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2017年は、将棋界発の言葉が流行語大賞にノミネートされました。
藤井聡太四段と加藤一二三九段に大きな注目が集まったことから、このお二人に関係する言葉が大賞候補に挙げられたのでしたね。
結局、藤井四段関連の語としては、候補に挙がった「藤井フィーバー」は受賞がなりませんでした。
しかしその代わりに、「29連勝」という言葉が流行語大賞特別賞を受賞しました。
29連勝については、もはや今更ここで説明するまでもないかと思います。
そこで、藤井四段による29連勝に続く、今年度の将棋界の連勝ランキング2位を予想してみたいと思います。
日本将棋連盟の公式サイトでは、今年度の成績上位棋士のランキングが掲載されています。
今回はその中の、「連勝ランキング」に注目してみます。
以下の内容は、2017年12月8日現在の情報に基づいています。
当然ですが、トップは藤井四段の29連勝です。
なにしろ、史上最高の記録ですから、今年度中にこれを抜くのは不可能と断言してしまってよいでしょう。
この藤井四段ですが、29連勝後の30戦目で佐々木勇気先生に止められて以降も、高勝率を維持してきました。
現時点での2017年度の記録、第7位は、9連勝です。
9連勝している棋士はなんと5人もいるのですが、その一人が藤井四段なのです。
一人で連勝数ランキング上位を2つも占める藤井四段の活躍振りは、驚異的ですね。
棋聖戦一次予選で、同期デビューの大橋貴洸四段に敗れて連勝は9で止まってしまいました。
でも藤井四段は、その大橋戦の次の対局である順位戦高野四段でまた勝利をおさめました。
藤井四段は順位戦は未だに無傷。まだまだ油断はできませんが、一期抜けでの昇級が期待されますね。
さて、9連勝でも第7位ということは当然、上位陣はもっと勝っているわけですよね。
現時点では、第2位は12連勝で、豊島将之八段が単独でランクイン中。
豊島八段はA級在籍のトップ棋士。
トップ棋士の場合、対戦相手も強い棋士ばかりである中、これだけ連勝できるのは驚異ですね。
なお、この12連勝は継続中ではありません。
第3位は佐藤康光九段と永瀬拓矢七段が並んでいます。
佐藤康光先生は叡王戦本戦の2回戦進出など、充実していますね。
連盟会長と対局を見事に両立されていて、尊敬に値します。
永瀬拓矢七段もとても好調で、現在棋王戦で挑戦の可能性が高いです。
さすがは、「炎の7番勝負」で唯一藤井四段に勝った棋士として名を上げた永瀬七段ですね。
佐藤康光九段と永瀬拓矢七段のお二人の11連勝のうち、なんと永瀬七段の連勝は未だに継続中です。
次の対局に勝利して豊島八段と同率2位で並ぶことができるでしょうか?そしてさらに、その後も勝って単独2位の座を占めることになるか?
今後の展開に注目していきましょう!
そして佐藤九段と永瀬七段に続く連勝数は、10連勝です。
同率5位で、宮田敦史六段と三枚堂達也六段です。
宮田敦史六段は詰将棋が得意な棋士で、やはり藤井四段のように実戦でもその強みを発揮されているのでしょうか?
そして三枚堂達也六段は、藤井四段に準々決勝で勝っての上州YAMADAチャレンジ杯での優勝など、勢いのある棋士です。
ともかく、以上のように、29連勝の藤井四段以外にも、連勝数が2桁の棋士が5名もいるわけで、素晴らしいですね。
さて、29連勝に続く栄えある第2位の座は、どの棋士が手に入れるのでしょうか?
ちょっと予想してみましょう。
順当に行くと豊島八段か永瀬七段か、そのお二人になる可能性はかなり高いと言えるでしょう。
そうなると永瀬七段の次の対局が気になってきますよね!
永瀬七段の次の対局は、2017年12月12日(火)の朝日杯将棋オープン戦二次予選です。
相手はA級在籍経験のある橋本八段で強敵ですが、今の永瀬七段の勢いなら勝機はありますね!
しかもなんと、勝てばその日の内に朝日杯将棋オープン戦二次予選の2局目の対局があります。
対戦相手は阿久津主税八段と佐々木勇気六段の勝者です。こちらも手強い相手ですね。
12月12日は、2017年度の連勝数第2位が誰になるかを決める日になるかもしれないので、要チェックですね。
先ほどご紹介した連勝ランキング上位陣ですが、すでに連勝を止められてしまっていて、これ以上伸びないものがほとんどです。
永瀬七段の11連勝が唯一の例外です。
しかし、永瀬七段に続く継続中の連勝に、8連勝があります。
現時点では3名の継続中8連勝者がいます。
まず最初に特筆すべきは、三枚堂達也六段です。
10連勝はすでにストップしてしまいましたが、その後にまた8連勝もしています!
この連勝をさらに伸ばしていければ、2017年度の連勝第2位や3位も狙えるかもしれませんね。
山崎隆之八段にも期待したいです。
NHK杯で羽生先生に勝ったことや、JT杯で豊島八段に勝って優勝したことから、好調なのがうかがえます。
次の対局は王位戦予選で、相手は谷川九段です。
谷川九段も、B級1組順位戦でたったの2敗であることから、調子十分のようですが、それは山崎八段も同じこと。
まずは連勝を9連勝まで伸ばして、注目棋士である藤井四段や中村王座らと並びたいところです。
そして、残る一名の8連勝継続中の棋士である石井健太郎四段にも注目です。
新人王戦で準決勝で佐々木大地四段に敗れ惜しくも決勝進出がならなかった石井健太郎四段。
連勝記録を伸ばして存在感をみせたいところです。
豊島八段と永瀬七段が連勝2位の最有力候補であることは疑いの余地はありません。
しかし、三枚堂達也六段、山崎隆之八段、石井健太郎四段らもまだ連勝を伸ばすかもしれません。
また、彼らに続く7連勝、6連勝、4連勝を継続中の棋士たちも追い上げてくる可能性もあります。
まだまだ目が離せませんね!
いかかでしたか?
今回は流行語大賞記念(?)ということで、2017年度の連勝ランキングを題材に記事を書きました。
29連勝はすごすぎるとしても、第2位以下の棋士たちも素晴らしいですよね。
ところで、「永世7冠」は、流行語大賞にはノミネートされていませんでしたね。
これは竜王戦の開始・終了時期的に当然のことではありますが。
でも、「永世7冠」も是非流行して欲しい言葉ですね。