久保利明王将vs「藤井聡太に勝った若手」再び!【第31期竜王戦】

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高校生棋士・藤井聡太七段が先輩若手棋士・増田康宏六段に破れてしまった第31期竜王戦決勝トーナメント

世間的な関心は薄れたかもしれませんが、将棋ファンにとっては依然として今後の展開が気になる状況に変わりはありません。

ひいきの棋士が誰であるかや、プロ将棋のどのような点に注目するかによって、楽しみ方は色々あると思いますが、今回は私がもつ視点の一つを紹介させてください。

実は、第31期の決勝トーナメントで今後登場する棋士の一人である久保利明王将に焦点を当てると、面白い図式が浮かび上がるのです^^
 

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第31期竜王戦本戦での久保王将の出番は?

 

まずは現在の状況を確認しておきましょう^^
久保王将は、今期の竜王戦本戦(決勝トーナメント)でどういった立ち位置で登場するのでしょうか?

 

藤井七段・佐藤九段に勝った増田六段と対局

 

藤井聡太七段に勝って勝ち進んだ増田康宏六段はその次の相手である、佐藤康光九段にも勝ちました。

元タイトルホルダー(しかも二冠だったこともある!)で現役A級棋士であり、名人挑戦者決定プレーオフにも進出したトップ棋士相手に、若手の増田六段が金星をあげました。

 

増田六段が竜王戦本戦でこの次に当たる対戦相手が久保利明王将です。
現役タイトルホルダーと若き天才の対決になります。

 

私のような将棋ファンからみると、無敵にも思えた藤井七段。

その藤井七段に勝った上に、佐藤康光先生にまで勝った増田六段を、久保王将が止めにいきます。

久保先生、中々絶妙な登場の仕方ですね^^

 

第30期竜王戦本戦での久保王将の出番は?

 

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第30期の竜王戦でも、久保王将は第31期と同じで、ランキング1組4位で決勝トーナメントに進出しました。

第31期では増田康宏六段が勝ち上がってきて久保王将と対局します。第30期では誰が勝ち進んできて久保王将と当たったのでしょうか?

 

藤井聡太四段・阿久津八段に勝った佐々木六段と対局

 

第30期に、第31期の増田六段と同じ位置まで勝ち進んできて久保先生と対局した棋士は、佐々木勇気六段でした。

 

第30期の佐々木勇気五段(当時)は、ランキング戦4組で優勝し、本戦では、勝ち上がってきた藤井聡太四段(当時)を負かしました。

さらに佐々木勇気五段(当時)は、阿久津主税八段に勝ちました。

阿久津主税八段は後にA級に復帰することになるので、将棋界トップレベルの棋士といってよく、佐々木勇気五段(当時)にとっては嬉しい金星だったと思います。

 

そして、勝ち進んだ佐々木勇気五段(当時)は、久保王将と対局したわけですね。

 

こうしてみると、第30期の佐々木勇気先生の歩みは、第31期の増田康宏先生と非常によく似ていることがわかります。

なお、久保戦の時点では佐々木勇気六段になっていました。

 

久保王将vs「藤井聡太に勝った天才若手棋士」

 

増田六段は、藤井七段と同じく、天才と呼ばれる若手棋士です。

 

一方、佐々木勇気六段も、天才と呼ばれています。

実際、「岡崎将棋まつり2018」で増田六段と指した公開対局は、「天才対決」というふれこみで行われていました。

 

久保王将は、2年連続で竜王戦本戦の初戦で、「藤井聡太に勝った天才若手棋士」と対局することになります。

なんだか不思議な巡り合わせですね。

 

久保王将、再び「壁の壁」になるか?

 

第30期竜王戦で藤井四段(当時)に勝った佐々木勇気五段(当時)は、有名な名言を残しています。

その名台詞とは「になることができてよかった」というものです。

 

第31期竜王戦では、増田六段が藤井七段の「壁」となりました。

 

第30期竜王戦で、佐々木勇気六段は久保王将に止められてしまいました。

久保王将が「壁」となって立ちふさがったわけです。

 

久保王将は他にも、藤井聡太七段に公式戦で勝ったこともある豊島八段の王将挑戦を退けています。

 

このように考えると、久保王将は、藤井聡太七段の前に立ちふさがる「壁」となった棋士たちにとっての「壁」、つまり「壁の壁」であるわけですね。

 

第31期竜王戦で、増田六段が久保王将という高い壁を突破できるかどうか、これは今期の大きなポイントといって間違いないと思います。

もしも増田六段が久保王将の壁を超えて先に進むとしたら、若手棋士にも、タイトル挑戦・獲得のチャンスが十分にあることが証明されます。

藤井七段の側からすると、実は壁は一つしかなく、増田六段を目標にしていけばタイトルに届く見込みがある、ということになってくると思います。

そうなれば、我々将棋ファンは、藤井聡太七段のタイトル戴冠の可能性の現実味を今まで以上に感じることができると思います。

 

また、久保王将が増田六段に勝てば、トップ棋士の強さを改めて知らしめることになります。

そうなれば、将棋界の世代間の戦いから今後ますます目が離せなくなってきます。これはこれで熱い展開になりますね^^
 

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まとめ

 

いかがでしたか?

 

今回は第31期竜王戦の本戦、増田六段-久保王将の対局のお楽しみポイントについて書きました。

第30期と31期で、久保王将のポジションが同じであること、佐々木勇気六段のポジションが増田康宏六段になっていることなどに、関連して、面白いストーリー性(?)があることを指摘しました。中々面白い展開となっています。

今回のは「フィクションを超える」というようなドラマティックなものではなく、「地味だけれど不思議な巡り合わせ」という感じの展開です。

こういうのを「事実は小説よりも奇なり」というのでしょうか?

 

何にしても、羽生竜王への挑戦権をかけた竜王戦決勝トーナメントの行方がどうなっていくか、興味が尽きませんね!

 

 

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