千田翔太七段の実績がすごい!棋王挑戦や王位リーグ、順位戦の活躍について

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2019年12月9日(月)、千田翔太七段が、

羽生善治九段と対局しますね。

舞台はヒューリック杯棋聖戦の2次予選の1回戦です。

 

棋聖戦2次予選というと、現在は、藤井聡太七段の、

最年少タイトル挑戦の可能性が残る最後のタイトル戦ということで

関心が集まっているわけですが、まだまだ予選の段階。

予選参加の他の棋士、特に、タイトル100期のかかる羽生善治九段にも注目していたいところですが、

千田翔太七段も、将棋界の若手の中では間違いなくトップ層に入る実績・実力の持ち主です。
 

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そこで今回は、千田七段のこれまでの活躍や実績に目を向けてみることにします。
 

 

千田翔太七段はタイトル挑戦経験あり

 

今でこそ、20代や30代入りたての若手棋士たちが

タイトルを獲得することが増えてきましたが、

ほんの数年前までは、まだまだ若手の前に高い壁がありました。

 

これは一つには、羽生九段らの世代の棋士たちが、

タイトル保持者や挑戦者であることが多かったためです。

それと、渡辺明・現三冠の存在も若手にとってやはり壁となっています。

 

千田六段(当時)は棋王戦で渡辺明棋王に挑戦

 

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千田翔太七段は、その渡辺明三冠と、

タイトル戦で戦ったことがあります。

 

その舞台は、2016年度の第42期棋王戦5番勝負でした。

千田翔太六段(当時)は、渡辺棋王をカド番まで追いつめ、

タイトル奪取まで残り1勝とせまりました。

 

しかし、そこから惜しくも2連敗して防衛を許します。

 

カド番までいけたことや、負けたもののきわどい将棋もあったため、

千田翔太六段(当時)が今後、タイトルを手に入れる可能性は、

高そうだと感じさせるシリーズだったように思いました。

 

なので、千田翔太七段は、渡辺明棋王らの高い壁を今後乗り越えるかもしれない存在といえそうです。

 

王位戦のリーグでの活躍

 

棋王戦以外で、千田翔太七段がこれまで

最も活躍した棋戦は、おそらく王位戦でしょう。

 

なんと、四段時代に、タイトル挑戦まで残り1勝となったのでした!
 

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千田翔太四段(当時)は王位挑戦まで後1勝だった

 

いつの話かというと、2014年の第55期王位戦です、

そのとき、王位戦の挑戦者決定リーグ戦に出場していました。

 

千田翔太七段は2013年4月デビューなので、

そのころはまだデビュー後1年と少しでした。

1994年4月10日生まれなので、年齢も、21歳だったと思われます。

 

この時期・年齢でのリーグ入りは素晴らしいという他ありません。

 

近藤誠也六段がやはりデビュー後わずかの期間で王位の出場枠を手に入れていましたが、

このような実績はやはり高い評価につながっています。

 

千田四段(当時)のすごいところは、そこからさらに好成績を挙げ、

挑戦に限りなく近づいた点です。

リーグ成績が4勝1敗で、千田四段のいた紅組リーグでは、

同じく4勝1敗の広瀬章人七段(当時)がいたため、プレーオフになりましたが、

プレーオフでは千田四段(当時)が勝利。

リーグ戦での1敗は広瀬七段(当時)によるものであったため、

リベンジを果たした形になりました。

 

しかし、白組リーグから上がってきた木村一基八段(当時)との

挑戦者決定戦に敗れ、惜しくも四段でのタイトル挑戦はなりませんでした。

 

現在は棋王戦で、本田奎四段がタイトル挑戦まで後1勝となっていますが、

それと同じくらいものすごい活躍を、千田翔太四段(当時)はしていたわけですね!

 

千田翔太七段は王位リーグに4度参加

 

四段での挑戦を惜しくも逃した第55期を含め、

千田翔太七段は、王位リーグにこれまでに4回出場しています。

 

タイトル戦の挑戦者決定リーグ戦に入れる棋士は一握りなのですから、

これだけの回数出場できているのは、将棋界の上位で安定して戦えている証といえそうですね。

 

2019年の第60期王位リーグでは、羽生九段と同じ白組でした。

そのときの羽生vs千田戦は、羽生九段が勝ちましたので、

今回の第91期棋聖戦2次予選は千田七段にとってリベンジのチャンスですね。

 

千田翔太七段は順位戦も強い

 

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最近の千田翔太七段の活躍といえば、

順位戦で昇級してきたことが浮かびます。

 

第76期順位戦C級1組では全勝昇級

 

2017年から2018年にかけて行われた第76期順位戦では、

千田翔太六段(当時)は、C級1組に在籍していました。

 

第77期では藤井聡太七段が、1敗という好成績でありながら、

「頭ハネ」により昇級を逃してしまったC1クラス。

 

しかし、第76期の千田翔太六段(当時)は、なんと全勝。

文句なしの昇級を決めました。

 

同時に昇級した永瀬拓矢七段(当時)が1敗していることを考慮しても、

この千田翔太先生の成績がすごいことがうかがえます。

 

第77期順位戦B級2組は一期抜け!

 

続く第77期順位戦(2018年から2019年にかけて開催)でも、

千田翔太六段(当時)は、素晴らしい成績でした。

 

9勝1敗で、B級1組への昇級を決めたのです。

B級2組は強豪ぞろいという印象ですが、そこをたったの1敗で、

1期で抜けてしまうところが、すごみを感じさせます。

 

ちなみにそのとき同時に昇級したのが、永瀬拓矢七段(当時)で、

なんと、こちらは無敗でした!

しかも千田六段(当時)に1敗の黒星をつけたのは、その永瀬七段(当時)なのでした。。

この二人は、すごすぎる気がしますね・・・!

 

ちなみにこのB級1組昇級によって千田翔太先生は、七段に昇段したのでした。

 

第78期順位戦B級1組でも好調

 

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千田翔太七段は、初参戦となる第78期B1順位戦でも、

好成績となっています。

 

9回戦終了時点で、6勝2敗です。

 

これは、菅井竜也七段の8勝1敗に続く成績となっています。

ただし、順位が上の斎藤慎太郎七段が、同じく6勝2敗となってはいますが。

 

その斎藤七段は、菅井七段と11回戦で当たるので、どちらかに黒星がつきます。

しかも、続く12回戦では、千田七段は菅井七段との対戦となるので、

他の棋士に負けなければ、自力昇級の目があることになります。

 

つまり、千田翔太七段は今期、A級昇級・八段昇段を決める可能性もあり、

将棋界のトップ棋士の仲間入りが目前であるかもしれないわけですね。

 

まとめ

 

千田翔太七段の過去や現在の活躍について、

いくつかの棋戦に関してまとめてみました。

 

四段でタイトル挑戦に後1勝と近づいたことや、

その後、棋王戦でタイトル挑戦を決めている点、

さらには順位戦でB級1組在籍であるということなど、

若手棋士の中でもトップクラスの実績がありますね。

 

第91期の棋聖戦挑戦までにはまだ長い道のりがありますが、

もしも羽生善治九段に勝てるようならば、挑戦の可能性は十分にあります。

そうなれば、渡辺明棋聖に、棋王戦でのリベンジを挑むことになるわけで、

それはそれで熱い展開になりますね。

 

 

今回はとりあげませんでしたが、

コンピュータ将棋を活用した勉強・研究でも名高い棋士で、

その点でもとても興味深い存在でもあります。

千田七段の学者的・研究者的な雰囲気も将棋界ではわりと珍しく、

他の若手棋士や将棋ファンにとって惹かれるものがあるようです。
 

 

 

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