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第45期棋王戦挑戦者決定戦の動き(主に日程)について、
チェックしていくための記事になります。
渡辺明棋王に、棋王戦5番勝負というタイトル戦の舞台で挑戦する棋士は誰か?
いち早く情報を得たい方、純粋に気になる方のために、日程に関わる基本情報をまとめたいと思います。
【2019年12月17日追記】 2019年12月16日に行われた挑戦者決定二番勝負の第一局は、佐々木大地五段の勝ちでした。
この結果により、挑戦者決定戦の決着は、第二局に持ち越されました!
なお、本記事の元のタイトルは、「本田奎四段と佐々木大地五段の棋王戦挑戦者決定戦第一局の日程は?」でした。
【2019年12月28日追記】 2019年12月27日に挑戦者決定変則二番勝負第二局が行われ、本田奎四段の勝利となりました!
これにより、昇段して本田奎・新五段となるとともに、渡辺明棋王(棋聖、王将と合わせて三冠)との棋王戦5番勝負への進出を決めました。
棋王戦挑戦者決定戦は、変則2番勝負という棋王戦独自の方式で行われます。
本戦で勝ち上がった代表1名と敗者復活組代表1名との一騎うちになります。
それでは、第45期棋王戦の挑戦者を決めるための挑戦者決定変則2番勝負日程についての情報です。
対局日程(第一局): 2019年12月16日(月)
対局者: 本田奎四段vs佐々木大地五段
(*本戦からの進出者である本田四段のお名前を先に書きました。)
この一局で挑戦者が決まる可能性もあるので、将棋の歴史に刻まれる記念すべき日になるかもしれません。
2019年12月16日(月)に行われる第45期棋王戦挑戦者決定変則2番勝負第一局は、
AbemaTVの将棋チャンネルで中継されます。
放送日程: 12月16日(月) 9時50分から
解説者: 阿久津主税八段、斎藤明日斗四段
聞き手: 本田小百合女流三段、山口恵梨子女流二段
この他、スマホアプリの将棋連盟ライブ中継アプリで生中継が配信されます(有料)。
また、棋王戦は中継サイトがあり、
2018年の挑戦者決定戦のページ(棋譜が掲載)もあります。
今期もページがつくらるようですので、チェックする価値はありですね。
【外部リンク】 棋王戦中継サイト
もしも本戦勝ち上がり者の本田奎四段が勝てばそこで番勝負は終了となります。
その場合は、第二局は行われず、本田四段が棋王挑戦になるという方式です。
ですが、もしも第一局で佐々木大地五段が勝てば、変則2番勝負の第二局が行われます。
そうなった場合、第二局で勝った方が、棋王戦に挑戦です。
なお、2番勝負なので、最大で二局しか行われないので、第三局はありません。
第一局は、佐々木大地五段が先輩の貫禄をみせて見事に勝ちました。
挑戦者決定変則2番勝負の決着は、次の第二局の勝敗によってきますことになったわけですね!
では、その挑戦者が決まる対局の日程はいつになるのか?
棋王戦のスポンサーである共同通信社などのニュースサイトによると、
第45期棋王戦挑戦者決定戦の第二局は、
2019年12月27日(金)に、将棋会館で行われるとのことです。
【参照記事(リンク切れ)】 将棋、佐々木五段が勝ち第2局へ棋王戦の挑戦者決定戦 (https://this.kiji.is/579232532644643937?c=39546741839462401)
将棋会館というのは、東と西がありますが、両対局ともに関東所属のはずですので、
千駄ヶ谷の東京将棋会館が対局場所となりますね。
後述のように、どちらが勝ってもインパクトが大きいです。
2019年の年末に、将棋界にとって歴史的な出来事が起ころうとしていますね!
正直、紅白とかよりも楽しみかも(^^;)
先手が本田四段、後手が佐々木五段でした。
戦型は、相居飛車の「相掛かり」となりました。
近年よく指されている、飛車先の歩の交換を保留するスタイルでしたが、
結局、お互いに飛車先交換を実行。
先手の本田四段は、横歩を取りました。
先手はその飛車を後で2筋に戻しますが、
その間に後手は金銀を盛り上がって重厚な厚みを築きます。
先手はその後、中住まいの位置で玉を囲い、後手は、金銀が少ない側に玉を移動し、「右玉」の位置に。
なお、後手は44歩として角道を止めていたのですが、なんと自ら45歩と角をぶつけたので角交換に。
その後、先手が後手の飛車を83地点に誘導し、角を56に打ちすえて83と23を両にらみしました。
後手も54に角を設置しており、先手の攻めを丁寧に受けながら、その角で先手の36地点を狙い、
そこにいた銀が助からない格好に。
後に引けない先手は、突進するしかありませんでしたが、
そこに後手36銀という手痛いカウンターが炸裂。
先手の角を後手の角と交換しようとする手を放置しての
王手ラッシュで守りの金銀が剥がされてしまいました。
そして最後は、後手86飛車という活用によって、
先手玉への包囲網ができた状態にされた後、後手が手を戻して角を回収。
先手からすると攻防ともに見込みのない形になりやむなく投了となります。
終わってみれば、途中は先手の本田奎四段が非常に積極的に動いていた将棋でしたが、
裏目に出てしまったようで、佐々木大地五段の的確な対応にとがめられてしまった印象です。
本田四段にとっては悔しい内容でしたが、観る者にとっては積極的な指し回しのおかげで楽しい将棋でしたし、
二番勝負はこれでイーブンな状態に戻ったに過ぎず、次勝てれば挑戦者です。
なので、本田四段の次局に期待したいところですね。
もちろん、貫禄勝ちを魅せた佐々木大地五段にも、注目です。
すでにお名前はだしましたが、第45期棋王戦挑戦者決定変則2番勝負の対局者についてもチェックしておきましょう。
本田奎(ほんだけい)四段は、2018年10月1日にデビューした新人若手棋士です。
四段という段位、22歳という若さで、もう将棋界の頂点に挑もうとしています。
第45期棋王戦の挑戦者決定トーナメントでは、佐藤天彦九段や丸山忠久九段ら、
名人経験者を倒して勝ち進んできました。
さらに、挑戦者決定トーナメント本戦の決勝では、広瀬章人竜王(当時)に勝っています。
この勝利により、敗者復活組と挑戦権を争う挑戦者決定戦への切符をつかみました。
【関連記事】 本田奎四段、棋王戦挑戦者決定戦へ!相手は広瀬or佐々木大!いつ決まる?
初参加にして棋王戦無敗でここまで勝ち進んできた本田奎四段。
そんな本田と棋王のタイトルへの挑戦権を争う棋士が、佐々木大地(ささきだいち)五段です。
奨励会三段リーグ次点2回によってフリークラスからのデビューをした後、
高勝率により一期でフリークラスを脱出したことでも知られる棋士です。
このようにもともと勝率が高く、新人王戦準優勝などの活躍でも目立ってきました。
その後さらに、王座戦挑戦者決定トーナメントや王位戦挑戦者決定リーグで戦うなど、
若手棋士の中でも、特にタイトルに近いポジションで活躍してきました。
ちなみに年齢ですが、これまでの濃密な実績からは意外なのですが、佐々木大地五段はまだ24歳。
第45期の棋王戦挑決戦の出場者は、実にフレッシュな顔ぶれとなっているわけですね・・・!
【関連記事】 フリークラスを1期抜けした佐々木大地四段の今後に期待
今期の棋王戦での佐々木五段は、広瀬章人竜王(当時)に負け、敗者復活戦に回りました。
そして、丸山忠久九段に勝ち、続いて、豊島将之・現竜王名人に竜王戦で敗れて無冠となった直後の広瀬章人八段にも、
敗者復活組決勝で勝利し、変則2番勝負への進出を決めました。
四段と五段がタイトル戦の挑戦者を争うことになった、第45期棋王戦。
挑戦者決定戦が五段の棋士と四段の棋士の対決となるのは、
1992年棋聖戦(前期)以来とのことです。
そのときは、当時24歳の阿部隆五段と21歳の郷田真隆四段が戦いました。
勝ったのは郷田四段(当時)です。
【参考記事(外部リンク)】 佐々木大地五段(24)敗者復活戦で広瀬章人八段(32)を降して棋王戦挑戦者決定戦に進出
これにより、郷田真隆四段(当時)は谷川浩司棋聖(当時)に挑戦することになりました。
郷田真隆・現九段といえば、四段時代に王位のタイトルを奪取したことで有名です。
谷川浩司王位(当時)からの奪取でした。
棋聖戦にも挑戦していたのですね。こちらは防衛されてしまいました。
しかし、驚くことに、1992年の棋聖戦では、郷田真隆・現九段は、後期も挑戦者になっていました。
また谷川九段に防衛されてしまいましたが。
四段時代の王位挑戦・獲得も、1992年のことで、3回もタイトル挑戦するなんて、すごいことですね!
ちなみに当時は昇段の規定上、段位は新年度になってから上がるというものであったはずです。
なので、郷田・現九段は、四段時代にタイトル戦に3度も出場していることになりますね。
現在の将棋界の制度上、これは不可能ですが、とにかくすごいことです・・・!
五段vs四段の挑戦者決定戦に話を戻すと、阿部隆五段(当時)も、後に(その10年後)に
竜王戦に挑戦する活躍をしていますから、本田四段、佐々木五段の両名ともに、
今回の結果に関わらず、今後の活躍が本当に楽しみですね。
2018年度ごろからでしょうか。
広瀬章人八段は、豊島将之・現竜王名人とともに、
将棋界で今一番強い棋士の一人、という印象が強くなってきたように思います。
実際、羽生善治竜王(当時)から、竜王を奪取したり、
藤井聡太七段の王将挑戦を阻むなどのここ一番の強さをみせています。
第32期竜王戦でも、豊島名人にカド番まで追い込まれつつも、
ストレート負けせずに一勝を返していましたね。
そのように強い広瀬章人八段に勝った若手同士が、
羽生世代並みに実績があって、現在過去最高に好調である渡辺明三冠への
挑戦権を争うという、展開には、この先どういうことになるのか想像がつかないので、
ワクワクさせられてしまいます(^^)。
挑戦者決定戦の結果をまとめると、次の通りです。
このように、変則2番勝負は、1勝1敗で決着しました。
勝者組である本田奎四段の勝ちとなりました。
なお、タイトル挑戦決定により昇段したので現在は本田奎五段です。
昇段&棋王挑戦、おめでとうございます!
将棋界で約27年振りとなる、四段と五段の若手棋士による、
タイトル戦の挑戦者決定戦が行われようとしています。
本田奎四段と佐々木大地五段。
現在の将棋界で最強ともいわれている、渡辺明三冠のもつ、
棋王のタイトルに挑戦するのは、どちらになるか、とても楽しみです。
2019年12月16日(月)に決着がつくか、それとも第二局にもつれるのか?
中継も行われるので、歴史的瞬間が目撃できるかもしれませんね。
【2019年12月17日追記】 結局、第二局にもつれました。2019年12月27日(金)の第二局で決着予定です。
【2019年12月28日追記】 第二局で本田奎四段が勝ち、挑戦者の切符は本田奎・新五段のものとなりました。