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折田翔吾アマの棋士編入試験第一局の
試験官をつとめた黒田尭之四段。
*読み方は「くろだたかゆき」です。
愛媛県出身ということで、棋士デビュー時から
話題になっていました。
また、新四段ながら公式戦ですでに
非常に強い棋士相手に勝利しています。
黒田尭之四段についてまとめましたので、
よろしければどうぞ!
目次(もくじ)
2019年4月1日付で四段昇段(プロ将棋棋士デビュー)した、
黒田四段。動機は出口若武四段です。
黒田尭之四段は愛媛県松山出身ですが、
愛媛県の地域新聞(愛媛新聞)に取りあげられているので、
かなり注目されているようです。
43年振りの愛媛出身棋士なので、話題性がありますね。
では43年前くらいの愛媛出身の将棋棋士は誰かというと、
あの森信雄七段です。
故・村山聖九段の師匠として有名ですね。
さらに、森門下には、山崎隆之八段や糸谷哲郎八段、千田翔太七段、
谷口由紀女流二段など、たくさんのお弟子さんがいて、
将棋界屈指の大一門でもあります。
森信雄七段以前にも愛媛出身の棋士はいて、
畠山鎮八段の師匠の森安正幸七段がいます。
黒田四段は棋士デビュー以前は、
奨励会の対局のために、
大阪にある関西将棋会館まで
長時間かけて通っていました。
小学6年のときに奨励会入り。夜行フェリーで通った。バスで2時間かけて港へ行き、船で1泊して翌朝6時に大阪港に。さらに電車で40分かけて大阪市福島区の将棋会館へ。
フェリーで1泊、というだけでも大変ですが、
バスや電車の移動時間もかなりの長時間ですね。
黒田四段の棋士デビューは22歳。
小学生のころからそれまでの10年間くらい、長時間移動する生活を
続けていたのですね・・・!
棋士になることができ、
飛行機で将棋会館に通うようになって、本当によかったですね。
黒田四段は、地元(松山)のイベント(将棋まつり)で
指導対局のお仕事をしたりもなさっているようです。
愛媛でもさらに将棋が盛んになるかもしれませんね。
実力ある若手女流棋士・山根ことみ女流二段も、
愛媛県松山の出身です。
黒田四段の師匠は畠山鎮八段で、
山根ことに女流二段は野田敬三六段門下なので、
同門ではありません。
しかし、練習将棋を指すことはあったみたいです。
現在では山根女流二段は東京に移ったのですが、
東京に出る前の山根女流にとって、黒田尭之四段は
とても貴重な対局相手だったわけですね。
参考記事(外部リンク) 「将棋をはじめて、明るくなった」引っ込み思案だった山根ことみ女流初段が変わったきっかけ【女流棋士とデザート】
2019年11月26日現在、黒田四段のプロ公式戦の通算成績は、
9勝9敗で、勝率5割となっています。
しかし、強い棋士にも勝っているため、
実力はかなりのものであると考えられます。
朝日杯の1次予選トーナメントでは、黒田四段は優勝しています。
2次予選進出なので、本戦に出てくるか注目ですね。
しかも1次予選で勝った相手がすごく、なんと、
同じ日に都成竜馬六段と橋本崇載八段に勝っています。
元A級棋士である橋本八段や、若手の有望棋士である都成六段を、
たてつづけに破ってしまうというのは、新四段としては快挙といっていいはずです。
なので、黒田尭之四段のポテンシャルは相当なものだといえそうですね。
順位戦では、佐々木大地五段に勝っています。
佐々木五段も、若手の中で頭一つ抜けている棋士の一人で、
タイトル挑戦戦者決定リーグ入りやトーナメントにも出ています。
勝率や連勝数、対局数など、記録面で将棋界の上位に入ることも多い棋士です。
その佐々木大地五段を、順位戦とう舞台で負かしたのいうのは、
大きな自信につながる勝利だったことでしょう。
その他、黒田尭之四段はYAMADAチャレンジ杯で、
古森悠太四段に勝っています。
古森四段は叡王戦四段戦で優勝して本戦進出する活躍をしており、
手強い棋士だったはずです。
黒田尭之四段について、出身や公式戦成績に関することを
まとめてみました。
地方在住者というハンデを抱えながら、
奨励会の過酷な戦いを勝ち抜いた黒田尭之四段。
新四段ながら手強い先輩棋士たちにも勝っています。
朝日杯で2次予選に残っているので、今後の活躍が注目ですね。