第78期C級2組順位戦は元タイトル保持者のベテラン勢が大苦戦中!

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第78期C級2組順位戦は、若手棋士たちが善戦する一方、

かつて将棋界のトップに君臨していたベテラン棋士たちが

かなり苦戦している模様です。
 

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元タイトルホルダーの棋士たちのリーグ成績と状況について記録しておきたいと思います。

ベテラン棋士のファンの方たちは、応援してあげてください!
 

 

第78期C級2組の元タイトル保持者

 

C級2組というのは、フリークラスを除けば、

名人戦・順位戦における序列の中では、

一番下のクラスになります。

 

ですが、C級2組にも、将棋界のトップであるタイトルホルダーになったことのある棋士たちがいます。
 

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5名中4名がベテラン棋士

 

2019年から2020年にかけて開催の第78期C級2組順位戦には、

次の5名のタイトル経験者の棋士たちがいます。

 

  • 田中寅彦九段
  • 福崎文吾九段
  • 高見泰地七段
  • 南芳一九段
  • 桐山清澄九段

 

高見泰地七段はまだ20代の若手棋士ですが、

他の4名は、ベテラン棋士です。

一番若い南九段でも50代後半で、桐山九段にいたっては、

なんと72歳という大ベテランです。

 

高見泰地七段は昇級最有力候補!

 

第78期C級組順位戦に参加中の棋士のタイトル経験棋士のうち、

唯一若手の高見泰地七段は、2019年12月7日現在、好調です!

 

なんと6回戦終了時点で全勝、6勝0敗という成績。

無敗の棋士は他に、同じく6勝0敗の牧野光則五段の1名のみです。

 

牧野五段よりも高見七段の方が順位が高く、
また、高見七段の8位よりも順位で上の棋士の中には、

1敗組はいなくて2敗組のみとなっています。

 

順位戦では順位が上の棋士が有利なので、

高見泰地七段が、C級1組への3名の昇級枠の一つを手に入れる可能性が高そうですね。
 

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苦戦するベテランタイトル経験者

 

第78期順位戦C級2組での、元・タイトル保持者のベテラン棋士たちが、

どういう状況になっているかというと、7回戦終了時点の4人全員の成績を合わせて、

5勝23敗と、大きく負け越してしまっています。

 

かなりの大苦戦といって過言でないかもしれませんね。

 

田中寅彦九段・福崎文吾九段のC級2組からの降級組

 

田中寅彦九段は、棋聖というタイトルを1期獲得した経験があります。

作戦の工夫が得意で「序盤のエジソン」と呼ばれていて、

今では定番となった居飛車穴熊戦法は、この田中九段が流行らせたそうです。

福崎文吾九段は、十段と王座を1期ずつ獲得した経験があります。

十段というのは、竜王の前進となったタイトルですね。

福崎九段は「妖刀」という異名があります。

 

どちらも異名から、独創的な棋風といえますね。

トークも楽しく、魅力的なベテラン棋士なのですが・・・。

 

第78期C級2組順位戦の成績は、次のようになってしまっています。。

 

  • 田中寅彦九段 1勝6敗
  • 福崎文吾九段 0勝7敗

 

この両名は、第77期C級1組順位戦で、2回目の降級点をとって、

C級2組へ降級してきました。

降級してきたばかりでここまで苦戦するあたり、一番下のクラスではあっても、

C級2組の戦いは熾烈なものがありますね。

若手や中堅の力ある棋士たちに敗れてこの成績となってしまった模様です。

 

C級2組は降級点2回まではOKなので、すぐにフリークラスへ陥落ということはありませんが、

一度ついた降級点は昇級しないと消せないので、実質的に引退までの期間が一気に縮んでしまうようなものです。

 

ただ、お二人はC1からの降級組なので順位がいいこともあり、

ここから勝っていけば降級点を逃れる可能性もありそうです。

降級点は10名についてしまうので、1度でも負けてしまうと厳しそうではありますが。。

 

なので、田中九段や福崎九段のファンの方は、是非とも応援してあげてください!
 

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桐山清澄九段、引退の危機

 
桐山清澄九段も、福崎九段と同じで、第78期C級2組順位戦7回戦終了時点で、

全敗となってしまっています。

 

しかも、桐山九段の場合、すでに降級点が2つついてしまっているため、

第78期で降級点がつけば、引退確定となってしまいます。

(制度上、桐山九段の年齢的に、フリークラス陥落とはなりません。

加藤一二三九段も同じ仕組みで引退が確定しました。)

 

しかも、桐山九段より下の順位には、第78期から順位戦参加の新人棋士しかいないという状況です。

2019年度は14戦して0勝14敗となっており、かなり厳しい状況のようにも思えます。

 

しかし、桐山九段は、2018年度は23局指して1勝しています。

 

通算1000勝という記録まで後7勝というところまできていますし、

タイトル通算4期獲得した棋士でもあります。

2019年度は弟子の豊島将之竜王名人の素晴らしい活躍もありましたし、

桐山先生が一つでも勝ち星を伸ばせるよう、応援していきたいですね。

 

ただし南芳一九段は善戦

 

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このように、60代以上のベテラン勢が苦戦しているのですが、

50代の南芳一九段の成績は、4勝3敗と、勝ち越しとなっています!

 

南九段といえば、対局中に姿勢を崩さないことから、「地蔵流」の異名があり、

将棋のインターネット中継の解説などでよく言及されたりしますね。

 

藤井聡太七段は、タイトル挑戦まで後1勝までせまった第78期王将戦の予選で、

この南芳一九段に勝って、次に師匠の杉本昌隆七段(当時)との師弟対決で、

「恩返し」を果たしたのでしたね。

 

そのときは藤井聡太五段(当時)は苦戦させられたようでした。

 

参考記事(外部サイト): 南芳一・九段、藤井七段との激闘「勝ったと思った瞬間も…」

 

南九段のタイトル通算7期獲得の実力は、まだ健在なのかもしれませんね。

プロ将棋の世界は、スポーツなどに比べ、年配の棋士も活躍しているところが魅力であり、

そういった棋士たちの活躍に勇気づけられているファンの方も多いはず。

元タイトル保持者のベテラン棋士大苦戦の中、善戦しておられる、

南芳一先生のご活躍に、今後も注目していきたいですね。

 

まとめ

 

今回は、将棋の第78期順位戦C級2組での、タイトル獲得経験者の成績をみてみました。

タイトルを獲得したことがある棋士でも苦戦するのが将棋界の厳しさですね。

 

特に、一番のベテランである桐山清澄九段は、残念ながら引退の危機となってしまっています。

しかし、まだ決まったわけではありませんし、通算1000勝という記録に少しでも近づいていきたいところですね!

 

 

一方、元タイトルホルダーでも、若手の高見七段は、今期は大本命となっていて、

叡王失冠の悔しい経験からすでに立ち直っているようで、高見ファンは大いに喜んでいることでしょう。

 

また、タイトル通算7期の南九段は勝ち越しており、ご活躍に勇気づけられる方も少なくないと思います。

藤井聡太六段(当時)vs杉本昌隆七段(当時)の師弟戦の前の相手として将棋ファンを盛り上げてくれた棋士なので、

藤井七段や杉本八段のファンも、南先生にも注目していきたいですね(^^)。
 

 

 

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