糸谷八段-藤井六段戦の戦型予想など。力戦もあるかも?【王座戦2次】

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竜王位についたこともある個性派棋士・糸谷哲郎八段と、藤井聡太六段の初手合が、2018年3月22日に行われます。

 

戦型や戦いの注目ポイントなど、大胆予想(?)してしまいます!
 

 
 

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王座戦本戦進出をかけた戦い

 

糸谷八段は、竜王というビッグタイトルを獲得したこともあります。

来期からはA級棋士ということで、まさに現在の将棋界のトップ棋士の一人です。

 

一方の藤井六段も、今期順位戦で全勝昇級しましたし、七段への昇段やタイトルの最年少獲得が期待されています。

 

今回の対局は、中村王座への挑戦を争う、王座戦本戦トーナメントへの進出がかかっています。

どちらも挑戦者の有力候補といって間違いありませんし、周囲の期待もあって、熱いバトルとなりそうです。

 

相居飛車か力戦振り飛車か?

 

注目の戦いですが、どのような戦法が採用されるのでしょうか?

両者ともに幅ひろい戦型を指しこなしますので、いくらでも可能性はあると思いますが、以下の候補に絞ってみました^^

 

相居飛車なら角換わりか横歩取り?

 

糸谷八段、藤井六段ともに居飛車党です。

 

藤井六段は居飛車でも様々な戦法を使いますが、角換わりが得意なようです。

横歩取りが苦手という説も一時期はありましたが、佐藤名人や三枚堂六段との対局は、横歩取りで快勝していました。

 

一方、糸谷八段も角換わりが得意のようです。

実際、年末のニコニコ生放送の「DJダニー」の際には、千田翔太六段を相手に、角換わりで勝っていました。

千田先生は、角換わりのある戦型を「体系化」した棋士で、棋王戦で渡辺先生に挑戦した実力者です。

そんな千田先生相手に角換わりで勝った糸谷先生は、角換わりがかなり得意なのでしょうね。

 

ですので、普通に考えると、糸谷-藤井戦は、お互いが自信のある角換わりでぶつかり合う可能性が高いです。

 

糸谷先生は、横歩取りも指します。

斎藤七段との棋聖戦挑戦者決定戦では、横歩取りの「勇気流」を採用しました。

斎藤七段は「予想していなかった」そうですが、きっと糸谷八段はひそかに研究していたのでしょうね。

 

 

一時的にとはいえ、藤井六段が苦手だった可能性のある横歩取りを、糸谷先生が採用してくる可能性も低くはないでしょう。

 

細かくいうと、戦型の誘導ができるかどうかというのは、手番によってかわってくるし、先手・後手によって得意な戦型が違うこともあるので、上記の議論はかなりざっくりしたものですが(汗)。

 

ともかく、当ブログとしては、角換わりと横歩取りを予想しておきます。

その他、矢倉や雁木のような重厚な戦型もあるかもしれません。

 

阪田流向飛車などの力戦もあるかも?

 

B級1組順位戦で、斎藤七段相手に、後手番の糸谷八段は、ちょっとめずらしい戦法を採用しました。

 

角交換し、金を33地点に上げ、22飛車と、向飛車の位置に振る戦法です。

 

これは「阪田流向飛車」という戦法です。

あの阪田三吉先生が指したそうです。

 

珍しい戦法ということもあり、定跡化されていないので、お互いに一手一手自分で考えながら指すよりほかありません。

いわゆる「力戦」の将棋ですね。

 

 

阪田流でなくとも、糸谷八段が定番の定跡をあえて避けて力戦に誘導し、主導権をとりにいく可能性は十分にあると思います。

 

終局はかなり早いかも?

 

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早指しが得意で、ときには勝負に徹して「時間攻め」をするという糸谷八段。

第75期B級1組順位戦最終局では、かなり終局が早かったようです。

 

というのも、両対局者ともに持ち時間を2時間以上残して終局しているからです。

しかも、糸谷八段の対戦相手の豊島七段(当時)は、帰宅してAbemaTVでのB級1組の中継を観ていたそうです。

 

一方の藤井六段も、朝日杯で優勝したことからもわかるように、持ち時間の長くない棋戦での対局にも強いです。

順位戦などの長時間の棋戦でも、相手よりも持ち時間を多く残していることが多いように思います。

また、C級2組最終局の三枚堂戦も終局がかなり早かったですね。

 

このように考えると、糸谷-藤井戦も、終局が早いかもしれません。

 

「ひふみんアイ使い」対「ひふみんアイ将棋の達人」?

 

ここからは完全に余談になります。

藤井六段は、対局中に「ひふみんアイ」を使うことでも有名です。

 

 

「ひふみんアイ」とは、盤面を自分ではなく相手の側からみる技(?)です。

ひっくり返った状態の将棋盤をみることで、より客観的に局面の状況把握を試みるわけですね。

 

 

「ひふみんアイ」といえば、糸谷八段は、「DJ ダニー」での千田先生との「ひふみんアイ将棋」で圧勝していました。

先ほどちょっと書いた角交わりになった将棋です。

 

 

「ひふみんアイ将棋」では、自分の駒がいつもと反対側にあります。

常に「ひふみんアイ」のときの盤面で対局するわけですね。

自分の側でない駒を動かす、というのは、棋譜並べのときや感想戦で相手の駒を動かすときなどにやりますね。

そのときは、駒の先端を人差し指と中指ではさんで盤面に打ちつけますが、「ひふみんアイ将棋」の場合はそれが自分の駒を動かすときの動作になります。

この独特な駒の打ち方で対局しているのを観るのは面白かったです。

 

特に根拠はないのですが、「ひふみんアイ将棋」が強かった糸谷先生は、普段から「脳内ひふみんアイ」を使っているのかもしれません。

その真偽はともかく、「ひふみんアイ」を使う藤井六段と、「ひふみんアイ将棋」の強い糸谷八段の対決という図式、なんとなく興味を惹かれませんか(笑)。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

今回は、糸谷-藤井戦を前に、事前予想やお楽しみポイントをまとめてみました。

 

勢いのある若手相手に、勝負に徹するタイプの糸谷八段がどのような作戦を用意しているのかが本局の一つの要となります。

杉本師匠がいうように、藤井六段は、相手の将棋を堂々と受けて立つ棋士ですので、どのような趣向に対しても正面から立ち向かっていくでしょう。

その姿も楽しみですね。

 

この対局の中継については、情報を調べきれていませんが、AbemaTVで放送があるかもしれません。

というのは、現時点(この記事執筆の時点)で、AbemaTV将棋チャンネルの3月22日の放送予定が公開されていないからです。

追記1: やはりAbemaTVで中継があるようですね!そしてニコニコ生放送でも中継があります^^

ちなみに、この記事を投稿した時点では、AbemaTVの3月21日の放送枠も未公表だったのですが、A級順位戦プレーオフ最終戦の稲葉-羽生戦の中継でした。

追記2: 糸谷-藤井戦に話を戻しますと、当然、食事の注文にも注目ですね!

糸谷八段は関西の棋士ですから、大阪の将棋会館で行われるはずです。

藤井六段は大阪での対局のときは、「やまがそば」に注文することが多い印象ですので、お昼か夜のどちらかはきっとそうなるでしょう。

また、対局が木曜日ということで、「内山田」への注文もあると思います。

藤井六段が、前にも頼んだ「和牛100%ハンバーグ」をまたオーダーする気がします。

この和牛100%ハンバーグは、糸谷八段がA級昇級を決めたB1での斎藤七段戦で注文したメニューでもあります。

なので、糸谷八段、藤井六段そろって和牛100%ハンバーグを選ぶ可能性もあるように思い、個人的にはそこが一番気になっています(笑)。

 

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