魂の7番勝負第一局登場棋士・佐々木大地四段と屋敷九段の凄さ

この記事は、AbemaTV「魂の7番勝負」が始まって盛り上がっていた2017年秋頃に書かれました。若手側が大活躍したAbemaTVオリジナル企画第2弾を楽しむための情報です。

 

皆さまいかがお過ごしでしょうか?

台風で大変だった方もおられるかもしれませんね。

 

前回、赤旗将棋大会の記事を書いたときは、台風のことがすっかり意識から抜けていました(_ _)

果たして10/22に予定されていた県大会や都大会は無事に行われたのでしょうか?

 

今週末は次の台風、22号が接近してくるそうですので是非、お気をつけて下さい。

 

さて、今回はAbema TVのオリジナル企画・魂の7番勝負に関連した記事です。

 

現在第4局までが放送され、若手が4連勝となっています。

つまり、すでに番勝負としては若手側の勝ちが決まっています。

 

若手サイドの活躍の記念すべき第一歩となった、第一局・佐々木大地四段と屋敷伸之九段の放送を一部見ることができました。

そこで、魂の7番勝負・第一局の見どころをまとめてみたいのですが、その前に対局者のこれまでの活躍について書いていきます。
 

 

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魂の7番勝負・第一局の対局者、佐々木大地四段と屋敷伸之九段について書きます

 

プロの対局の一番の見どころはやはり、対局者自身にありますよね。

そこでまずは、屋敷伸之九段と佐々木大地四段の実績や活躍について軽くまとめましょう。

 

屋敷伸之九段の実績と最近の活躍や凄さ

 

まずは、屋敷九段の凄さをお伝えします。

 

18歳でタイトル・棋聖を獲得、翌年も防衛

 

屋敷九段は現在45歳。現役A級棋士なので、実績あるトップ棋士です。

しかしA級棋士の中でも凄い記録をもっているのが屋敷先生です。

 

なんと18歳という若さでタイトルを獲得したのです!

 

そのとき獲得したのは現在は羽生先生が持っている、棋聖位というタイトルです。

 

 

しかも、初タイトル獲得後、防衛もしているのです。

屋敷先生は通算3期棋聖を持っていたことがあるのですが、そのうち2期が、18歳・19歳という若いときのものです。

 

奨励会を3年で抜け、16歳でプロデビュー

 

屋敷九段の18歳という若さでのタイトル獲得を可能にしたのは、プロデビューの早さです。

 

 

1985年に6級で奨励会入りした屋敷先生。

1987年に初段、1988年には16歳で四段昇段つまりプロデビューしました。

 

その後1990年4月に五段に昇段した後、棋聖位を獲得しました。

 

異例のスピードでタイトル獲得を果たした、すさまじい棋士ですね。

 

屋敷九段はプロ棋士も認める天才

 

将棋界には、誰もが認める才能ある棋士、という存在がいるようです。

 

もちろん谷川先生や羽生先生など、誰もが認めるスターはいます。

しかし、才能を認められているのは彼らスターたちだけではありません。

「この人は才能がある」、とプロ棋士たちの間で認められている棋士が何人かいるみたいのです。

 

魂の7番勝負第ニ局では、解説者の勝又先生が熱く語るシーンがあります。

その際に、才能ある棋士の例として、屋敷九段の名前が挙げられます。

 

2016年度「将棋界の一番長い日」の羽生-屋敷戦は、屋敷九段が勝利

 

屋敷先生が凄いのは、棋士の間での評判や過去の実績だけではありません。

 

前期のA級順位戦の最終局、いわゆる「将棋界の一番長い日」では、羽生善治先生と対局しました。

 

羽生先生にとっては、この対局に勝てば、プレーオフによる名人挑戦争いに参加できるかもしれない、という状況でした。

そのため羽生先生にとっては負けたくない対局でした。

 

そのような状況の中で、屋敷先生は羽生先生に見事に勝ちました。

 

私も屋敷先生が強いのはなんとなく知っていましたが、この羽生-屋敷戦で改めて強さを認識したものです。

 

屋敷九段の異名は「忍者屋敷」

 

屋敷九段には面白い異名があります。

 

「忍者屋敷」です。

 

「忍者屋敷」というのは、石川県にある「忍者寺」のことでいいのでしょうか?

侵入者に対する罠がたくさん仕掛けてあるお寺で、現在では観光地となっています。

 

 

由来はともかく、どこから何が出てくるか分からない、というような意味でこの異名がついたのだと思います。

きっと屋敷九段の将棋は、どこからどんな罠が飛び出すか分からない、という恐さがあるのでしょうね!

 

佐々木大地四段の凄さ-新人王戦より

 

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佐々木大地四段の活躍も素晴らしい、という話を書きます。

 

佐々木大地四段は、以前にも記事にしましたので、このブログを以前から読んでくださっている皆さんはご存じかもしれませんね。

奨励会三段リーグの次点2回でフリークラスからプロデビュー可能、という規定によって四段昇段した棋士でしたね。

 

そして佐々木四段は、デビューした2016年度に早速活躍して好成績を実現しました。

それにより1期でフリークラスを抜け、通常の新人棋士のスタートラインである順位戦C2クラスに昇級しました。

2016年度の勝率上位陣の中に佐々木大地四段の名前も出てくるなど、素晴らしい活躍をしました。

 

以上のことは前に書いた通りですが、その後新たに活躍したので触れておきましょう。

 

佐々木大地四段は新人王戦で藤井聡太四段に勝利

 

ご存じの通り、藤井聡太四段はデビュー後29連勝の大活躍をして一気に有名になった中学生棋士です。

 

29連勝の時点では勝率10割、連勝ストップの後も勝率8割を超える藤井四段。

佐々木四段以上に活躍する棋士です。

 

この藤井四段は公式戦で47勝6敗ですが、実はその6敗のうちの一つが佐々木大地四段によるものなのです!

 

フリークラス1期抜けに加え、天才・藤井四段に対する勝利。

佐々木四段もまた注目すべき若手棋士の一人であることは間違いないと言えます。

 

佐々木大地四段は新人王戦決勝進出

 

佐々木大地四段は、藤井四段に勝った後、新人王戦の決勝まで進みます。

 

決勝の相手は増田康宏四段。

炎の7番勝負や竜王戦で藤井四段と対局した棋士です。

 

この新人王戦の決勝戦の3番勝負では、惜しくも佐々木四段は2連敗してしまいました。

とはいえ、相手は天才と呼ばれる増田四段なので、しかたのないところかもしれません。

それよりも、新人王戦のトーナメント表をみていて面白いことに気づきましたよ^^

 

佐々木大地四段は佐々木勇気六段に勝った甲斐日向三段に勝利

 

佐々木大地四段が新人王戦トーナメントで藤井四段の前にあたったのは、甲斐日向奨励会三段です。

 

佐々木大地四段とあたる前に、甲斐三段はあの佐々木勇気六段に勝利しています。

 

 

藤井四段の連勝を止めて一気に有名になったあの佐々木勇気六段に勝った甲斐三段は、間違いなく強敵だったでしょう。

この甲斐三段は、奨励会三段リーグで毎回あと一歩でプロデビューのところまで迫っています。

 

それには藤井四段がデビューを決めたリーグも含まれます。

 

 

そして甲斐三段は、この前の三段リーグで次点となりました。

 

甲斐三段は24歳で、奨励会の年齢制限との戦いになりますが、プロデビューとその後の活躍の可能性は十分にあると言えるでしょう。

佐々木大地四段だけでなく、甲斐日向奨励会三段にも注目しておきたいですね^^

 

因みにこの甲斐三段戦の一つ前に佐々木四段は高野智史四段に勝っています。

高野智史四段は加藤一二三九段の引退対局で見事に勝利した若手棋士ですね。

 

 

こうしてみると、藤井四段戦の前にも、佐々木四段は手ごわい相手に勝ち進んできたわけです。

 

佐々木大地四段は澤田真吾六段に勝った石井健太郎四段に勝利

 

藤井四段に勝った後、佐々木四段は準決勝で石井健太郎四段に勝って新人王戦の決勝に進みました。

 

 

この石井健太郎四段は、佐々木四段の前に高見泰地五段と澤田真吾六段に勝って準決勝進出しています。

特に澤田六段は、連勝中の藤井四段を追いつめたことで注目を集めましたね。

実は、先日羽生先生からタイトル「王位」を奪取した菅井七段と、その王位戦の挑戦者決定権を争ったのが澤田真吾六段でした。

 

その澤田六段に勝った石井健太郎四段も当然強敵です。

 

このように、新人王戦での佐々木大地四段は、今勢いのある対戦相手を次々に下してトーナメントを勝ち進んでいったわけです。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

今回は屋敷九段・佐々木四段の強さについて、調べたことをもとに語ってみました(笑)。

 

調べながら書いているうちに長くなってしまい、魂の7番勝負について書ききれなくなりました(_ _)

要は、それだけ魅力ある棋士たちなのですね!

 

現在22歳の佐々木四段は、屋敷と比べるとやや遅咲きの棋士のようにも見えます。

しかしながら、その分着実に力をつけて進んできたという感じがしますね。

 

 

屋敷九段の若くしてのタイトル獲得・防衛と、佐々木四段のフリークラスデビューからの1期抜け。

どちらも素晴らしい記録と言えますね。

 

そして記録だけでなく、実力ある相手にも勝利する、応援し甲斐のある棋士です。

 

対照的なキャリアを持つお二人ですが、案外似たもの同士なのかもしれませんね。

二人の対局は面白い将棋でしたので、また改めて記事にしたいですね。

 

それではまた。

 

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