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最高段位の九段となっています。
しかし、若手棋士の場合は、タイトル経験者でも
九段になっていない棋士の方が多いです。
九段になっていない若手タイトル経験者の中で、
最初に九段昇段するのは誰か、気になりますね。
以下では、そのあたりのことをまとめています。
(2018年8月31日時点の情報です。)
目次(もくじ)
将棋の世界で、タイトルホルダーというのは、
棋士たちの頂点にのぼりつめた人です。
一方、将棋にはタイトルの他に、段位という格付けも存在します。
段位で最高のものは、「九段」です。
プロ将棋の世界は厳しく、タイトルを一度とったからといって
すぐに九段になることは(獲得タイトルが名人の場合を除けば)ありません。
タイトルをとった棋士で、九段になった棋士、まだ九段になっていない棋士たちには
誰がいるのでしょうか?
将棋界では、タイトルを取ったことがある棋士の多くは、
現在では九段になっています。その理由は単純で、
現役棋士の中のタイトル経験者の多くは、羽生世代かそれよりも上の世代の棋士だからです。
みなさん長い間将棋界で戦ってきた実績があるので、九段になっています。
羽生世代よりも上の世代で、
タイトルを取った経験のある棋士は、次の先生たちです。
(現役棋士のみ。順番は年齢順としました。)
前回の将棋界の「戦国時代」の一角をなした棋士たちもいます。
戦国時代とは、タイトルを一つずつわけあう(つまり二冠以上がいない)時代のことです。
羽生先生たちの世代よりも前から将棋界の第一線で活躍されてきた棋士たちです。
タイトルによって九段昇段した棋士も含まれますが、そうでなくても、
十分長い期間、対局してきたので、勝ち数規定によって昇段し、九段になっておられます。
続いて羽生世代とその周辺の世代の棋士たちです。
いうまでもないほど実績のある棋士たちです。
この世代でタイトル経験のある棋士たちは九段になっています。
一方、同じくらいの世代の棋士で、行方尚史先生は、タイトル獲得経験こそないものの、
名人挑戦者になったこともある強い棋士ですが、まだ八段です。
行方八段が勝ち数規定により九段昇段するのは時間の問題ではあるでしょうけれど、
九段昇段の大変さがわかる話ですね。
羽生世代よりも下の世代で、九段の棋士は現状2名です。
どちらもタイトル獲得によって九段に昇段しています。
渡辺棋王の場合は、竜王2期、佐藤名人の場合は名人1期による昇段でした。
渡辺棋王、佐藤名人以外のタイトル経験者の若手棋士たちは、まだ九段までいっていません。
タイトル獲得経験があり、現在八段の棋士たちを紹介します。現状では、3名います。
行方先生の例からも、勝ち数規定での九段昇段には時間がかかることがわかるので、この3名は、タイトル獲得での九段昇段を目指したいところでしょう。
広瀬八段のタイトル歴は、王位1期です。
学生時代にタイトルホルダーになるという華々しい活躍でしたが、その後再びタイトルをとっていません。
しかし、現在ではA級棋士になり、第75期では、名人挑戦にもかなり近いところまでいきました。
第11回朝日杯での渡辺・久保を破っての優勝進出も見事でした。
そんな広瀬八段ですが、竜王挑戦者決定3番勝負で深浦九段と戦っていますし、王将戦では羽生先生に勝ってリーグ入りを果たしました。
この好調振りから、2期目、そして3さらに期目のタイトルをとって、九段に昇段することも夢ではないと思われます。
糸谷哲郎八段は、竜王獲得により八段に昇段した棋士です。
竜王戦以外でも、タイトル挑戦したことや、挑戦まであと1勝とせまったこともあります。
近いうちに、タイトル通算3期により昇段する可能性も十分にある棋士です。
広瀬八段と同じく、王将リーグにいるのも大きいです。
豊島棋聖は、段位でいうと現在八段です。
3名の棋士の中で現状、一番九段昇段に近いのは豊島棋聖ではないでしょうか?
まず、他の2名と同様に王将リーグに入っています。なにしろ、前回の王将戦挑戦者ですからね。
そして、やはり他の2名と同様にA級棋士です。
しかも、A級順位戦で、広瀬八段と糸谷八段は現時点で1勝1敗ですが、豊島棋聖は2連勝中で単独トップです。
ですので、名人挑戦者になる可能性も考えられます。
そう考えると、豊島棋聖は、現在挑戦中の王位戦、来期防衛戦に臨む棋聖戦と、すでに2つのチャンスがある上に、他の棋戦に挑戦するチャンスも十分にあるわけですので、「タイトル3期による九段昇段」の可能性が、広瀬八段や糸谷八段と比べても高いといえそうです。
タイトル経験者で現在七段の棋士たちは、以下の棋士たちです。
彼らのうち、誰が一番昇段に近いのか?
これについては、以前に別の記事である程度書きましたので、そちらをご参照ください^^
>>こちらの記事もおすすめです
タイトル2期獲得で八段になるのは誰だ?新規定初の昇段者有力候補は?
今回は、タイトル経験棋士の段位に着目しました。
タイトル経験棋士たちの中で、八段から九段、あるいは七段から八段に最初に昇段するのは誰になるでしょうか?
若手世代たちの熾烈な競争に、興味がつきません。