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2018年6月5日、竜王戦ランキング戦5組の決勝戦が行われます。
藤井聡太七段と石田直裕五段の対局です。
高校生棋士・藤井聡太が船江六段に勝って七段昇段を決めた棋戦である竜王戦。
5組準決勝だったその対局に勝って、決勝進出となり、同じく決勝に駒を進めた石田五段と戦います。
さて、この対局には、どのような位置づけがあるのでしょうか?
対局目前となりましたが、将棋ファンにとっての注目ポイントはどのあたりにあるか、みていきましょう!
竜王戦ランキング戦の各組での優勝者は、竜王戦の本戦に進出します。
本戦とは、ビッグタイトル「竜王」への挑戦権をかけたトーナメントです。
本戦は、正式には決勝トーナメントといいます。
竜王戦は賞金が最大の棋戦であり、本戦の対局料や賞金も公開されています。
本戦は一局あたりがかなり大きな額ですので、本戦進出をかけた一番は、大きな舞台といっても過言でありません。
5組の優勝者は、本戦で、6組の優勝者と当たります。
前期では、増田四段(当時)と藤井四段(当時)が当たりましたね。
6組優勝者は、都成竜馬五段です。
大橋四段を破っての決勝トーナメント進出でした。
大橋四段と都成五段は、ともに藤井七段と何度か対局してきているライバル棋士ですね。
都成五段は藤井七段と同じく2018年度の第77期順位戦でC級1組に昇級した有力若手棋士です。
お互いに意識してしまう強敵同士といって間違いないでしょう。
藤井七段が本戦進出した場合は、熱い戦いになりそうです。
5組優勝者が本戦で勝ち進めば、次は4組優勝者との対局になります。
4組から決勝トーナメント入りしたのは、増田康宏六段です。
こちらも三枚堂六段に勝っての優勝ということで、やはり有望な若手同士の戦いでした。
もしも藤井七段が増田戦までたどり着ければ、また熱い戦いになりますね^^
藤井七段にとって、前期の増田戦は、かなり印象的な将棋だったようです。
28連勝を決めたこともあるでしょうけれど、勝負の内容も白熱したものでしたからね^^
増田-藤井戦は、将棋ファンなら是非観たい、という方も多いでしょうね。
藤井七段でもそこまで勝ち進までにはかなり厳しい戦いを乗り越えなければならないでしょう。
今回の石田五段戦もその厳しい勝負の一つです。ファンの方は是非応援しましょう!
さて、八段昇段規定の改定で、もし藤井七段が2018年度中に二冠になれれば、八段昇段となる、という話題が注目されていると思います。
でも、従来の規定による昇段の方も忘れてはいけません。
「竜王1期」による八段昇段ですね!
竜王戦で挑戦まで行くのは、いくら藤井七段でもかなり厳しいとは思います。
ランキング下位の棋士は本戦で多くの棋士に勝たなければならないからです。
しかも、上位には順番に、佐藤康光九段や久保王将、広瀬八段が待っています。
さらに、反対側のブロックから、あの豊島八段が出てくる可能性があります。
2018年度の竜王獲得は、確率的にかなり厳しいですが、それでも藤井七段のことなので、0ではありません。
「りゅうおうのおしごと」の主人公のような、若い竜王をリアルタイムでみられるかもと思うと、どうしても期待してしまいますね!
そして、その期待はもちろん、竜王戦で勝ち残っている他の全棋士にもいえます。
石田五段も、Abema TVでの解説などで好印象な若手棋士であり、今回の対局をきっかけに注目を集めてほしいです。
もし藤井七段に勝って本戦進出となった場合は、是非「竜王戦ドリーム」目指して突き進んで欲しいと思います。
いかがでしたか?
今回は、竜王戦の5組決勝について事前に書きました。
本戦進出となった場合に、待っている対戦相手についても触れました。
どちらかというと藤井七段ひいきの記事になりましたが、もちろん石田五段にも頑張って欲しいですね^^
なお、藤井七段、石田五段ともに、4組昇級が決まっているので、今回、あるいは今後の本戦で敗れたとしても、来期に本戦進出できた場合は、今期よりも決勝トーナメントで少し有利な立場になります。
ですので、どちらが勝つことになるにしても、今後の竜王戦での両対局者に注目していきたいですね^^