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深浦康市九段についての記事です。
この記事が書かれたのは、「炎の7番勝負」の、藤井四段との対局の放送前でした。
当時の熱気が伝わるように、以下の記事は原則として執筆当時のままにしてあります。
よろしければ是非この記事で当時を振り返ってください^^
前回は、佐々木大地四段について書きました。
佐々木四段の師匠の深浦康市九段は、トップ棋士の一人です。
今週日曜日(4/9)に「炎の七番勝負」で、藤井聡太四段との対局が放送されます。
そこで今回は、深浦康市九段のことを調べました^^
目次(もくじ)
深浦九段は第75期ラス前の時点で残留が確定していました。
第76期順位戦もA級のリーグで戦います。
ラス前、つまり8回戦の対局では、佐藤康光九段に敗れています。
佐藤九段はこの勝負に勝って、さらに最終局に勝利して残留を決めました。
将棋世界2017年4月号の記事によると、8回戦の佐藤-深浦戦は、「控え室がいくら検討しても全く結論が出ない終盤戦が続いていた」のだそうです。
その状態から、相手を詰ますことができると錯覚して攻め込んでしまったがために、惜しくも深浦九段は負けてしまったのです。
終局時間が午前1時17分という大熱戦でした。
深浦九段は4勝5敗という決して悪くない成績でしたので、第76期A級での活躍が期待されます。名人挑戦者になってもおかしくない実力者です。
深浦九段は、2016年度2月13日の時点では、対局数が37局で、トップ17位でした。
3月31日までの対局数ですと、42局で、惜しくも将棋連盟の公開するランキング表には載っていませんが、後一局多ければ載っていました。
勝率こそ0.45ほどですが、対局数は勝たなければ増えません。
勝ち進んで強い人ばかりと対局しているはずで、それでこの成績というのは、決して悪いとは言えません。
実際、他の強い棋士、例えば佐藤康光九段や郷田九段、屋敷九段らも勝率4割台です。
深浦九段はタイトルを獲得したこともあります。
王位を3期連続で保持していました。
その他、王将や棋聖の挑戦者にもなったことがあります。
計8回タイトル戦に登場したことがあります。まさにトップクラスの棋士です。
王位は、羽生善治先生から奪取、さらにその翌年にもリターンマッチを挑んできた羽生先生から防衛しています!
恐ろしい棋士ですね^^
深浦九段は9回棋戦優勝しています。
早指し新鋭戦で4度の優勝、同じく早指し棋戦の銀河戦で1回の優勝など、早指しが得意なのかもしれませんね。
注目すべきは、2002年の朝日将棋オープン選手権優勝、そして朝日将棋オープン選手権の前身である全日本プロトーナメントでの1992年の優勝です。
これらの棋戦は、決勝は番勝負なので、優勝にはタイトル戦と同じくらいの価値があります。
なお、現在は「朝日将棋オープン選手権」はなく、リニューアルされた「朝日杯将棋オープン戦」が行われています。
そして深浦九段は、全日本プロトーナメントで1992年に優勝した10年後に、朝日オープンで優勝しています。
なにが言いたいのか、もうお分かりですね。
深浦九段が王位をとった2007年度から、今年で10年です。
10年目の再びの快挙を、期待してしまうではありませんか!
王位戦は挑戦者決定リーグに入っていませんし、棋聖戦と王座戦も残念ながら途中で敗退してしまっているようですが、王将戦は2次予選から出て来られるはずです。是非応援したいです!
トップ棋士の深浦康市九段について、まとめてみました。
重要なポイントはいくつかありましたね。
A級順位戦最終局で残留を決めて感動させてくださった佐藤康光九段と、ラス前に熱戦を戦った点。
2016年度の対局数上位棋士ランキングに後少しで入るところだった点。
10年おきに棋戦優勝した経験がある点。
今年が深浦九段が王位をとってから10年目である点。
こうしてみると、やはり今年度の活躍に注目したくなってきます!
深浦康市九段は魅力的な棋士であり、まだまだ書きたいこともあるのですが、今回はこのくらいにしておきましょう。
色々書きましたが、何はともあれ藤井聡太四段との対局が楽しみですね。