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今回は、将棋道場に行ったことがないけれど興味がある人向けの内容です。
「道場で将棋をやりたいけれど、
どういうところかわからないし、不安。。。」
そういう方に、少しでもお役立て
いただければと思います。
目次(もくじ)
というわけで、将棋道場について書きます。
なお、「道場」でなく、「将棋センター」という名称を使っているところもありますが、特に実質的な違いはありません。
道場に行ったことがなければ、どういうところなのか今ひとつイメージが湧かないのが普通だと思います。
特に、一緒に行く人がいない場合は、そのせいで道場に入るのを躊躇してしまうかもしれませんね。
そこで、将棋道場とはどういうところなのか、おおまかなシステムと対局に関することに分けて書きます。
それでは、将棋道場とは何をするところなのか、利用の流れはどのような感じなのか、みていきましょう。
将棋道場に行ったら、まずは受付を済ませましょう。
受付カウンターは、入口の近くにあるのが普通ですが、道場によっては、奥の方にあるところもあります。
カウンターで、受付の手続きをします。
受付してくれるのは、道場の代表者である席主の場合もあれば、お手伝いの方(パートやアルバイト)の場合もありますね。
手続きといっても簡単で、料金(席料)を支払うのと対戦カードに氏名と棋力(級・段)を記入します。
棋力が不明な場合は記入しなくてもOKです。
なお、「対戦カード」という呼び方ですが、私が勝手にそう呼んでいるだけかも知れません。
確か、「手合表 (てあいひょう)」(手合票?)という呼び方だった気がしてきました。
受付が済んだら、しばらく待ちます。
待っている間に道場の方が対局相手を決めてくれます。
相手はあなたと同じ道場に将棋をやりにきたお客さんです。
そう、将棋道場とは、基本的にはお客さん同士で将棋の対局を行うところなのです。
対戦相手はすぐに決まることも多いですが、たまにかなり時間がかかることもあります。
道場には、将棋の本がたくさんおいてあったりしますので、ひまな時間ができてしまったときはそれらの本を読んで過ごすのも良いでしょう。
もちろん、前に書いたように、他のお客さんと交流するのもありですね^^
相手が決定したらいよいよ将棋を指せます。
ルールとマナーをきっちりと守って勝負しましょう。
相手の方と挨拶をして対局する席を決めて、後述の「手合い」を確認した後、対局を開始します。
勝負がついたら、二人の対戦カードを重ねて受付に渡すのですが、
このときに、勝った方のカードが上になるようにしておきます。
通常は、勝った人が受付にカードを渡します。
対局が終わったら、次の対局が組まれるまでの間は基本的に自由な時間ですが、感想戦を行うのが普通です。
感想戦は、カードを受付に渡す前に軽くやる感じですね。
(このあたり、若干説明が前後してしまって申し訳ありません!)
ただ、もしも感想戦に時間がかかりそうな場合は、先に対戦カードを受付に戻してから感想戦に入るようにしましょう。
その方が色々とスムーズに進行します^^
初めての道場で、棋力がまだ分からない人は、何局かの対局を終えた後で、棋力を決めてもらえると思います。
日本将棋連盟の将棋会館道場の場合は、1回から2回の来場で段級位が分かり、認定されるとのことです(日本将棋連盟のウェブサイトからの情報)。
私も初めて行った道場は、千駄ヶ谷にある将棋連盟の東京将棋会館道場なのですが、行ったその日に認定してもらえました。
将棋道場で将棋を指すには、席料を払う必要があると書きました。
難しいいい方をしていますが、簡単にいうと、お金がかかるということです。
いくらくらいかかるかは、それぞれの道場のウェブサイトで調べることができると思います。
だいたい1回で1000円前後かかるのが相場だと思います。
平日と土日・祝日で料金がかわったりしますので、気をつけましょう。
それと、年齢によって違ったりも。入場時間帯によってわかるところもありますね。
回数券や1ヶ月定期などの制度がある場合があって、そういうところでは、たくさん通える人にはお得になっています。
将棋道場によっては、プロの棋士に教えてもらう機会を得られるところもあります。
いわゆる「指導対局」というものですね。
指導対局には、最初に受付で払った料金、席料に加えて別途料金が必要になることがあります。
指導対局については、道場の席主さんたちに質問しておくと良いでしょう。
また、道場によっては、道場内での大会が開催されることもあります。
出場メンバーは当然お客さんたちです。
腕を上げたら、道場の大会にも是非挑戦しましょう(^ ^)。
一般的な道場のシステムを説明したので、道場という場のイメージが少しできたかと思います。
以下では実際の対局に関連した事項を少し書いておきます。
この部分は、初心者の時点では、軽く読んでおいて頭の片隅においておけば十分です。
「手合い」という用語を説明したいのですが、そのために「棋力」について説明します。
「棋力」とか、「級」とか「段」という言葉が先ほどから出てきていますね。
これは、将棋のだいたいの実力を示すものです。
級は数字が小さいほど強いです。
級位者の中では1級が一番強いです。
1級の一つ上が初段です。
その上は二段(弐段)、三段(参段)、四段とつづいていきます。
最高は六段です。
段は数字が大きいほど強いわけですね。
今説明したのはアマチュアのものです。
プロの段位はアマチュアの段級とはまた別の体系ですので注意しましょう。
さて、棋力が違う人と対局する場合、当然棋力が上の人の方が勝つ可能性は高いです。
将棋では実力が同じでない人同士で対局するとき、勝率を半々にするためのハンデをつけることができます。
聞いたことがあるかもしれませんが、「飛車落ち」とか「二枚落ち」とかいうのがそのハンデの例です。
要は、強い方の対局者が駒をいくつか抜いた状態から将棋を始めるわけですね。
「飛車落ち」なら、強い方の人は飛車なしで将棋をスタートしなければならないわけです。
こういうのを「駒落ち」といいます。
駒落ちの他に、「先番」というのもハンデの一つです。
棋力が下の方が必ず先手で指すというものです。
ハンデなしの勝負では、「振り駒」で先手・後手を決めます。
ハンデなしのことを「平手」といいます。
「先番」と明確に区別するために「平手振り駒」ということもあります。
なお、駒落ちの場合は、駒を落とす方が第一手を指します。
ただしこの場合は、「先手」「後手」とは言わず、駒を落とす方を「上手(うわて)」、落とさない方を「下手(したて)」といいます。
こういう、棋力に応じて変わる対局の条件のことを、「手合い」と呼ぶのです。
是非この言葉を覚えておきましょう!
道場でお客さん同士対局する場合、終わるまでにかかる時間は人によって様々です。
すぐに終わってしまうこともありますが、ときには午前中に始めた対局が、午後に入ってようやく終わることもあります。
道場によっては、対局を早く終わらせるために、対局時計(チェスクロック)を使って対局することもあります。
持ち時間を、例えば一人15分程度にして対局したりします。
初心者の場合でも対局時計を使うことが必須かどうか、ちょっとわかりません。
このあたりは、道場の方針によって変わってくると思います。
千駄ヶ谷の将棋道場では、私は初心者時代から、ほとんど対局時計を使ったことはありません。
一度だけ、対局中に道場の営業時間が迫ってきたときに、受付の方が対局時計をもってきたことがありましたが。
ここでは、念のため、チェスクロックの使い方を簡単に説明しておきましょう。
といっても簡単です。
基本的には自分が指したら自分に近い方のボタンを押します。
相手も同じことをします。
これを交互にやっていくだけです。
対局開始時には、第一手を指す人のために、第二手を指す人がボタンを押します。
対局後の時計の止め方とか、リセットの仕方などは、始めは道場の人や相手の人にやってもらって、だんだんと覚えていくようにできれば良いです。
私もそうやって覚えましたから。
これから道場に通おうという人のために、道場について知っておくとよいと思うことを書いてみました。
受付での手続きや対局のシステム、料金などについて書いてみました。
また、道場だけでなく、将来大会にでるときなどのためにも、手合いとか対局時計についても書いておきました。
手合いについては、段・級の差によってどの手合いで指すかが決まっているものなのですが、今回は省略してしまいました。
興味のある方は是非調べてみて下さい。
それでは、ご健闘を^^