将棋格言 上達にも有益なちょっと愉快な将棋の豆知識

前回は、道場などの場で対局するときのマナーについて、思いついた範囲でまとめました。

 

今回は、また少し視点を変えて、知っていると気分的に得かもしれないことを書いていってみますね。

 

上達に直接のご利益のあるものもそうでないものも、どちらも思いつきますが、今回は前者でいきましょう^^


 
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将棋について知っておくと楽しい知識 格言編

 

まずは、将棋の上達に直接的に良い影響を与えるかもしれない知識として、将棋の格言について書きます。

 

将棋における格言

 

将棋では、特有の格言というものがあります。

 

強くなるために意識しておくと良い考え方やコツが凝縮された言葉です。

 

格言というのは、諺のようなものだと理解しておけばよいでしょう。

例えば「急がば回れ」という言葉は、緊急なことがあても慌てずに確実な手段を選びましょう、というような意味ですね。

 

これは将棋以外の言葉でしたが、将棋の格言もだいたいは、「こういうときはこうしましょう」みたいな感じのものです。

あるいは、「こういうことはしない方が良いです」みたいなものもあります。

 

 

これらの2つのタイプについて、桂馬に関係する格言を紹介しましょう。

 

 

前者に近いタイプの例は、「桂頭の銀定跡なり」です。相手の桂馬の一つ下に自分の銀を打った状況を想像してみてださい。

 

すると、どうでしょう。

銀は斜め後ろに動くことができる駒ですので、相手の桂馬が左右のどちらに動いてきても、銀でとることができます。

 

「定跡」であるというのは、よくある定番な指し方である、というような意味でしょうね。

 

実際に、将棋をやっていると、この「桂頭の銀」は頻繁に登場します。

そういう経験が増えると、この格言の意味がしみじみ実感できてくるでしょうね。

 

実際には、「桂頭の銀」を実現したからといってすぐに有利になるわけではありません。

ただ、実戦でも非常によく現れる形ですし、少なくとも指し手の有力な候補になるので、いつでも思い出して意識するようにしたい格言だと思います。

 

 

続いて後者のタイプを紹介します。

「桂の高跳び歩の餌食」です。

 

 

桂馬が進むことを「跳ぶ」といいます。

この呼び名は、桂馬を動かすと、一気に2段前進することから納得がいきますね。

 

 

このように一気に前に跳んでいけるので、桂馬が調子良く敵陣まで進めば、その威力は大きいです。

 

ただし、実際には中々そううまくいかないことも多いです。

 

この格言はそのことを表しています。

桂馬は一つ前には進めないし後ろにも下がれないので、目の前に相手の歩があると、避けるためにはさらに前に跳ぶしかありません。

 

しかし、その跳んだ先に相手の駒が効いていないとも限りません。

また、何も効いていなかったとしても、また桂馬の目の前に相手の歩がきたら、今度こそ捕まってしまうかもしれません。

 

要は、高い機動力、跳躍力がある駒である桂馬も、後先を考えず調子に乗って進めていってしまうと、すぐに捕まってしまうということですね。

 

すでに身に覚えのある方は、是非この格言を戒めにして下さい。

このタイプの格言は、そういう教訓として有効に学んでいくためのものであるわけです。

 

「二枚替え」について

 

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将棋の格言で一番インパクトの強いものといえば、誰もが次のものをあげるのではないでしょうか。

 

 

ずばり、「二枚替えなら歩ともせよ」です。

この格言と「二枚替え」という言葉は、是非覚えておくと良いと思います。

 

 

二枚替えの意味は文字通り、一枚の駒と引き換えに二枚の駒を得ることです。

 

ただし、その一枚とは、「大駒」、つまり飛車か角のことです。

 

 

飛、角といった強力な駒はそう簡単には捕まらないのですが、うまく追いつめると、例えば金と銀一枚ずつと引き換えに飛車がとれることがあります。

 

そういうのを二枚替えといいます。

一方、大駒を思い切って相手の大駒でない駒と交換してしまうことを「切る」といいます。

 

大駒を切る手に続けて他の駒をさらにもう一つとることができたとすると、大駒一枚を大駒以外を二枚と交換したことになるので二枚替えとなります。

 

格言は、たとえ飛車一枚と歩二枚の交換になる場合でも、二枚替えをすると良い、と主張しています。

 

これはさすがに極端な主張だと思いますが、例えば大駒一枚と金・銀との交換であれば、検討する勝ちは十分にあります。

大駒一枚と銀・桂あるいは銀・香の交換なども、有力であることが多いように思いますので、積極的に検討しましょう。

 

このように二枚替えとか、大駒を切る、という概念を知っておくと上達に非常に有益だと思います。

 

指し手が思い切り良いものになることや、大駒が詰んでしまっても簡単にはあきらめないようになることなど、入門レベルから一歩を踏み出すために必要な要素が含まれています。

 

まとめ

 

初心者の方が将棋を楽しむための基本は、ルールを覚えて対局して腕を上げていくことです。

 

そして、それ以外の楽しみ方も色々あるのが将棋のよいところです。

このあたりは、将棋が日本の文化と結びついていることが関係しているといって良いでしょうね。

 

今回紹介させていただいた「格言」も、色々な教訓を的確に短くて覚えやすい形にまとめてしまうという、日本の文化を反映したものといって良いでしょう。

 

もちろん格言とか諺は日本だけの文化ではありませんが、個々の格言には日本語らしいリズムがあるように感じます。

 

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