【当サイトの記事はPRを含む場合があります。】
この記事は第3期叡王戦準決勝、高見泰地五段-丸山忠久九段戦が目前に迫っている状況で書かれています。
高見泰地五段は、先日行われた朝日杯で羽生竜王と戦うなど、今期は活躍が目立っています。
残念ながら朝日杯の方は羽生竜王に負けてしまいましたが、叡王戦の方は準決勝に進出を決めています。
本日、決勝進出を懸けて丸山忠久九段と戦います。ニコニコ生放送されます。
丸山-高見の戦いということで、ハイレベルな勝負になるかと思います。
将棋の戦型予想なども楽しいのですが少し難しいので後ろの方に少し書く程度にして、今回は専門的な話は避け、ファンとして楽しむためのポイントを事前チェックしておくことにしましょう^^
もちろん、「勝負めし」のことも忘れずに!
目次(もくじ)
でもその前に、まずは叡王戦について少しだけ説明を。
電王戦における人間側の代表者を決める棋戦だった叡王戦。
人類vs人工知能の戦いに一応の結論が出て、そうした位置づけは必要なくなりました。
今期からはタイトル戦に格上げされ、8大タイトルの一つという位置づけになりました。
今期、つまり2017年度の第3期叡王戦からは、タイトル戦としての番勝負が行われます。
タイトルとしての「叡王」を争う7番勝負の出場は、今期の叡王戦本戦トーナメントの決勝戦として行われます。
通常、タイトル戦というのは、タイトルホルダーというディフェンディングチャンピオンに、挑戦者が挑むものでしたね。
しかし、今期がタイトル戦としては初の開催である叡王戦の7番勝負は、本戦トーナメントを勝ち上がった棋士2名の、決勝戦として行われます。
金井 恒太六段が準決勝で行方八段に勝って決勝番勝負進出を決めています。
もう1名の決勝進出者、つまり金井六段の番勝負の相手を決めるのが、もう一つの準決勝である丸山-高見戦です。
羽生世代で名人経験者である丸山九段と、勢いのある若手棋士でもし勝てばタイトル初挑戦となる高見五段との戦いという、熱いものがあります。
どちらも人気棋士ですので、どちらを応援すべきか迷うファンも多いでしょうね^^この際、両方応援してしまいましょう!
楽しみポイントですが、やはりトーナメントで勝ち上がってくるまでの間に、倒してきた対戦相手はおさえておきたいですね。(王道ですね!)
丸山・高見両先生ともすごいメンバーを倒しての準決勝進出です。
丸山九段は、準決勝までに、羽生世代の棋士を2名倒しています。
郷田九段と藤井猛九段です。どちらもタイトル戦の経験も豊富な棋士ですね。
そして丸山九段にとって(?)縁起がいいのは、予選で島九段に勝利していることです。
島先生は第1期竜王戦で、竜王位を獲得した棋士なのです。
タイトル化してから初の開催である今期叡王戦の決勝を目指す棋士としては、「初代竜王」に勝ったことはなんとなく幸先がいいのではないでしょうか(笑)。
さらに本戦では、小林裕士七段を夕食休憩前に投了に追い込んでいます。
小林七段も、早見え早指しに定評のある棋士で、藤井聡太四段との最初の対局は、藤井四段の「逆転勝ち」だったとのことからも、強い棋士であることがわかります。
参考サイト(外部リンク): 藤井聡太四段47勝目「なんとか勝つことができた」
その小林七段に圧勝した丸山先生は、恐ろしいほどに好調なのかもしれません。
対する高見五段も負けてはいません。
なんと本戦トーナメントで、豊島八段・渡辺棋王を倒しています。
豊島八段は、今将棋界で一番強い棋士の一人ともいわれています。
現在はA級順位戦首位であることと、久保王将との王将戦7番勝負を戦っていることで、注目を集めていますね。
その豊島八段に勝ち、さらには将棋界の第一人者の一人である渡辺棋王にまで勝利した高見五段からも、すさまじい勢いを感じます!
今こんなにも調子の良い棋士同士がぶつかったとき、何がおこってしまうのか、どきどきしますね。
叡王戦は午後3時から対局開始という、ちょっと珍しい棋戦です。
きっとリアルタイムで中継を観ていると、あっという間に夕食が近づいてくるのでしょうね。
棋士の夕食を中心に観戦を楽しむ将棋ファンにとって、叡王戦は優しい棋戦と言えそうですね(笑)。
さてここで、両先生の、準々決勝の「勝負めし」を記録しておきましょう。
高見五段といえば、丁寧な解説と楽しいトークが人気ですよね。
勝手なイメージになりますが、解説などでは、対局中の棋士たちが注文した食事のメニューについても、解説してくれそうです。
そんな高見五段が、食事にどんなこだわりをもっておられるのか、個人的には結構興味があります(笑)。
というわけで(?)今回の対局は高見先生の夕食のオーダーにも注目しておきたいです。
高見五段の準々決勝、渡辺棋王との対局の際の夕食は、「ほそ島や」の「カレーライス」でした。
ニコ生さまの、公式アカウントのツイートを引用させていただきます。
【第3期叡王戦 本戦】本日の夕食 #将棋めし は、渡辺明棋王が“ふじもと”の「ヒレカツ丼+赤だし」、高見泰地五段が“ほそ島や”の「カレーライス」です。
●視聴→ https://t.co/hj9VX80lWi pic.twitter.com/qeY4LdGxI6— ニコ生公式_将棋 (@nico2shogi) 2018年1月11日
結構シンプルですね^^
あっさりとしていて奇をてらわないところが、高見先生の特徴なのかもしれませんね。
丸山先生の準決勝での将棋は、夕食休憩前に終わりました。
メニューは「みろく庵」の「チキンカツ定食」でした。
対局後、完食されたそうです。
参考サイト(外部リンク): 現代将棋の恐ろしさ 丸山忠久九段ー小林裕士七段:第3期 叡王戦本戦観戦記
普段と違って勝負のプレッシャーを伴わない「勝負めし」は、勝利の余韻とともにさぞや美味しく味わえたことでしょうね^^
画像がないのはつまらないでしょうから、準々決勝よりも前の、丸山九段と藤井猛九段の対局の際の公式ツイートを引用させていただきます。
【第3期叡王戦 本戦】本日の夕食 #将棋めし は、丸山忠久九段が“ふじもと”の「ヒレカツ定食+赤だし」、藤井猛九段が“みろく庵”の「鴨せいろそば」です。
●視聴→ https://t.co/1FCpRlO0SH pic.twitter.com/Wcewa0XhGC— ニコ生公式_将棋 (@nico2shogi) 2017年12月27日
こちらは「ヒレカツ定食プラス赤だし」だそうです。最近の丸山先生のマイブームはカツなのでしょうか?
ここまで書いたら、夕食の予想も書きたいところですね。
イメージでは、丸山九段の方はガッツリとしたメニューで夕食以降の戦いに備えそうですね。
一方の高見五段は比較的シンプルであっさりとしたものですまし、将棋に集中する気がします。
もっとも高見五段の方は私の中では未知数なので、ふたを開けてみなければわかりませんが(笑)。
丸山先生といえば、「みろく庵」さんの唐揚げ定食に、唐揚げを追加することで有名ですね。
すでに定食の時点で3つ入っている唐揚げに、同じものをさらに3つ追加するのだそうです!
この注文のしかたをすると、全部で6つの唐揚げを食べることになります。
これを「丸山定食」とか「丸山定跡」とか呼ぶのだそうです。
「唐揚げ6つのどこがすごいの?」と思った方のために、もう少しだけ詳細を書きましょう。
「みろく庵」さんの唐揚げは、骨付きの唐揚げです。
「骨付きの唐揚げ」でなんとなく想像できたかもしれませんが、結構大きいのです。
(余談ですが、手でつかんで食べるので、豪快なイメージです。)
普通の定食でもボリュームがあるのですが、それにさらに骨付き唐揚げを3つも追加してしまうので、かなりの食欲がないと完食しきれないと思います。
対局時の丸山先生が以下に食欲旺盛か、そしてプロの将棋というものがどれほどエネルギーを使うものであるか、思い知らされますね。
この「丸山定跡」を一度は観てみたい、というファンは多いかと思います。
食べている姿が放送されるわけではないけれど、それでも自分が視聴している対局で噂の「丸山定食」が観られたら、きっと嬉しいでしょうね。
もちろん、単なる食事とはいえ、勝負の最中のことなので、その時その時の対局者自身にとって、ベストなチョイスをしてくれるのがファンとしては一番です。ですので、もしも新たな「定跡」が出たらそれはそれとして楽しみましょう^^
ところで今回はまだ、戦型については書きませんでしたが、居飛車党同士の対局ということで、ねじり合いの将棋になるかと思います。
「横歩取り」は丸山九段の得意戦法ですが、高見五段も渡辺棋王に横歩取りで勝ってここまで進出してきています。
ですので、横歩取りの可能性は高いです。
他にも、「角換わり」や「矢倉」、そして今や主流の「雁木」もあると思います。
戦型の他に、ニコ生の解説が深浦九段、聞き手が鈴木環那女流二段という、なんとも頼もしいメンバーであることも注目ポイントですね。
新たなタイトルホルダーを決める叡王戦決勝7番勝負進出をかけて丸山忠久九段と高見泰地五段が激突します。
叡王戦で強豪を下してここまできた者同士の熱戦が期待されます。
人気棋士同士の対局ということもあり、お二人の「勝負めし」にも注目しておきたいところです。
将棋の内容に関しては、相居飛車の見ごたえのある熱戦が期待されます。深浦九段と鈴木環那女流の解説も楽しみです。