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羽生善治九段vs藤井聡太二冠の対戦は、
誰もが注目のカードですよね。
新・旧の将棋界の天才の戦いは、
想像しただけでワクワクしてしまいます。
そんな羽生九段と藤井二冠の対戦は、
これまで公式戦では、どの棋戦で実現してきたのでしょうか?
過去の対戦結果を、最新のもの(2020年9月23日現在)を含めてまとめておきます。
目次(もくじ)
まずは、対戦成績をチェックしてしまいましょう。
藤井二冠と羽生九段は、プロ公式戦で、
4勝1敗(藤井二冠側からみて)となっています。
その他に、非公式棋戦の、「炎の七番勝負」、
「獅子王戦」、「Abema TVトーナメント」でも
この二人の対戦カードがあったのですが、
ここでは割愛させていただきます。
公式戦での初手合いは、2018年2月17日の第11回朝日杯将棋オープン戦の準決勝でした。
当時、竜王と棋聖の二つのタイトルを保持する
二冠のトップ棋士だった羽生竜王相手に、
中学生棋士だった藤井聡太五段が勝利したのでした。
勢いに乗った藤井五段は、そのまま朝日杯優勝まで達成してしまいました。
2019年に行われた、第69期王将戦挑戦者決定リーグ戦は、
藤井聡太七段(当時)にとって初参戦となるタイトル戦の挑戦者決定リーグ戦でした。
その王将リーグで藤井七段は羽生九段と対戦し、勝利しました。
2019年10月21日の対局でした。
タイトル経験のあるA級棋士ばかりのリーグで、
藤井七段は、好成績で、挑戦の可能性を残したまま、
リーグ最終日を迎えます。
そして、広瀬章人竜王(当時)を、あと一歩のところまで追い詰めたのですが、
惜しくも終盤受け間違えてしまいました。
結果、リーグ成績は4勝2敗となり、1敗の広瀬竜王が王将戦の挑戦者に。
ちなみにこのときの藤井聡太七段のもう一つの1敗は豊島将之名人によるものでした。
時の名人や竜王が普通にいたりするあたりが、
王将リーグの難関さですね。
*肩書きはすべて当時のものです。
次に羽生vs藤井の対戦があったのが、
第61期の王位戦挑戦者決定リーグ白組で、
2020年2月18日のことです。
この対局も藤井聡太七段(当時)が勝ち、
その後、王位戦リーグ白組で全勝という成績となり、
紅組の勝者の永瀬拓矢二冠(当時)との挑戦者決定戦にも勝利。
木村一基王位(当時)への挑戦権を手にし、
二つ目のタイトルとしての王位を獲得、二冠&八段昇段達成となったのです。
次に羽生vs藤井が実現したのが、第28期銀河戦の本戦トーナメントCブロックの決勝です。
この対局は、2020年7月8日に、将棋プレミアムの有料会員であるゴールド会員限定で配信されました。
【参考記事】7/8将棋プレミアムで緊急配信! 第28期銀河戦藤井聡太七段の対局を最速ノーカット版でお届け (日本将棋連盟)
なお、収録日自体は、2020年7月4日といわれています。
これは、このCブロックの羽生戦の一つ前の稲葉戦が行われた日でもありますので、同じ日に収録されたのでしょう。
この対局ですが、テレビ放送の方はまだされていなくて、
2020年9月29日に囲碁・将棋チャンネルで放送されます。
そのため、現時点では「未放映のテレビ棋戦」に相当します。
実際、この羽生-藤井の公式戦4戦目にあたる対局の勝敗は、
報道ではふせられていました。
渡辺明王将(36)への挑戦者を決める第70期王将戦リーグ(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、囲碁・将棋チャンネル協賛)が22日、東京都渋谷区の将棋会館で開幕し、通算獲得タイトル数99期の羽生善治九段(49)が、3冠への挑戦を目指す藤井聡太王位(18)に80手で勝利した。羽生は藤井に公式戦3連敗(未放映のテレビ対局を除く)を喫していたが、公式戦初の勝利を挙げた。
引用元: 羽生善治九段、藤井聡太2冠に80手で公式戦初勝利 王将戦リーグ (毎日新聞)
このように、5戦目である第70期王将リーグの報道記事においては、銀河戦の結果については触れられていません。
ところが、この銀河戦の結果をネタバレしてしまっている記事もありました。
将棋の王将戦挑戦者決定リーグの対局が9月22日に行われ、羽生善治九段(49)が藤井聡太二冠(18)に80手で勝利した。これまで両者の対戦は4回あり、全て藤井二冠が勝利していたが、本局は羽生九段が制して初勝利。タイトル100期への挑戦権獲得で勢いづくレジェンドが、天才棋士に意地を見せる一局となった。
引用元: 羽生善治九段、藤井聡太二冠に5度目の対戦で初勝利!“レジェンド 対 天才”対決制す/将棋・王将戦挑決L (ABEMA TIMES)
というわけで、4戦目も藤井聡太二冠(当時は七段)の勝利だったわけですね。
というわけで、2020年9月22日の、第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦の対局で、
羽生善治九段は、藤井聡太二冠に5度目の公式戦での顔合わせにして初の勝利を挙げることができたわけですね。
すでに竜王戦の挑戦者となっていて、
タイトル100期という大記録の達成が期待される羽生善治九段。
勢いだけを考えると、竜王戦で待ち受ける豊島竜王などや、
藤井二冠のような若手棋士に分があるようにも思えますし、
実際、A級順位戦では1勝2敗ということなので、やや苦戦中です。
しかし、今回の対・藤井戦の勝利は、羽生善治九段というベテラン棋士が、
まだまだ将棋界のトップで戦っていける可能性を示しているように感じられます。
100期目のタイトルも、決して夢ではないと思っても間違いのかもしれません。
藤井聡太二冠と羽生善治九段の公式棋戦での対戦成績についてまとめました。
どの棋戦でいつ当たり、結果がどうであったか、
また、その背景についても簡単に説明しました。
今後も将棋界の第一人者であり続けるであろう
このお二人のカードは、また近いうちに実現することになるでしょうから、
そのときを楽しみにしていましょう。