともあります。
学校の授業時間よりも長くかかることも普通です。
もっとも若い人、特に子供の場合は、指すのが非常にはやいので、20分以内で終わることも多いですけど。
いずれにしても、一局の時間や、対局と対局の間の時間が明確に決まっているわけではないので、
空いた時間にお手洗いにいく暇がなかったり、時間があったけど油断してお手洗いにいっておかなかったり、
というようなことはしばしばあります。
ですので、どうしても、対局中に席を立つ必要が生じることがあります。
そういうときは、対局相手の方に、一言断れば大丈夫です。
ただし、持ち時間をはかって対局しているときは、離席中の間も時計は進みます。
その点だけは気をつけましょう。
次に、持ち時間を決めて、対局時計(チェスクロック)を使って指す場合の話です。
チェスクロックは普通、ある程度の棋力がある同士の対局でなければ使わないかもしれません。
でも、初心者でも、道場の営業時間が近くなってきたら使うこともあり得ます。
ため、インターネット将棋で強くなって、リアル道場のデビュー時点でいきなり二段となの人もみたことがありますので、
一応、ここでも説明しておきたいと思います。
対局時計(チェスクロック)は、一手を指したあとにボタンを押すので、
将棋の駒を盤に打ち付ける動作とボタンを押す動作の2動作が必要になります。
もしも、相手の駒をとる場合は、相手の駒を駒台に置く動作と、自分の駒を盤に打つ動作、ボタンを押す操作の3動作になります。
中々大変ですね!
ときには、うっかりボタンを押し忘れることもあります。
有段者の方でも、結構このミスはあります。
私は最近は慣れてきましたが、慣れていなかったころはやはり押し忘れをよくやりました。
私は相手の方に指摘してもらってましたね。
今でも相手の方の押し忘れを指摘できるほどにはまだ注意が回らないので、
私がボタンを押しても手応えがないのに気づくことで、相手の押し忘れがあったことに気づく場面がたまにあります。
押し忘れは、なるべくやらないように心がけるべきではありますが、
道場で時間をはかるのはあくまで、
対局に時間がかかりすぎないようにするための配慮という意味が強いと思うので、
お互いに大目にみるようにするといいでしょうね。
「二歩」などの反則をしてしまった場合は、気づいたらその場で投了しましょう。
将棋は基本的に、負けた方の投了で対局が終了します。
これは反則負けの場合でも同じと考えて下さい。
将棋の場合は「反則」といっても、
格闘技における反則などと違って、悪質なものではありません。
ボクシングの試合なのにキックを出してしまたら、それはちょっとモラルを問われる行為ですよね。
それに比べれば、将棋の反則は決して質の悪いものではありません。
夢中で考えていると、少し頭が混乱してくることがありますよね。
「二歩」とか、駒の動かし間違いなど、将棋の反則は、そういうときに起きるのです。
一生懸命に考えていた証拠なので、必要以上に恥じる必要はないのです。
「しまった」「惜しいことをしましたね」などと、お互いに笑い合えるようであれば、美しいですね。
もしも反則の直前から続きをやりたければ、感想戦あるいは正式ではない勝負として改めてやればよいのです。
もちろん、勝負としてでなく普通の感想戦として、「こう指したらどうなりますかね?」「私ならこう指しますね」などといった会話をしながら進めていっても良いでしょう。
反則の場合に限らず、不完全燃焼に終わった勝負は、
そういう風に感想戦を丁寧に行って十分納得してから終わらせられると後味がよいです。
なので、例えばミスをしてしまって勝ち目がなくなってしまった場合とかも、「待った」はせずに、投了して感想戦に移りましょう。
感想戦は上達への一番の近道なので、是非やりましょう。
後、普通、反則をしても、やった方の人はすぐには気づかないことが多いです。
指した瞬間に、相手の方が妙な反応を示すので、今の手何か変だったかな、
と思って改めて将棋盤を見ると、実は禁じ手だったことが分かったりします。
私も禁じ手は滅多にやりませんが、去年一度、二歩をやってしまったことがあります。
そのときはまさに今書いたような反応でした(笑)。
ずっと以前に相手の方が禁じ手をやったときもそんな感じでした。
相手に禁じ手をやられた経験がありましたので、
自分がやったときにもパニックにならず、潔く投了することができました。
こういうことでも、やはり経験は大事ですね。
反則は、自分がやってしまったときも相手の方にやられたときも、
貴重な経験ができたな、と思うようにしましょう。
飲食についてですが、まずご自身の対局中は、原則としては食事をしない方が良いと思っておいた方が無難でしょう。
これは部活動やサークルの場合でも同じで、特に手づかみで食べるものは、盤や駒が汚れてしまうので厳禁です。
休憩中の外出ができる道場なら、外に食事をとりにでることもできます。
昼食をとりにいくときは、道場の人に休憩に入ることを伝えましょう。
休憩の間は対局が組まれません。
休憩には、食事に限らず、疲れて少し休みたいときなども入ることができます。
食事に話を戻すと、対局中でなければ、道場内で食事をとることが認められているところもあります。
食事のために使えそうなスペースがあったりするかもしれませんので、あたりを見回してみるといいかもしれませんね。
道場によっては、途中で外出できないところもありますので注意しておきましょう。
これは、安全上の理由だったりします。一人で来るお子さんなどは、ずっと道場内にいた方が安心ですからね。
休憩中の外出ができない道場の場合は、予め食事を用意して持ち込みましょう。
道場内で食事ができるなら、コンビニ弁当などを買ってくるのもありですね。
食事ができない道場でも、飲み物だけであれば、おそらくどの道場でも大丈夫だと思います。
サーバーや給湯器とカップを設置していてお茶を飲める道場もあります。
そういう道場の場合、手合い係に呼ばれてやってきた相手のお客さんがカップを片手にもっていることもよくあります^^
このように飲み物については、対局中でも、さほど厳しく考えなくてもよいでしょう。
特に、暑い季節には水分を十分にとらないと体調的に厳しいかもしれませんし。
ただ、2リットルのペットボトルなどの場所をとるものを持ってきたときは、ちょっとわかりません(笑)。
どうしても必要なときは、道場の人に聞いてみましょう^^
なお、ここからは余談になりますが、プロの対局では、飲み物の持ち込みが認められています。
プロの対局は、持ち時間の短い早指しの棋戦から、一日中対局する棋戦、
さらには2日かけて行うものなど様々あるのでしたね。
どの棋戦も、休憩なしで長時間考え続ける過酷な勝負ですので、
飲み物くらいなければいくらプロでもやってられませんよね(笑)。
長丁場の対局のときは、2リットルのペットボトルが対局場に持ち込まれることもあります。
どうしても、私たちファンも真似したくなってきてしまいますね^^
今回は道場の話なのであまり書きませんが、プロ棋士の方たちは、
なるべくベストに近いコンディションで戦えるように、色々工夫します。
飲み物一つにも、こだわりをもっておられる方もいるようです。
自分のひいきの棋士が、どんな飲み物を用意して真剣勝負に臨むか、調べてみても面白いでしょうね^^
将棋道場におけるマナーについて書いてみました。
原則的なことはだいたいおさえることができたと思います。
食事のあたりが一番ややこしかったかもしれませんが、
要は自分の通う道場のルールさえ把握しておけばよいので、
実際はそんなに大変ではありませんのでご安心ください。