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2018年12月4日(火)、12月5日(水)に、
第31期竜王戦7番勝負の第5局が行われます。
対局が行われるのは、加賀屋という旅館です。
実は、この加賀屋をモデルにしたとされる
旅館が、アニメ「りゅうおうのおしごと!」に登場します。
「ひな鶴」という旅館です。
しかも、ひな鶴は、ストーリー上、
結構重要だったりします。
なので、アニメのファンからすると加賀屋は
一つの「聖地」といって過言ではないでしょう。
それから、「りゅうおうのおしごと!」といえば、
実在の棋士や女流棋士がモデルとなったキャラが登場するのが、
大きな見どころだったりします。
今回竜王戦に登場する羽生竜王や広瀬八段をモデルとしたキャラも、
でてくるのでしょうか(笑)。
今回は、りゅうおうのおしごとについて、
ひな鶴や、羽生先生、広瀬先生に関係するあたりや、
現実との対応(?)をみていきたいと思います。
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目次(もくじ)
加賀屋は正式には「和倉温泉 加賀屋」といいます。
その名の通り、温泉旅館です。
和倉温泉というのは、北陸地方を代表する温泉らしく、
加賀屋の周辺には他にも旅館や温泉施設があります。
加賀屋では、先代女将の信条であった
「おもてなし」の心を大切にしたサービスを心がけているそうです。
その加賀屋で、第31期竜王戦7番勝負第5局の
対局と現地大盤解説会が行われます。
旅館「ひな鶴」が登場するのは、
「りゅうおうのおしごと」第1話の回想シーンです。
10代にして将棋界最高のタイトル・竜王に
挑んだ主人公・九頭竜八一。
その竜王戦のタイトル戦の勝利を決めた局の対局場所が、ひな鶴でした。
竜王戦という大舞台で戦うことは、10代の八一にとって、
大きな精神的重圧を伴う行為でした。
あと一手で勝利、というところで、
手が思うように動きません。
心を落ち着けるためにいったん席を立った
九頭竜八一でしたが、戻る途中、廊下で倒れてしまいます。
早く戻らないと時間切れで負けてしまう。
でも立ち上がれない、というピンチ。
そのとき謎の少女が現れ、倒れている八一に水を差しだします。
おかげで復活できて、無事に竜王奪取、となったわけです。
実は、このときの少女こそ、後に八一の弟子となる、もう一人の主役、雛鶴(ひなつる)あいだったのでした。
弟子入りのきっかけも、このときの竜王戦で、特にこの水をくれたシーンは、重要な意味をもちます。
しかも後に八一は、旅館の女将である
あいの母親と約束して、あることに失敗した場合、この旅館の跡継ぎにならなければならないのです。
なんだか、色々あり過ぎてわかりづらいですが(笑)、
ともかく、「ひな鶴」は物語上重要な場所なわけですね。
いまや偉人と認められている、
ものすごい実績ある棋士、羽生善治竜王。
りゅうおうのおしごとには、その羽生先生をモデルにしたとしか思えない(笑)、
やはりものすごい実績ある棋士が登場します。
それから、意外と強調されないかもしれないのですが、
羽生先生には、主人公ともある共通点があったりします。
主人公・八一の、第1話のある台詞から、
「名人」を尊敬し、憧れているらしいことがわかります。
その「名人」は、後に登場し、主人公と勝負します。
その舞台は、竜王戦。
八一がもっている、竜王のタイトルを、
名人がとりにきたのです。
その竜王戦番勝負に勝つと、名人にとって100期目のタイトルとなるという、
ものすごい設定です。
ちなみに、番勝負の最初の方では、「名人」は、顔も描かれません。
その描写の仕方のせいで、
すごいオーラを感じます。
八一のことを認めたシーンで、
初めて顔がはっきりと(アニメ視聴者に)映されます。
アニメはニコニコ生放送で放送されたことがあるのですが、
そのシーンはとても盛り上がったみたいでした。
そのときのニコ生のコメントが面白いんです。
「はぶみを感じる」。
そう、名人のキャラデザは、
羽生善治竜王と酷似しています。
無理に似せようとしていないので、どことなく似ている。。。
上記のコメントはそのことをよく表現しています。
ところで、タイトルを100回まであと一つ、
だなんて、「名人」すごすぎますよね??
「そんなの人間にできることなの?このアニメ、現実的じゃないよね。」
そう思う人がいても無理ないと思います。
ところが、なんと、
現実の棋士である羽生善治竜王は、
タイトル通算99期、100期まであと一つなのです!
羽生先生のあまりのすごさに、なんだかもう、
現実とアニメの区別がつかなくなってきた、と多くの人が混乱しているとかいないとか(笑)。
「名人」だけでなく、
若き竜王・九頭竜八一とも、羽生善治竜王は共通点があります。
羽生先生が最初に獲得したタイトルは、
竜王なのです。
第31期の竜王戦のポスターか何かで、
「原点回帰」というフレーズがあったと思います。
「原点回帰」というのはつまり、100期目という節目になるかもしれないタイトルが、
最初のタイトルでもあった竜王であるということを指しているのでしょう。
羽生先生が初めて竜王を獲得したのは、19歳のときでした。
一方、九頭竜八一が竜王をとったのは、16歳。
10代でのタイトル獲得という点が、共通していますね。
まあ、さすがに16歳でタイトルというのは、やりすぎな設定という気がしますが(笑)。
藤井聡太七段でさえもできませんでしたからね。
広瀬八段がモデルになったキャラはいるのでしょうか?
私が知る限りでは、残念ながら(?)、いないようです。
でも、あるシーンが、広瀬八段の写真をモデルにして描かれたといわれています。
「広瀬章人」で検索すると、なにやら不穏な項目がでてくることがあります。
「広瀬章人 精神崩壊」とか、「広瀬章人 失神」とか。
あと、「広瀬章人 魂」とか。
なんでも、羽生先生に「魂を抜かれた」そうです(笑)。
広瀬八段が過去に「王位」というタイトルをもっていたころ、羽生先生に挑戦されました。
上記のような検索語句がでてくるのは、
そのときの広瀬八段の写真が、まるで魂を抜かれたような表情だったことが話題になったためです。
もっとも、確か実際には、一生懸命に将棋の指し手を考えていただけ、という話だった気がしますが。
それはともかく、「りゅうおうのおしごと!」では、あるキャラが、
そのときの広瀬八段とそっくりな状態になっていました。
月夜見坂燎というキャラが、八一の姉弟子との対局に負け、
茫然自失としているときの構図が、王位戦のときの「魂を抜かれた」広瀬八段の写真と非常によく対応しています。
このことはおそらく、将棋に詳しくない人たちの間でも
話題になったのではと思います。
りゅうおうのおしごとをきっかけに広瀬八段を知った方もいるはずで、
竜王戦の挑戦者になったのも
何かの巡り合わせなのかもしれませんね^^
第31期竜王戦第5局は、アニメの「聖地」である対局場での対局ですが、
現実とフィクションを混同してはいけません(笑)。
共通点だけでなく、違いも含め、きっちりとおさえておきましょう!
第1話で描かれた「ひな鶴」での戦いで、「りゅうおうのおしごと!」の世界の竜王戦は、決着しました。
一方、現実の竜王戦は、2勝2敗で迎えた第5局で、まだ決着しません。
勝った方が、残り一勝となる、大事な勝負ではありますが。
なお、第1話での竜王戦の次の年の、
名人と八一の竜王戦も、第4局が「ひな鶴」で行われました。
そのときはカド番だった八一が一勝を返したので、決着局となりませんでした。
なんだ、じゃあ、現実と同じようなものじゃん(笑)。
タイトル100期をかけた竜王戦で、
羽生竜王をモデルにしたキャラである「名人」は、
挑戦者という立場でした。
若手棋士である九頭竜八一から竜王をとろうとしています。
一方、現実の羽生竜王は、自身が保持する
竜王のタイトルを防衛する側です。
若手棋士である、広瀬八段に竜王位をとられないようにまもる立場です。
ちなみに、第76期名人戦も、羽生竜王のタイトル100期がかかった勝負でした。
若手棋士である佐藤天彦名人に敗れ、100期目のタイトルはお預けとなったのでした。
八一は名人から竜王を防衛してタイトル100期を阻止したので、なんだ、やっぱり現実とフィクションは酷似してるじゃないか。。。
第31期竜王戦の第5局が、
アニメ「りゅうおうのおしごと!」の
聖地とされる加賀屋で行われることを記念(?)して、
アニメと現実との対応や相違点をみてみました。
現実もフィクションも、どちらもすごすぎて、
感覚がマヒしてきますね(笑)。
将棋とりゅうおうのおしごと、一方だけ詳しかった方には、
この記事をきっかけにして、
もう一方にも興味をもってもらえたら嬉しいです。
なんにしても、羽生竜王のタイトル100期の快挙か、
広瀬章人八段の王位戦のリベンジか、
近いうちにどちらかが実現すると思うと、
どきどきしますね!
(第5局はまだ決着局ではありませんので結果がでるのはもう少し先ですが。)
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