豊島将之竜王名人の次の目標は?過去の竜王名人同時達成者に追いつけ!

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将棋界最高権威のタイトルである名人の保持者の豊島将之名人が、

2019年12月7日、もう一つの最高序列タイトルである竜王を獲得しました。
 

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相手は2018年に、羽生善治九段から竜王を奪取してタイトル100期を阻止し、

無冠(タイトルなし)状態にした棋士、広瀬章人八段でした。

 

名人と竜王をあわせもつ二冠の棋士となった豊島将之竜王名人。

今や将棋界の頂点にたどり着いたといって過言でない豊島竜王名人ですが、

さらに高みを目指していこうとしているようです。

 

豊島先生の次なる目標とは、どのようなものでしょうか?

過去の竜王名人同時保持の経験者たちの実績との比較などをもとに、考えていきます。

というのは、豊島竜王名人も、今や彼らと並び称される存在であるわけで、

改めてこの偉大な先輩たちの偉大な軌跡を追いかけていく立場になるからです。
 

 

過去の竜王名人の他の実績

 

というわけで、豊島竜王名人より以前に、竜王名人を達成した3名の棋士、

谷川浩司九段、羽生善治九段、森内俊之九段の、竜王名人同時保持以外の

実績について、たとえばどんなものがあるか、みてみましょう。

 

過去の竜王名人は三冠達成者

 

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まず、谷川先生、羽生先生、森内先生ですが、「竜王名人」になったことの他に、

この3名は、将棋の歴史上やはり滅多に現れない「三冠」達成者のお名前のリストにも登場するのです。

 

参考記事(日本将棋連盟公式サイト): 渡辺、棋王を奪取して史上8人目の三冠に

 

なので、豊島先生も是非、三冠達成を目指してほしいですね!!

 

・・・・・・。

 

 

と思ったのですが、実は、豊島「三冠」はすでに誕生しているのでしたね・・・!

 

名人を獲得したとき、肩書きは「豊島将之名人」だったのですが、実はこの時点で、

棋聖と王位のタイトルをもつ二冠だったので、名人とあわせて「三冠」となったわけです。

ついでにいうと、その後、棋聖、王位の順に失冠したのですが、今回竜王を奪取したので、

また「二冠」に復帰したのでした。

 

というわけで、歴代の竜王と名人の同時獲得棋士は、4人目が加わった現在も、

相変わらず全員が三冠経験者であるわけですね。

 

ただし、森内九段以外は、四冠以上を達成しているので、豊島将之先生にも、そこを目指していってほしいですね!

 

過去の竜王名人は名人戦防衛経験者

 

では、豊島将之竜王名人がまだ達成していない業績で、

谷川九段・羽生九段・森内九段が共通して達成しているもの

(でわかりやすいもの)はあるかというと、ちゃんとあります!

 

豊島先生はこれまで4回タイトルを獲得しているのですが、

まだ防衛したことがないのです。

ご自身も、竜王獲得直後の記者さんの質問に、防衛が目標、と答えています。

 

過去の竜王名人達成者たちは、タイトル防衛経験があります。

それも、全員、名人を防衛しているのです。

 

なので、竜王名人の先輩(?)たちに追いつく意味でも、名人戦の防衛を果たしたいところですね。

 

ちなみに、森内俊之九段は、名人以外のタイトルを防衛したことはありません。

ちょっと意外な気もしますよね。

森内先生は、名人戦との相性が他の棋戦以上によかったのですね。
 

過去の竜王名人は永世名人資格者

 

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さらに、谷川九段、羽生九段、森内九段といえば、

永世名人の資格をもっていることでも有名ですよね。

谷川九段が十七世名人、森内九段が十八世名人、羽生九段が十九世名人の資格をもっています。

 

羽生先生次に永世名人になるのは誰か、というのも、とても気になるところですね。

少し以前までなら、次の永世名人、二十世名人になるとしたら、

名人獲得3期の佐藤天彦九段だろう、という人が多かったと思います。

 

しかし、名人を豊島先生に奪取されて失冠後初のA級順位戦となる

第78期A級順位戦で、まさかの苦戦となりました。

5回戦が終わった時点で、佐藤天彦九段は1勝4敗で、A級降級の心配さえあります。

もしも降級となってしまえば、一気に永世名人が遠ざかってしまいます。

(ただし、渡辺明三冠のように、一期で復帰してくる人もいるわけですが。)

 

もしもこのまま佐藤天彦九段が名人戦から遠ざかってしまうとすると、

現名人である豊島将之竜王名人が、永世名人に近い一番近い存在といえるでしょう。

 

永世名人は通算5期の名人獲得で資格が得られます。

とても長い道のりですが、今の強さなら、あり得るのでは、とも思えますので、期待してしまいますね。

 

なので、その第一歩となる名人防衛戦を、是非頑張ってほしいところですね・・・!

 

タイトル5期獲得で師匠超えを

 

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これは過去の竜王名人の話ではないのですが、

豊島先生の次なる目標に関係することなのでついでに書きます。

豊島将之先生の師匠の桐山清澄九段は、タイトルを通算4期獲得した棋士です。

 

豊島竜王名人はこれまで、棋聖、王位、名人、竜王と、1期ずつ奪取によって獲得してきました。

 

つまり通算4期の獲得であり、獲得回数で師匠と並んでいるのです。

 

 

将棋界では、師匠を超えることが恩返しであると考えられています。

なので、師匠のためにも、タイトル獲得回数を伸ばしていってほしいですね!

まずは、師匠超えの5期が当面の目標ですね。

 

豊島先生は、少なくとも、名人戦と竜王戦の防衛戦の、2回はタイトル戦出場が確定しています。

また、その他の棋戦でも、挑戦者になりやすい位置にいるものが多いです。

 

今後、豊島将之先生は、タイトル戦出場回数や獲得回数を

どんどん伸ばしていくことになると思いますので、

どこまでいくのか、今からとても楽しみですね。

 

まとめ

 

豊島将之名人が、竜王獲得により、「名人と竜王を同時に保持」した4人目の棋士となり、

将棋史に新たな記録を刻むこととなりました。

 

次なる大きな目標は、2020年4月から始まる名人戦の防衛です。

 

 

それと、将棋界の真のトップになるためには、

今一番強い棋士とされる、渡辺明三冠に勝ちたいところ。

竜王戦終了直後のインタビューでも豊島・新竜王は、
今強い棋士として渡辺三冠のお名前を出していましたが、

やはり意識しているのでしょうか。

複数冠の棋士が他にもいることから、危機感をもっている、というような話もあったようですし。

実際、豊島名人は、永瀬拓矢二冠(叡王・王座)に挑戦者決定トーナメントの決勝で負けていますからね。

 

その渡辺明三冠は、A級順位戦で無傷の5連勝中。

名人戦の舞台に出てくる可能性もかなり高いものと思われます。

 

将棋界の頂点を巡って、豊島将之名人と渡辺明三冠が激突することになれば、とても熱いものがありますね。

 

なお、今回の記事では、過去の竜王名人同時獲得者は名人防衛経験があり、

また永世名人資格があることや、渡辺三冠が名人挑戦してくるかもしれないことなどから、

無理矢理(?)名人防衛の意味を強めました。

ですが、本人からすれば、一つ一つ目の前にある目標をクリアしていくだけ、という感じかもしれません。
 

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