藤井聡太五段(当時)の優勝【朝日杯2018】のすごさ。六段昇段も!

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2018年2月、藤井聡太五段(当時)が朝日杯将棋オープン戦で
優勝を決めました。
この記事では、そのことを振り返っての感想が述べられています。

 

2019年2月16日(土)、第12回朝日杯将棋オープン戦
(略して朝日杯)の準決勝と決勝が、いよいよ行われます。

 

 

注目はなんといっても、藤井聡太七段ですね。
もしも2019年も優勝を達成した場合は、
朝日杯二連覇という、またしても素晴らしい実績を
挙げることになります。

 

ここでは、昨年、2018年の朝日杯のとき、
藤井五段(当時)優勝したことのインパクトとかについて、
個人的に印象に残ったことや今改めて振り返った感想なども多少含めてまとめてみます。

 

 

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藤井聡太五段(当時)の朝日杯優勝について

 

ほぼちょうど1年前の、2018年2月17日、やはり土曜日に、
15歳の中学生にして、全プロ棋士が参加する棋戦で優勝を決めてしてしまったのは、
夢でも見ているような、ちょっと信じられない出来事でした。

 

感動的だった優勝

 

今でも鮮明にそのときの驚愕や感動が思い出されます。

 

個人的には、表彰式で流されていた音楽が、
学校の体育祭とかで流されるものだったので、
中学生の藤井六段(当時)にはよく似合っていたな、
と思ったりしてました(笑)。

 

しかも多分、自分の体育祭のときよりも、感動していた気がします(^^;)
プロの将棋というのは芸術とか職人業の域に達しているので、
それだけ人を感動させるのですね!

 

鮮烈だった桂馬のただ捨ての妙手

 

2018年の朝日杯決勝で、広瀬章人竜王(当時は八段)相手に勝利した藤井五段(当時)。
そのとき、藤井聡太五段(当時)は、プロをも感心させる手を指しました。

 

何もない中空に、持ち駒の桂馬を打つ手でした。
それも、ただで取られてしまう位置に。

 

 

この「ただ捨て」の桂馬が、実は藤井五段(当時)の優勢を決定づける妙手で、
広瀬八段(当時)は一気に苦しくしてしまいました。

 

この手には、AbemaTVに出演していた解説のプロ棋士たちも感心しているようでしたし、
また、後に新聞解説でも取りあげられていました。
それだけインパクトの強い手で勝利をおさめたわけですね。

 

実績としての大きさに、勝ち方の強烈な印象も加わって、
2018年朝日杯の優勝は、「天才・藤井聡太」が本物であることを、
より一層、将棋界の内外に知らしめた出来事だったと思います。

 

優勝と同時に六段に!しかもスピード昇段

 

実は、藤井聡太五段(当時)の朝日杯優勝が与えた衝撃は、
それだけではなかったのです!

 

少し前の方で、優勝後の表彰式のことを書きましたが、
そこでは、「藤井六段」と表記していました。

 

これ、誤植とかじゃないんですよ!(笑)

 

 

朝日杯将棋オープン戦という棋戦は、「全棋士参加棋戦」です。

 

全棋士参加棋戦に優勝した棋士は、昇段します。

 

【関連記事】全棋士参加棋戦優勝で昇段の規定はいつから?昇段棋士は誰だ?【歴代】

 

四段の棋士なら五段に、五段の棋士なら六段に上がります。
(ちなみに、このようにして、全棋士参加棋戦優勝で上がれるのは、七段までです。)

 

そして、昇段はいつするのかというと、現在の将棋界では、
昇段条件がクリアされた瞬間、昇段します。
なので、つい先ほどまでは「五段」だったのに、
いきなり藤井聡太「六段」になっていた、という、
またしてもびっくりというか新鮮な事態が生じていました。

 

詳しくは私もわからないのですが、タイトル戦などでも、
肩書きは番勝負決着後すぐにかわるのだと思います。
ただ、2018年12月に無冠となった羽生先生については、
どのように呼ぶのか(名乗るのか)、
すぐには決まらなかった(すぐは公表されなかった)ようでしたね。

 

【関連記事】羽生善治九段が「前竜王」だった前の無冠時代と九段昇段はいつだったか

 

さて、藤井聡太七段に話を戻すと、
順位戦で五段昇段を決めたのが2018年1月だったので、
「藤井聡太五段」の肩書きは、とても短い期間しか
名乗っていませんでした。
この話は、前にもどこかで書いたかもしれませんが、とても強調しておくべきポイントなので改めて書きました(笑)。

 

準決勝・決勝の対戦相手がすごかった

 

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2018年の朝日杯で藤井聡太五段(当時)が
戦った相手は、まさに将棋界のトップの棋士たちでした。

 

ただ単に「優勝」だからすごい、というのではなく、
本当に最強レベルの棋士たちを破っての優勝だったので、
より一層の価値があります。

 

準決勝の相手は羽生善治竜王(当時)

 

藤井聡太七段が有名になった理由の一つは、
AbemaTVの企画「炎の7番勝負」で、将棋界の有力棋士たち相手に6勝1敗と、
圧倒的に勝ち越したことでした。

 

【関連記事】藤井四段を高く評価する師匠・杉本昌隆七段の発言(炎の七番勝負第1・2局より)

 

その炎の7番勝負の最終局の相手が、羽生善治三冠(当時)。
さらに、それ以外の非公式戦でも、藤井-羽生の対戦が実現しています。

 

 

非公式戦での戦績は1勝1敗だったので、
「いったい、羽生と藤井はどっちが強いの?」
という疑問を、将棋ファンやそれ以外の人々が
強くもっていたと思います。

 

「さすがに公式戦で羽生に勝つのはまだ早い」という見方も
あったと思います。
しかし、結果は藤井五段(当時)の見事な勝利。
広瀬戦の途中から観始めた私などは、目の前の現実が
一瞬信じられませんでした(笑)。

 

しかもこの朝日杯の羽生-藤井戦の将棋の局面は、
ツイッターで流されている、
将棋連盟のアプリの広告(?)にも使われています。
きっと、「羽生」「藤井」のネームバリューだけでなく、
お二人の天才の戦いの一場面が、
将棋ファンを惹きつけるものがあるのだと思います。

 

決勝の相手の広瀬章人八段は現竜王!

 

2018年、将棋界の第一人者・羽生善治先生が、
「無冠」つまりタイトルを一つももっていない状態になるという、
歴史的な出来事が起こりました。
現在の肩書きは、「羽生善治九段」です。

 

 

羽生九段から将棋界最高のタイトルの一つである「竜王」を奪って
無冠にしたのが、広瀬章人・現竜王です。

 

2018年の決勝のときの広瀬章人八段(当時)は、
将棋ファンには、トップクラスの棋士として認知されていたものの、
まだ世間一般にはそれほど知られていなかったかもしれません。
そんな広瀬先生ですが、いまや、竜王、つまり、
将棋界最強の棋士の一人です。

 

中学生の藤井五段(当時)は、そういうものすごい相手に勝利して、
朝日杯優勝を勝ち取ったのですね。

 

名人・竜王と後の竜王を立て続けに連覇していた

 

準決勝・決勝の相手をみてきましたが、
準々決勝の相手もまたすごい人でした。

 

 

佐藤天彦名人。
羽生先生相手に、名人戦7番勝負を2回戦い、2回とも負かしている棋士です。

 

名人は竜王と並ぶ将棋界最高タイトルで、さらにいうと、
佐藤天彦名人は名人戦以外の棋戦でも
上位争いをしています。

 

 

藤井四段(当時)は、そんなトップ棋士相手に、
完璧な指し回しをみせて勝利しています。

 

 

藤井五段(当時)はこのように、名人クラス、竜王クラスの棋士たちを
相手に立て続けに勝って、朝日杯を優勝したわけですね。

 

まとめ

 

>>こちらの記事もおすすめです

【将棋】新人王戦の歴代優勝者はその後タイトル獲得した棋士が多数?

 

今回は、2018年2月の朝日杯将棋での藤井聡太五段(当時)の優勝について
振り返って自分なりにまとめました。

 

2018年度のタイトル挑戦はなかったものの、
こうしてみると、やはり藤井聡太七段はすごい棋士ですね。
どうしたって、近い将来のタイトル挑戦に期待感が高まります!

 

 

本日、2019年2月16日の朝日杯の結果次第では、
これまで以上に、藤井七段が将棋界のトップに君臨することが
期待されますね。
果たしてどのような結果になるのか、まずはきっちり見届けたいですね!

 

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