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2018年度、第68回NHK杯のベスト4を
羽生世代の棋士が独占していて、
反響を呼んでいますね。
特に昔からの将棋ファンは、
懐かしさを感じているらしく、
「羽生世代の同窓会」という言葉で
その気持ちが表現されています。
今回は、NHK杯のトーナメントの準決勝進出者の
全員が羽生世代だった前例を調べてみました。
果たして前にもこのような事態はおきていたのでしょうか?
あったとしたら、一体何年前の話なのでしょうか?
目次(もくじ)
羽生世代が前にベスト4を独占したのはいつか?
調べるときに、NHK杯の結果について、
最近のものから順にみていきました。
その際、決勝戦が羽生世代対決となっている回を
まずは探しました。
というわけで、、羽生世代のベスト4独占の回の前に、
まずはベスト2独占の回についてみてみましょう。
一つ前に、NHK杯決勝戦が羽生世代同士の対戦となったのは、
6年前、2013年度で、郷田真隆九段と丸山忠久九段の
顔合わせでした。
勝って優勝したのは、郷田真隆九段の方でした。
なんと、今回の第68回のベスト4のうちの二人でしたね!
どちらも早指しが得意そうな印象があるので、
さすが、という感じです。
この回の残りのベスト4棋士は、
大石直嗣・現七段と西川和宏・現六段でした。
当時は、羽生世代と渡辺明・現ニ冠が将棋界の
トップに君臨していたころでしょうか。
そんな中で大石・西川のニ名が活躍されたことは注目に値します!
このニ名の棋士にもとても興味がでてきますね(^^)
2008年度の第58回のNHK杯決勝戦は、
羽生名人(当時)と森内九段の対戦でした。
羽生世代対決の中でも屈指の好カード。
NHK決勝でも実現していたんですね!
残るベスト4棋士の一人は、佐藤康光NHK杯(当時)で、
一つ前の2007年度の第57回の覇者でした。
やはり羽生世代は強いですね。。。
残る一人は、久保利明八段(当時)で、
羽生世代より少しだけ下の世代の棋士です。
10年くらい遡りましたが、意外と羽生世代の独占の前例、
でてきませんねー。。
2006年度に行われた、第56回のNHK杯の決勝戦は、
佐藤康光棋聖と森内俊之名人の対決でした。
(肩書きは当時のものです。)
両者ともにタイトルを保持していて、まさに
羽生世代の全盛期、という感じがしますね。
ベスト4の残りのニ名は、なんと、
野月・現八段と、窪田・現七段でした。
最近多方面で(?)活躍している人気棋士たちですね。
これは嬉しい発見でした(^-^)
両者ともに羽生先生たちにかなり近い世代ではありますが、
羽生世代には含まれません。
さて、それではいよいよ、羽生世代がNHK杯トーナメントで
ベスト4を独占した回を紹介します。
そう、ちゃんと前例があったんです!
よかったですねー(^-^)。
私も探した甲斐がありました。
2001年度、第51回NHK杯トーナメントの決勝では、
佐藤康光王将(当時)と森内俊之八段(当時)が戦いました。
このときの、残る二人のベスト4進出者は、
藤井猛九段、そして羽生善治NHK杯(当時)でした。
そう、全員羽生世代です!
というわけで、2018年度の羽生世代ベスト4独占は、
2001年度以来、なんと17年ぶりの出来事なのでした。
こうしてみると、羽生世代って、
いつも他の世代を楽勝で圧倒していた
わけではないみたいですね。
そうではなくむしろ、
上の世代や下の世代としのぎを削り合いながら、
常に厳しい戦いを強いられてきていて、
その中でも結果を出してきた世代なのかな、と思います。
きっと、何もないところから、
道をみつけ出してきたのでしょうね。
佐藤康光九段の将棋や、藤井猛九段の「藤井システム」は
独創的だといわれていますし、
「羽生マジック」は芸術の域に達しています。
他の羽生世代の先生にしても、
個性というか、自分らしさを確立
した上で、結果を出し続けています。
ちなみに、藤井猛九段はこの2001年度では、はじめ
竜王のタイトルをもっていましたが、
羽生四冠に奪取されています。
将棋界の大きな出来事だったと思いますが、
NHKでの羽生世代ベスト4独占、という出来事も、
歴史的といっていいと思います。
2018年度のNHK杯テレビトーナメントで、
羽生世代の棋士たちが大活躍しています。
ベスト4を独占しています。
これを機会に、羽生世代が上位を独占した
過去のNHK杯戦を調べてみました。
羽生世代がベスト4を独占というのは意外と珍しく、
他の世代の棋士たちも素晴らしい実力者がいて、
厳しい戦いをしてきたことが想像されます。
それでも再びベスト4を独占してしまった羽生世代は、
やはり強いですね。
NHK杯の内容や結果、そして羽生先生を中心とした
この世代の棋士たちの今後の将棋界での活躍が
楽しみになります。