藤井四段の9連勝が7に減ってた!NHK杯の稲葉戦が原因?

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2017年の12月10日は、藤井四段のNHK杯での対局の放送と、将棋プレミアムフェスでの対局がありました。

藤井四段は、NHK杯では稲葉八段に敗北、名古屋で開かれたフェスでは久保王将に勝利しました。

 

今回の話は、前者、NHK杯での負けに関係した話です。

 

藤井聡太四段は29連勝以外でも連勝数上位

 

非公式戦ではありますが、久保戦の勝利で藤井四段はタイトルホルダーを二人負かしたことになります。

一人目は羽生先生で、「炎の7番勝負」の最終局で勝って将棋ファンや関係者に衝撃を与えたのでしたね。

 

藤井四段はその後公式戦29連勝して、将棋界を超えて話題になりました。

 

 

この史上最高記録である29連勝は、当然今年度1位でした。

でも実は、藤井四段はこの29連勝の後にも、かなりの数連勝し、それも2017年度連勝数ランキング上位でした。

 

 

以前に別の記事で紹介した時点では同率7位の「9連勝」でしたね。

 

藤井聡太四段の9連勝が7連勝になった?

 

「以前の記事での紹介の時点では」と書きました。

その後どのような動きがあったと思いますか?

 

なんと藤井四段は、18位まで後退してしまいました!

 

もちろん、29連勝の方は相変わらず不動の1位のままです、念のため。

でも2017年度連勝ランキング同率7位に位置していた方の「藤井聡太」の名前は、はるか下の18位に言ってしまったのです!

 

 

他の棋士達が、この短期間で一気に連勝数を10以上に伸ばしたとでもいうのでしょうか?

でも継続中の連勝って、8勝ち以上はかなり少なかったですよね。

 

 

実は、藤井四段の連勝数が、9から7連勝に減ってしまったのです。

 

「そんなまさか!」と思われるかもしれませんね。

でも、私は確かに前の記事の時点で「連勝数9」を何度も見ながら記事執筆をしたのです。

 

こんなことになるのなら、連盟サイトの該当ページの画像をキャプチャしておくのでしたね。

 

NHK杯敗戦の反映の結果か?

 

勘の鋭い読者の方であれば、もうお気づきかもしれませんね。

 

テレビ放送される棋戦というのは、対局日と放送日が異なるのです。

ここが今回のポイントであると考えられます。

 

おっと、もう一つ大切なポイントがありましたね。

テレビ棋戦では、原則として結果を予め公表してはいけません。

 

藤井四段の29連勝中は、千田翔太先生との対局の結果が放送日よりかなり前にニュースになりました。

しかし、ああいったことは例外中の例外であると考えられます。

 

テレビ棋戦の結果は関係者以外極秘なので、たとえ将棋連盟公式サイトの記録であっても、放送前のテレビ棋戦の結果を反映した記録を公開してはいけないのでしょうね。

 

その結果として、テレビ棋戦の結果が放送されると、記録に修正が加わることもある、ということなのだと考えられます。

 

NHK杯の結果を受けて修正を受けた結果、藤井四段の9連勝が7連勝に下がってしまったのだ、と想像されます。

 

藤井四段の対局日程から考察

 

藤井四段の最近の対局は、以下のようなスケジュールで行われました。

 

2017/11/29 大橋四段 負け 棋聖戦
2017/11/24 北浜八段 勝ち 王位戦
2017/11/21 平藤七段 勝ち 王座戦
2017/11/02   脇八段 勝ち 順位戦
2017/10/19  小林(裕)七段 勝ち 王位戦
2017/10/12  星野四段 勝ち 順位戦
2017/10/09 杉本(和)四段 勝ち 叡王戦
2017/10/09  佐々木(大)四段 勝ち 叡王戦
2017/10/06 宮本五段 勝ち 朝日杯
2017/09/27 竹内四段 勝ち 棋聖戦
2017/09/22 上村四段 負け 銀河戦

 

この情報は、下記のサイトから引用させていただきました。

 

藤井聡太四段の対局予定今後【対戦相手一覧あり】中継・結果・棋譜まとめ (外部リンク)

 

この表から、確かに9連勝していたことがわかります。

NHK杯の敗戦はこの表のどこに入るのでしょうか?

 

考えれる時期は2つあります。

 

  • 宮本五段との朝日杯と佐々木(大)四段及び杉本(和)四段との叡王戦の間の10/07か10/08
  • 脇八段との順位戦と平藤七段との王座戦の間の11/03から11/20のどこか

 

12/10放送の対局の収録日としては、どちらもありそうですね。

 

藤井四段と千田先生とのNHK杯戦は、結果が公表されたのが4月17日で放送が5月14日でした。

ちょうど1ヶ月ほどの差がありますね。

 

対局から放送までの間がこれと同じくらいの期間だとすると、11月10日前後に対局したことになるので、後者が正しそうですが、いかがでしょうか?

 

藤井四段の連勝数記録自己ベストが29、その次が7

 

これまでしてきた説明ですが、途中、話がちょっとややこしくなったかもしれません。

連勝ランキングは、同じ棋士の名前が複数登場したりしますから、その点がやや複雑ですね(笑)。

 

「自己記録」という視点を持つと理解しやすいと思います。

藤井四段の場合は、2017年度連勝数自己ベストが29連勝です。

もちろん、通算自己ベストも29連勝です。

 

そして、藤井四段の、2017年度連勝数自己記録第2位が、9連勝だと思いきや、実はNHK杯の結果を考慮すると7連勝だった、という感じです。

 

豊島八段や永瀬七段の記録は大丈夫?

 

この前書いた記事によると、2017年度連勝上位陣で2位を争っている棋士は、12連勝の豊島先生と、11連勝を継続中の永瀬先生でしたね。

 

豊島八段や永瀬七段の連勝が、テレビ棋戦の結果の反映によって減ってしまう可能性はないのでしょうか?

 

連勝数2位単独の永瀬七段の場合

 

その心配はなさそうです。

 

テレビ棋戦には、NHK杯と銀河戦があります。

 

まず永瀬七段ですが、NHK杯も銀河戦も予選で敗退しています。

ですので、連勝数が削られてしまう心配はありませんので、安心して応援できますね!

 

さらに朗報なのですが、永瀬先生は、朝日杯で橋本八段と阿久津八段に勝ちました。

 

これで連勝数を13まで伸ばし、堂々の2017年度2位に位置しています。

 

永瀬七段の次の対局は棋王戦の挑戦者決定戦です。

竜王戦に破れ、一冠になってしまった渡辺明棋王への挑戦権を争います。

 

敗者復活戦で三浦九段に勝利した黒沢五段が、永瀬七段の相手です。

新鮮な組み合わせですね。

 

棋王戦の挑戦者決定戦は変則番勝負です。

永瀬七段が1回勝てば棋王挑戦となります。

敗者復活組の黒沢五段は、永瀬七段に2連勝する必要があります。

 

前回に続きまた若手同士の対決となった棋王戦挑戦者決定戦。

これもまた楽しみですね。

 

豊島八段の場合

 

豊島八段は、NHK杯も銀河戦も未放送の対局が残っています。

 

しかし、豊島八段の12連勝が止まった時期から、やはり12連勝という数字が変更されてしまうことはないと考えられます。

 

豊島八段の12連勝が止まったのがいつだったか、調べてみると、2017年10月19日でした。

例えば、下記のサイトには、「豊島八段の連勝が止まる」という記述があります。

 

第43期棋王戦挑決トーナメント 先手三浦弘行九段 – 後手豊島将之八段 (外部リンク)

 

テレビ棋戦は通常、1ヶ月から2ヶ月前に収録されます。

 

豊島八段の銀河戦の出番はまだまだ先ですし、NHK杯も年内に出番はありません。

 

そのため、2017年10月19日までの、豊島八段の12連勝を修正するようなテレビ棋戦の敗戦はないと考えられます。

 

つまり、豊島八段は現状、2017年度における連勝数自己ベストは12連勝。

現状2017年度連勝数第3位であり、その座を今年度最後までキープする可能性大です。

(もちろん、他の棋士の追い上げにも期待・注目ですが。)

 

まとめ

 

今回は、藤井四段の連勝数が9連勝から減ってしまった理由についての考察でした。

減っても7連勝で、今のところまだ連勝ランキングベスト20位には入っているというのがまたすごいのですが(笑)。

 

他に、テレビ棋戦の結果反映により連勝数が減ってしまう心配がある棋士としては、NHK杯に残っている佐藤康光先生(11連勝、継続中でない)と、銀河戦に残っている三枚堂先生(8連勝継続中)でしょうか?

 

佐藤先生が連勝した時期は調べていないので、もしかしたら関係ない可能性もありますが。

 

今回の記事を通して、将棋には実に様々な楽しみ方があるものだと、改めて思いました。

 

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