【2018年度NHK杯】B級2組以下の棋士の予選免除は誰だった?

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2018年度(第68回)のNHK杯テレビ将棋トーナメント、今泉四段や谷川九段の勝利などなど、とても面白い展開になってきましたね!
トーナメント表をみると、世代間対決などもあって、熱くなります。

 

さて、そんなNHK杯の出場メンバーですが、どのように決まっているか、という観点からみるのも楽しいと思います。
タイトル保持者とか、順位戦で上のクラスにいる、すでに実績のある上位の棋士たちは予選免除されています。

それ以外にも、予選免除枠があります。「B級2組以下の棋士の免除枠」というものがあります。

どういう風に決まるのか、ちょっと気になりませんか?
その明確な答えはわかりませんが、具体例をみて色々考えることならできます。

そこで、今回の内容は、2018年の「B級2組以下の棋士の免除枠」について、書いてみますね^^
 

 

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藤井七段は全棋士参加棋戦優勝者枠

 

藤井聡太七段は、今期は予選を経ずにいきなりのNHK杯本戦参加でした。

 

これは、朝日杯の優勝による、予選免除であると考えられます。

NHK杯の予選免除枠(別名本戦シード枠)には、「最近1年間の一般棋戦優勝者」というものがあり、それに該当したものと考えられます。

 

 

個人的には、朝日杯の決勝の時期的に、NHK杯予選のトーナメントが組まれるまでに間に合うのか、心配していました。

でもどうやら大丈夫だったようです。

後で書くように、B級2組以下の棋士の免除枠ででている棋士が他にいますので、藤井七段の予選免除は、棋戦優勝によるものであると判断できます。

「朝日杯で優勝すると翌年のNHK杯予選にでなくて済む」。おぼえておいて損はなさそうですね^^

 

 

NHK杯の予選開始の時期については、私も詳しくはわからないのですが、2月ごろのようです。

下記の遠山雄亮(ゆうすけ)六段のブログに「2月に行われた」との記述があります。

参考サイト(外部リンク): NHK杯予選(小倉七段戦、渡辺大五段戦、井出四段戦)

 

ですので、NHK杯予選トーナメント出場者と予選免除者は、2月には決定されるのだと思います。
藤井七段の朝日杯優勝は2018年2月17日でしたので、微妙なタイミングですよね。

私が「心配していた」というのは、そのあたりのことです。

 

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2018年度成績優秀者枠は?

 

さて、話を本題に戻し、「B級2組以下の棋士の成績優秀者」として本戦シードされたのは、誰だったのでしょうか?

結論からいうと、永瀬拓也七段であると考えられます。

予選のトーナメント表に名前がありませんし、永瀬七段はB級2組の棋士なので、間違いありません。

永瀬七段はすでにNHK杯の放送に登場しています。放送時に説明があったかもしれませんので、観た方は知っていたかもしれませんね。

 

B級2組以下のNHK杯予選免除枠とは?

 

さて、B級2組以下の成績優秀者のNHK杯本戦シード枠ですが、どのようなものなのでしょうか?

以前に調べたところ、「成績優秀者」には、対局数・勝ち数・勝率の記録3部門で上位の棋士が該当するそうです。

 

2017年度の藤井聡太七段は、これらに連勝数も加えた4部門で、「記録4冠」を達成しました。

藤井七段は朝日杯の枠での予選免除なので、B級2組以下の免除枠に該当する棋士としては、別の棋士が選ばれたわけです。

 

大橋貴洸四段ではなかった

 

藤井七段でなければ誰が「成績優秀者」か?

 

2017年度で、藤井七段並みに記録部門で活躍していた棋士といえば、豊島八段ですが、A級棋士ですので、B2以下の免除枠とは関係ありません。

他に、2017年度に藤井七段並みに活躍した棋士といえば、大橋貴洸(たかひろ)四段ですね。

 

藤井七段の活躍はすごかったですが、大橋四段もデビュー1年目の新人棋士とは思えない活躍をしていました。

記録部門で2位や3位に入っています。

しかしそれでも、大橋四段はNHK杯予選を免除されませんでした。

 

永瀬拓矢七段だった

 

B2以下の成績優秀棋士には、永瀬拓矢七段がいました。

記録部門では、対局数6位、勝数4位、勝率3位です。

さらに、連勝数でも13連勝で、第3位でした。

 

ただし、これらは2017年度が終わった時点での順位です。

NHK杯予選の出場メンバーが決められた2018年2月には、記録3部門で、藤井・豊島・大橋・永瀬ら上位陣でデッドヒートが繰り広げられている状況だったのではと思われます。

 

また、永瀬七段は、「棋王戦挑戦」をすでに決めていました。

タイトル挑戦まで考慮すると、大橋四段以上に、永瀬七段の実績が評価されたのだと想像できます。

もしかすると、連勝数も評価対象となったのかもしれませんね。

 

大橋四段に永瀬七段。ともに圧倒的に成績優秀な棋士で甲乙つけがたく、選考を行う側もかなり迷ったのではないでしょうか?
 

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まとめ

 

いかがでしたか?

 

今回は、2018年度のNHK杯予選免除の、「順位戦B級2組以下の総合成績優秀者」枠についてでした。

藤井七段は棋戦優勝の枠であり、「成績優秀枠」で本戦シードされるのは大橋四段かとも思ったのですが、実際は永瀬七段だった、という話を書きました。

確かに、永瀬先生の実績なら文句のつけようもありませんね。

 

惜しくも選ばれなかったと思われる大橋四段ですが、都成五段に勝っての本戦進出でした。

本戦ではなんと一回戦で三浦九段に勝って、次は豊島八段と当たります。

藤井七段、永瀬七段が一回戦で敗退している中、予選から勝ち上がった大橋四段が勝ち進んでいるのは注目に値しますね。

その他にも楽しみなカードがあるので、今期のNHK杯は、まだまだ目が離せません^^

 

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