羽生善治九段「2019年内タイトル100期なし」確定【王座戦敗退】

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2019年7月12日(金)、羽生善治九段と豊島将之名人が王座戦の挑戦者決定トーナメントで対局しました。

 

結果は、豊島将之名人が勝利。

羽生善治九段の王座挑戦への道は断たれました。

 

これにより、羽生善治九段が2019年内にタイトル戦に挑戦する可能性はなくなりました。
 

 

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第67期王座戦本戦

 

まずは、その羽生善治九段vs豊島将之名人の勝負の舞台について説明します。

 

将棋の8大タイトルの一つである王座は2019年7月現在、

関西のイケメン棋士・斎藤慎太郎王座が保持しています。

 

各タイトル戦においては、タイトル保持者への挑戦者を決めるための戦いが行われます。

 

王座戦の場合は、王座戦挑戦者決定トーナメント(本戦トーナメント)で、

挑戦者が決まります。

 

羽生vs藤井聡太の可能性もあった

 

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王座戦といえば、2018年、藤井聡太七段があと一歩で挑戦者決定戦まで進めるところまで行った棋戦です。

そのときは、現王座である斎藤慎太郎七段(当時)に止められてしまいましたが。

挑戦者決定トーナメント決勝では斎藤七段(当時)は、後に朝日杯決勝で藤井七段と戦う渡辺明・現三冠に勝って王座挑戦権を獲得しました。

 

敗れたとはいえ藤井七段は、2018年の第66期で好成績だったために、

王座戦は1次・2次予選は免除で、挑戦者決定トーナメントからの参加が確定していました

だから王座は、藤井七段の初タイトルになる可能性が高いと思われるタイトルでした。

 

しかも、トーナメント表から、藤井七段と羽生九段が、両者が一回戦を勝ち上がれば当たるとわかったので、ひそかに注目していました。

 

羽生九段は有力若手に勝ち準決勝進出

 

ところが藤井七段は、若手のライバル棋士である佐々木大地五段に一回戦で敗退。

残念ながら初タイトルはまたおあずけとなりました。

 

一方の羽生九段は、一回戦で近藤誠也六段を破り、ニ回戦では佐々木大地五段に勝利。

他の棋戦でリーグするなど有望な若手棋士たちを連破して準決勝に進出しました。

 

準決勝で羽生九段は豊島名人に敗退

 

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その準決勝で当たった相手が豊島将之名人でした。

 

豊島名人は、渡辺明・現三冠に棋聖を奪取されてニ冠に後退するも、その強さに変わりはありません。

事実、王座戦の挑戦者決定トーナメントは、その渡辺ニ冠(当時)を破っての準決勝進出でしたし、

2019年7月3日(水)、4日(木)に開幕した王位戦第一局では、木村一基九段に先勝しています。

 

王座戦のトーナメントを含む一連の、渡辺vs豊島の「複数冠対決」も、将棋界の今後の覇権を占う勝負として大いに注目でしたね。

 

 

それはともかく、先手の羽生九段が振り飛車(しかも四間飛車!)を指した王座戦本戦準決勝では、豊島名人が羽生九段に勝利しました。

 

羽生先生が採用したのが、四間飛車の中でも、藤井猛九段考案の藤井システムというのが熱いですね!

豊島名人が急戦を仕掛け、派手な展開でした。

 

 

挑戦者決定戦の豊島名人の相手は?

 

羽生九段に勝った豊島将之名人は、王座戦挑戦者決定トーナメントの決勝に進みます。

 

決勝は、王座戦5番勝負の出場者が決まるので、いわば、「挑戦者決定戦」そのものです。

 

 

その相手ですが、2019年7月12日現在、まだ決まっていません。

反対側の準決勝、永瀬拓矢叡王vs佐藤天彦九段の勝者が決勝進出となります。

 

 

現役若手タイトルホルダーである永瀬拓矢叡王、

先の名人戦7番勝負で戦った佐藤天彦九段。

 

どちらが来ても、豊島名人にとって強敵となることは間違いないでしょう。

個人的には、豊島vs永瀬戦は、新鮮な顔合わせな気がするので観てみたいですね。

 

この準決勝も決勝も、今後の将棋界の行方を占う勝負ですね。

 

 

羽生九段の年内挑戦なくなる

 

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王座戦トーナメント敗退によって、羽生善治九段のタイトル挑戦・獲得は、

2019年内にはなくなりました。

 

2020年のタイトル100期挑戦に期待

 

2019年内に番勝負が始まる8大タイトルのうち、挑戦者が決まっていないのは、

王座戦と竜王戦になります。

 

竜王戦では羽生善治九段は、木村一基九段に負けたことによって、

挑戦者を決める竜王戦決勝トーナメントに進めませんでした。

 

 

なので、タイトルを通算で99期獲得してきた羽生善治九段が100期のタイトルを実現する日は、2019年のうちにはやってきません。

2020年のタイトル戦に期待しましょう。

 

2020年最初に行われるタイトル戦は王将戦。

その次は棋王戦になります。

 

王将戦・棋王戦での羽生九段の状況

 

王将戦では、羽生九段は2次予選からの登場となります。

 

近藤誠也六段と深浦康市九段の対局の勝者と対局するということで、

とても楽しみなカードですね。

 

 

棋王戦では、羽生善治九段は、挑戦者決定トーナメントからの参戦です。

なんと、藤井聡太七段の師匠である、杉本昌隆八段と対局します。

 

杉本八段と羽生九段の対局、一体どのような将棋になるのか、とても興味惹かれますね。

将棋ファンはどちらを応援するのかも含め、気になる一局になりそうです!

 

まとめ

 

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王座戦挑戦者決定トーナメントの敗退により、

2019年内に開催されるタイトル戦に羽生善治九段が挑戦することはなくなりました。

 

今回は、その王座戦挑戦者決定トーナメントと、

2020年の初めごろに行われるタイトル戦番勝負の予選における羽生九段の対戦相手などを簡単にチェックしました。

 

大きな話題だと思うので、羽生ファンの方もそれ以外の方も是非注目していきましょう(^^)。

 

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