谷口(旧・室谷)由紀女流ニ段は近藤誠也六段のファン?解説で共演!

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棋王戦5番勝負第3局のAbemaTVでの中継に、
近藤誠也六段と谷口由紀女流ニ段が登場しました。

 

 

他の棋士の出演もありましたが、
近藤誠也六段の解説と谷口由紀女流ニ段の聞き手で行われた大盤解説は、
途中、番勝負の現地で仕事をしている棋士たちとも中継でつながったりしたこともあり、
とても楽しそうな様子でした。

 

好みの解説・聞き手の組み合わせは、人によって違うかもしれませんが、
近藤誠也・谷口由紀のペアによる解説は、また観たいと思いました。

 

 

実をいうと、谷口由紀女流ニ段は、近藤誠也六段のファンなのです。
それは一体どういうことなのか、今回はその話をしたいと思います。

 

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公式戦で室谷由紀女流ニ段が勝利

 

実は、谷口由紀女流ニ段は、公式棋戦で近藤誠也六段に勝ったことがあるのです。

 

新人王戦の近藤誠也四段(当時)戦

 

谷口由紀女流ニ段が結婚を公表したのは、2018年に入ってしばらくたってからでしたね。
「谷口」は結婚相手の方の苗字ですので、当然それ以前は、旧姓で活動していました。
谷口由紀女流ニ段の旧姓は、「室谷」です。

 

公式戦で近藤誠也六段に勝ったのは結婚よりも前の出来事で、
室谷由紀女流ニ段vs近藤誠也四段(当時)の新人王戦の対局になります。
調べてみると、第47期の新人王戦で、日付は2016年01月28日でした、

 

 

女流棋士の新人王戦に出場枠は限られています。
女流棋戦での成績による選抜が行われ、
いわば(若手の)女流棋士代表として出場するわけですが、
その代表選手になれる時点で素晴らしいことだと思います。

 

それを、ただ出場するだけでなく、
男性棋士相手に勝ってしまうというのは、
ものすごいことですね。
しかも相手が近藤誠也という強い棋士。
谷口女流がただものでないことが改めて思い知らされる話です。

 

当時の近藤誠也四段の強さは?

 

女流棋士が近藤誠也に勝つ、これはとてもすごいことで、快挙だったようです。。

 

 

現在の近藤誠也六段は、勝率が高いことで知られる若手棋士。

 

でも、当時の近藤誠也四段は、まだ新人棋士だったから、今ほど強くなかったのかも?
そういう風に思ってしまいがちかもしれませんが、どうやら違うようなのです。

 

棋士は日々将棋の研究や訓練をしているので、今の方が強いかもしれません。
でも、四段時代から近藤誠也・現六段は、すごい活躍をしていました。
なので、デビュー後の時点でものすごい強い棋士だったといって間違いなさそうです。

 

四段で王将リーグ入り、羽生・豊島に勝利!

 

新人王戦の室谷戦の対局日で2016年01月28日から1年もしないうちに、
近藤四段(当時)は、大きな舞台で戦いました。

 

プロ将棋のタイトルの一つ、「王将」に挑戦する棋士を決める、
「王将リーグ」というリーグ戦に参戦したのです。
このリーグに入るためには、予選を勝ち上がらなければならない、
つまりトーナメントで何連勝もする必要があるのです。

 

 

四段の新人にしてそこまでいけるというのは、すごいことです。

 

リーグ戦の成績は、2勝4敗と、少し負け越しですが、
勝った相手がすごいんです!

 

 

近藤四段(当時)が王将リーグで勝ったのはなんと、
豊島将之ニ冠と、羽生善治九段です。
(ちなみに当時の肩書きは、豊島七段、そして羽生三冠でした。)

 

負けた相手にしても、渡辺棋王、深浦九段、糸谷八段、久保九段と、
トップレベルに強い棋士ばかりです。
トップ棋士たちから洗礼を受けて苦戦しながらも、
豊島・羽生から勝ち星を挙げたのですから、
近藤四段(当時)は、恐ろしい新人だったといえます。
藤井聡太七段がデビュー以来注目の的ですが、
近藤誠也六段もまた驚くほど強い若手棋士ですね!

 

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C級2組順位戦を1期抜け

 

近藤誠也六段は2015年の10月にデビューした棋士なので、
室谷女流二段との対局のあった2016年01月の時点では、
まだ順位戦での対局はありませんでした。
順位戦という棋戦は、年度で区切られるからです。

 

2016年度、初参戦となった順位戦で、近藤誠也四段(当時)は、
9勝1敗という好成績を挙げて、昇級。
「C級2組1期抜け」を果たしました。
これにより、五段昇段もしました。

 

 

ちなにも、その近藤誠也四段がC1への昇級を決めた第75期C2順位戦で、
「ひふみん」こと加藤一二三九段の引退が事実上、決定づけられました。
新しい世代が活躍する中、偉大なレジェンドのプロ棋士生活が終わりを告げようとしていたのですね。。

 

 

それはさておき、こうしてみてみると、
近藤誠也六段のこれまでの順位戦での成績は
かなりのものだったということがわかりますね。
B級2組への昇級を決めた第77期も1敗ですし、
順位戦デビューの第75期も1敗。
さらに、第76期でも8勝2敗と上位の成績でした。
それにより順位がかなりよかったので、
第77期の昇級につながったわけです。

 

年齢の点で話題性のある藤井七段ほどには脚光を浴びなかったとはいえ、
近藤誠也六段は、飛躍に向けて確実に力を貯めていたのですね。

 

室谷由紀女流ニ段がファンに

 

この近藤vs室谷の新人王戦の対局については、
以前「将棋世界」という雑誌の記事で
取りあげられたことがありました。

 

 

対局の局面で勝負どころの説明などもあり、
後日談についても書かれていたので、楽しい記事でした。

 

 

その記事によると、室谷女流ニ段は、その後の近藤誠也四段(当時)の
他棋戦での快進撃をみて、とても嬉しくなったそうです。

 

 

そういう気持ち、よくわかりますねー。
私も、道場や大会で対局した相手が、
他の人に勝っていると嬉しくなりますから。
自分の強さが証明されたような気がしてきますし。

 

 

それで、室谷由紀女流ニ段は近藤誠也四段(当時)のファンになったそうです。
プロがプロのファンになるなんて、不思議な感じですが、
プロ棋士だけど「観る将」でもある棋士もいるようですし、
プロの先生たち自身が、将棋や棋士を観ることを楽しんでいるからこそ、
私たち一般のファンにとっても楽しいものが出されていくのでしょうね!

 

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ともに将棋界最大の一門出身

 

近藤誠也六段と谷口女流ニ段。
お二人には、ある共通点があります。

 

どちらも、大きな一門の出身なのです。
つまり、師匠にはたくさんのお弟子さんがいます。
簡単にいうと、兄弟弟子がいっぱいいる、ということですね。

 

谷口女流ニ段は「西の森一門」の出身

 

たくさんのお弟子さんがいる棋士として知られるのが、
森信雄七段と所司和晴六段で、「西の森一門」、「東の所司一門」と
並び称されているそうです。

 

 

谷口女流は、その森信雄七段門下です。
一門には、山崎八段、糸谷八段、澤田六段、千田六段などなど、
個性派な棋士がたくさんいます。

 

谷口女流ニ段は、一門の中ではわりと普通の人という印象ですね(^^)
でも、谷口由紀女流のお人柄を知ると、
「聖の青春」で描かれている森信雄七段のお弟子さんなんだな、と思えてきます。
温かく弟子を見守る森信雄七段の下で
成長してこられたのだな、と妙に納得するのですよね。

 

近藤誠也六段は「東の所司一門」の出身

 

魂の7番勝負第七局近藤-木村戦は、千駄ヶ谷の受け師が勝利
という、以前書いた記事にも少し書きましたが、近藤誠也六段は所司和晴六段の弟子です。
それから、有望若手棋士の大橋四段も所司一門の棋士で、
朝日杯でその大橋四段を含むプロ相手に
連勝した元奨励会三段の知花賢アマも同門でしたね。

 

所司一門のプロとしては、最近では、
藤井聡太七段に勝った近藤誠也六段、
そして王将のタイトル奪取などの活躍をみせている渡辺明ニ冠は
当然チェックしておきたい棋士です。
その他に、将棋に詳しいファンの中では、
LPSA所属女流棋士の礒谷真帆女流初段が
かなり注目されているのではないでしょうか。

 

 

それはさておき、大勢の棋士がいる一門に所属している者同士、
谷口女流ニ段と近藤誠也六段は話が合いそうですね。
まあ、棋王戦の中継でもそんな様子が観られる場面があったからそう思うのですが(笑)。

 

まとめ

 

近藤誠也六段と谷口女流二段について、過去の公式戦での対局と
それに関連する情報をまとめてみました。

 

色々書きましたが、近藤誠也六段のこれまでの公式棋戦での
実績や勢いがすごいことと、谷口女流二段はその近藤誠也六段に勝ったことがあることから、
今後の棋戦・女流棋戦でのお二人の活躍に期待していきたいですね(^^)

 

それと、公式戦で戦ったことや、お互いの一門の共通点(大所帯であること)がゆえの
互いに対するリスペクトや共感などといった面も、大盤解説から伝わってきたりするのが、
将棋観戦の魅力である、ということも今回新たな発見だったように感じています。

 

このように、将棋界をファンとして見守ってくと、色々と楽しいことがありますね!

 

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