かっこいい将棋棋士・ベスト3を2017年の活躍から選んだ

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さて、結局2017年12月31日は1記事しか投稿できず、2018年になってしまいました。

 

2018年もこのブログをよろしくお願い致します^^

 

実は、2017年を振り返る企画は、前記事の他にも、もっと色々アイディアがありました。
3月にまた2017年度振り返りを行うときまで先延ばしにするというのももちろん考えられます。
でも、そのときまでにはきっと、もっと色々な出来事があってまた振り返りきれなくなるでしょう(笑)。

 

 

ということで、2017年振り返り第2弾です!
今回は、「2017年かっこよかった棋士」ランキングを独断で決めてしまいます!

 

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「魂の7番勝負」トップ棋士側で一番かっこよかった棋士

 

今回の企画では、レジェンドやスーパースターは対象にしないことにします。
要するに今回は、前回の記事で登場した、加藤先生・羽生先生・藤井四段以外の棋士で行きます。

 

また、タイトルに挑戦・獲得した棋士がかっこいいのは当たり前ですので、今回は扱いません。

 

そこで、今やベテランとなりつつある、40代棋士の先生たちに焦点を当てましょう!

 

具体的には、AbemaTV企画「魂の7番勝負」でトップ棋士側として登場した先生たちです。
もちろん若手側もかっこよかったのですが、若手の挑戦を堂々と受けて立ったトップ棋士のかっこよさは賞賛に値すると思います。

私が2017年一番かっこよっかったと思う棋士は、このトップ棋士側の一人です。誰だと思いますか?

 

「魂の7番勝負」でトップ棋士側に1勝をもたらした木村一基九段

 

トップ棋士側であれば、文句なしにかっこよかったのは木村一基先生ですよね^^

 

 

それまで若手側が6戦全勝だった状況で、勢いのある若手を相手に1勝した木村九段。
将棋の内容も感想戦、局後のコメントも堂々としたもので、一流棋士とはこういうものか、と思わせてくれました。

 

解説には弟子の高野四段が登場し、木村師匠を絶賛するコメントが聞けましたね。

 

「解説名人」としてファンにも人気がある木村九段は、「受け師」という異名の通り受けが強い棋士です。
自らを「勝負師」と自負する近藤五段の指名を受け、持ち味を存分に発揮して勝利しました。

 

2017年6月には、八段昇段後の250勝という条件をクリアして、八段から九段に昇段しています。

 

 

以上のような理由から、当ブログでは、木村一基九段を2017年格好良かった棋士1位とさせていただきます。

 

「魂の7番勝負」のトップ棋士側、次にかっこよかったのは郷田九段

 

「魂の7番勝負」に登場したトップ棋士の先生方は、木村先生以外も素晴らしかったと思います。
負けはしたもののベテランとしての経験値の高さを感想戦で示してくれました。

 

そのため、どの先生もかっこよかったです。

そこで、「魂の7番勝負」でかっこよかったトップ棋士の次点も決めておきましょう!

 

私としては次点として、郷田先生の名を挙げたいです。

 

郷田先生がかっこよかったのは、難解な将棋ながら、青島五段に対して優勢を保ち続けていたことです。
終盤、1手受けの手を指していたら、トップ棋士側に最初の白星をもたらしていたかもしれません。

 

郷田先生がかっこよかったのは、そうした将棋の内容に加えて、感想戦で観られた将棋への真摯な姿勢が大きいです。

 

例えば、「周りの人の勝ち負けは自分にはどうすることもできませんので」という言葉も、トップ棋士がいうと重みがありますね。
木村先生も、近藤戦で似た言葉を言っていましたね。

 

でも一番感動したのは、「若手が強いのは知っていたのですけれど」という言葉に続く言葉です、
それは、「これからは若手に挑戦するという気持ちでいきます」というものでした。

 

「魂の7番勝負」よりも後に放送されたNHK杯では、郷田九段は若手の増田四段に勝利しています。

 

このことから、郷田先生も2017年かっこよかった棋士ランキング上位であることは間違いなさそうです。
2017年3月には「鬼の住処」B級1組降級の危機を乗り切っていますし。

 

この他、三浦九段も、別な良さがありました。

将棋に敗れたものの、相手の増田四段の「雁木戦法」を期待していたことがわかるコメントや、雁木相手の右四間飛車を指してみたかった、というようなコメントもありました。

 

純粋に将棋が好きで仕方ないという様子の三浦先生。その三浦先生と増田四段の波長もよく合っていて、第6局は実に楽しい放送でしたね。

 

もちろん三浦九段にも、将棋盤の中のことだけでなく、トップ棋士としての自覚ある言葉もありました。
トップ棋士側の6連敗に対して、「厳しい結果」であるとし、「責任を感じています」というコメントもありました。

 

藤井四段の30連勝を阻止した佐々木勇気六段

 

さて、2017年かっこよかった棋士の第2位です。
迷ったのですが、私は佐々木勇気六段を選びます!

 

29連勝中の藤井四段の30連勝を止めた棋士ですね。
佐々木勇気先生は当時は五段でした。

 

スイス生まれというプロフィールや、そのルックスから、将棋に詳しくない一般方の間でも有名になりましたね。

 

竜王戦本戦では、藤井四段に勝った後、阿久津先生にも勝ちました。
結局、佐々木勇気先生を止めたのは久保王将でしたね。

 

久保先生は「捌きのアーティスト」の異名をもつタイトルホルダーですし、阿久津先生も2017年は解説やタイトル戦の立ち会いなどで活躍されていました。
こうして振り返ると、竜王戦本戦では、かっこいい棋士の先生たちが次から次へと登場してきたわけですね^^

 

 

さて、佐々木勇気先生に話を戻しましょう。

 

佐々木先生は、藤井四段の連勝を止めたわけですが、その勝利をよりかっこいいと感じさせる2つの理由があります。

 

一つは、注目が集まる藤井四段との対局では、報道陣が多いため、その空気に十分に慣れるように準備をしてきた点です。
具体的には、連勝中の藤井四段の対局を、毎回間近で観戦しました。
これは、メディアへの露出に慣れているという意味では、藤井四段の方が一枚上手であることを素直に認めたからこそできることです。
相手が中学生であるとか、新人であるという理由でみくびらないところに、一流を目指すプロとしての自覚を感じます。

 

そして、2点目。
佐々木先生の「壁になることができてよかった」という言葉がまた名言ですね。
佐々木先生の世代は層が厚い分、一人一人が目立ちにくいところがあります。
そのような状況で、彗星のように登場した藤井四段にタイトル獲得への注目が集まってしまったので、焦りがあったようです。

 

現在自分たちが、羽生世代や渡辺先生ら上の世代によって世代交代を阻まれている中で、下の世代に一気に持っていかせるわけにはいかない、下の世代に対しては、自分たちが立ちふさがるのだ、という意志を感じさせてくれます。

 

 

佐々木勇気先生は、「魂の7番勝負」では、第2局に登場しました。

相手は羽生世代の藤井猛九段でしたね。

 

「藤井システム」という戦法で将棋に革命をもたらした藤井九段は、序盤が巧みな棋士です。

 

藤井九段に挑戦する際の佐々木先生の姿勢は、非常にかっこいいものでした。

 

 

佐々木先生は、「せっかくの機会なので藤井システムを教わりたい」として、藤井先生の得意戦法に真っ向から挑みました。

 

もちろん、「藤井先生は藤井システムの長年の経験がある」ため、手強いことは承知の上でした。
そこで、対戦カードが決まってから対局までの間、時間をかけて、周到に準備をして挑んだようです。
研究会で知った新しい手を披露し、その後も才能を感じさせる手を指して勝利を手にしました。

 

まとめると、佐々木勇気先生は、才能ある棋士であることは間違いありません。
しかし、それ以上に、対局への準備や研究を怠らない点や、自分たちの世代こそがトップに君臨するのだという強い意志が、ここ一番での強さにつながっているものと思われます。

 

藤井四段にリベンジを果たした深浦康市九段

 

最後に、第3位として、深浦康市九段を挙げましょう。

 

 

深浦先生については、このブログでは何度も取り上げてきました。
藤井四段の次くらいでしょうか。このブログは羽生先生よりも深浦先生を多く扱っている気がします(笑)。

 

深浦先生は、佐々木大地四段の師匠としても知られています。
「魂の7番勝負」のときには、弟子・佐々木四段の対局の解説役で登場し、師匠としての一面をみせてくれていましたね。
弟子を心配しつつも、厳しい面もみせる、かっこいい師匠です。

 

でも深浦先生が一番かっこよかったのは、叡王戦本戦の藤井四段との対局でしたね。
羽生先生に勝手の本戦進出であることについての責任感と、弟子の佐々木大地四段に勝って本戦進出の藤井四段への弟子の「敵討ち」という、2つのものを背負って対局に臨みました。

 

もっとも、「炎の7番勝負」のリベンジという意識もあったと思いますが。

 

 

将棋は、藤井四段が序盤から優勢を保っていました。
終盤で、藤井四段が一気に勝負を決めようとして桂馬を打った手が、やり過ぎだったようで、急に深浦玉が寄らなくなってきました。

 

結果的に、深浦先生の持ち味である、粘り強い指し回しが光った一局となりました。

 

 

局後、ニコニコ生放送の大盤解説のところまで両対局者がきて、感想を述べていました。
叡王戦は、主催がニコニコと同じドワンゴなので、こういうことができる点がいいですね^^

 

このとき、深浦先生は、序盤からの劣勢を悔いていたのと、終盤勝ちきるまで集中して指していたのとで、疲れきった様子でした。
一方の藤井四段は、最初は優勢だったこともあり、さほど疲れを感じさせませんでした。
終局直後こそ悔しそうにしていましたが、すぐに切り替えるところが立派ですね。

 

 

ここは、深浦先生の、一生懸命な対局姿勢と、勝ったものの、最初は劣勢だったことから素直に喜べず反省しようとする姿勢に敬意を表したいと思います。

 

以前から楽しみにしていた藤井四段との公式戦で、弟子や自分自身のリベンジを果たし、羽生先生に勝った責任を背負って前に進む深浦先生に、これからも注目ですね。
次の対戦は、行方先生です。またかっこいい先生の登場ですね!A級棋士同士の戦いを期待しましょう^^

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

今回は2017年にかっこよかった棋士の先生を3人選んでみました。

 

 

今回のチョイスは、完全に私の独断によるものですので、読者の皆さまは違った意見を持っておられるかもしれませんね^^

 

特に、若手棋士だと永瀬先生や高見先生など、他にも素晴らしい活躍をした棋士はいましたからね。
もちろん豊島先生も忘れてはいけませんね。

 

ただ、2017年は、「魂の7番勝負」などのおかげでA級棋士やその他のトップ棋士たちの魅力がこれまで以上に明らかとなった、という点だけは賛同いただけるかと思いますが、いかがでしょうか?

 

それでは、このへんで失礼します。2018年もよろしくお願いします^-^

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