第77期A級順位戦で降級の深浦康市九段の昇降級歴がすごい!正に不屈

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2018年度の第77期A級順位戦最終局の結果により、
深浦康市九段が降級となりました。
深浦ファンには残念ですが、深浦九段の
順位戦での過去の戦歴は、再びのA級復帰を期待させるものです。

 

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深浦九段が第77期順位戦でA級から陥落

2019年3月1日に行われたA級順位戦のリーグ最終局では、

A級棋士たちの素晴らしい将棋を観ることができました。

 

他力残留の目が残っていたが。。。

 

深浦康市九段は、最終局開始前の時点では、

A級残留(降級回避)の可能性がまだ残っていました。

いわゆる他力での残留、つまり、最終局に勝った上で、

他の対局の結果次第で残留できる、という状態でした。

 

しかし、深浦九段の対局は一番早く、

深浦九段の投了という形で終局しました。

その時点で、降級が決まってしまいました。

 

ちなみに、早い終局となった原因は、

糸谷八段が時間攻めをしたことも

あったようです。

深浦先生には申し訳ないですが、

噂の、糸谷八段の時間攻め、

観てみたかったような気はします。

 

深浦康市九段は将棋に対する姿勢や、

粘り強いファイトスタイル、

さらには解説のときの優しい雰囲気やユーモアと、

弟子(佐々木大地五段)との師弟関係などで

とても根強い人気のある棋士だと思います。

 

深浦ファンにとって、

降級という結果はとても悲しいものです。

 

しかし、深浦九段のこれまでの順位戦での

戦歴のデータをみると、来期(第78期)の

B級1組順位戦で昇級を決め、

再びA級に返り咲くことがかなり期待できるのでは、

という気持ちになります。

 

以下、そのことをみていきましょう。

 

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深浦康市九段のA級順位戦歴

 

深浦九のA級順位戦での戦いの歴史は、すでに長いです。

「A級棋士」の代表の一人、という風な認識が

すでに定着していたのではないでしょうか?

 

2012年度からA級在籍し続けていた

 

それもそのはずで、深浦九段は、2012年度から2018年度まで、

A級棋士であり続けていたのです。

 

この間、A級降級の危機もあったと思いますが、

これだけ残留を続けてきたのはすごいです。

 

「藤井聡太炎の7番勝負」に深浦九段が登場したときに、

解説の橋本八段が、「A級に残れるのは本当に強い人」

という趣旨のことをいっていた気がします。

A級在籍経験のある橋本八段からみても、

深浦九段はすごい棋士なんですね。

 

実績だけでなく、将棋の内容もファンを沸かせるものがあり、

A級順位戦での深浦康市九段と佐藤康光九段の名勝負は、

「将棋世界」誌上で、高く評価されました。

 

2003年度に昇級してA級八段に

 

そんな深浦九段ですが、実はA級棋士になったのは、

2012年度が最初ではないんです。

 

深浦九段が初めて

A級棋士として順位戦に参戦した年は、2004年度です、

2003年度、第62期B級1組順位戦で昇級を決め、

同時に八段昇段を決めたのです。

 

A級への昇級とB1への降級を繰り返す

 

2004年度のA級順位戦で、深浦九段は降級してしまいました。

1期で降級となってしまったわけですね。

 

 

しかし、次の2005年度のB級1組順位戦で、またA級昇級。

1期でのA級復帰を実現したわけですね。

 

さらに、その次の2006年度のA級順位戦でまたしも1期での降級、

次の2007年度のB級1順位戦で昇級して1期でのA級復帰。

この2007年には、途中から肩書きは「王位」となりました。

その後、王位のタイトルを3連覇します。

 

タイトルホルダーとして参戦した2008年度のA級順位戦では、

再びの1期での降級となってしまいました。

 

この2003年度から2008年度までの期間、深浦康市・現九段は、

昇級・降級・昇級・降級・昇級・降級と、

1期での昇降級を繰り返しています。

 

B1から上がったばかりの棋士はA級での順位が下なので、

どうしても残留争いが厳しくなってしまうんですね。

実力があっても落ちてしまうこともあるのです。

その代わり、B1へ降級した場合、順位が上なので、

A級昇級に有利になります。

 

 

とはいえ、B級1組も将棋界トップレベルの棋士の集まりなので、

よく毎回上位の成績を挙げられるな、という感じです。

 

そう考えると、深浦先生はすごいですよね。

 

B級1組に数年停滞後、A級復帰した

 

ちなみに、王位失冠後の深浦先生の肩書きは、「九段」です。

 

タイトル3期、正確にはタイトル2期と準タイトル1期、

という実績により、八段から九段に昇段したのです。

 

 

2008年度A級順位戦の結果により、

3度目の降級となってしまった深浦康市王位(当時)。

 

2009年度のB級1組順位戦では、8勝4敗という好成績ながら

昇級はなりませんでした。

その次の2010年度のB級1組順位戦でも昇級はならず。

この年度で、王位のタイトルも失冠してしまっています。

 

しかし、次の2011年度のB1順位戦で、

自身4度目となるA級昇級を決めました。

 

そして、2012年度の順位戦から2018年度まで、

A級棋士として戦い続けてきたのでした。

 

落とされても1期でA級復帰してしまう勢い、

また、昇級ができずに停滞しても最終的に

A級復帰を決めた不屈の精神。

 

このように、素晴らしい根性の持ち主である

深浦康市九段のこと、2019年度のB1順位戦でも、

再度のA級昇級を決めるかもと、期待してしまいますね(^^)

 

まとめ

 

深浦九段が2019年度、A級棋士でなくなってしまいますが、

またB級1組順位戦で上位の成績をとって、

A級に戻ってくるかもしれません。

 

これまでも、A級から降級しても、

すぐに再び昇級して復活してきた深浦九段。

1期で復帰したことが2回もありました。

 

2020年度には、また、

A級棋士としての深浦康市九段が

観られるかもしれないので、

ファンの方は期待して応援していきましょう!
 

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