プロ将棋の棋戦や対局の制度や用語などについて

前回はプロの将棋を見ると良いですよという話を書きました。

 

今回はプロ将棋について、主にタイトル戦を中心に情報を書いてみます^^

 

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プロの将棋棋戦 タイトル戦について

 

プロの将棋の大部分は、トーナメントやリーグ戦の形式で行われます。

 

トーナメントであれば負ければ終わりです。勝てば別の相手との対局があります。

リーグ戦であれば勝っても負けても別な相手との対局が、リーグの最後まで続きます。

 

 

これらとは別の形式で、「番勝負」というものがあります。

 

この番勝負は通常、「タイトル」の保持者を決めるために行われるものです。

 

 

各タイトル戦にはその年の挑戦者を決めるための予選があります。

 

プロの将棋でリーグ形式で行われるのは、このタイトル戦の挑戦者決定のための予選と、棋士にとって大切な棋戦である「順位戦」です。

 

 

タイトル戦の挑戦者決定リーグのメンバーは、前年のリーグのメンバーの上位陣とトーナメント形式による予選を勝ち上がった棋士、そして前年のタイトル保持者か挑戦者です。

 

もっとも挑戦者決定の方法は、タイトルによって違うので、他の方式もあります。

 

また、番勝負に関しても、挑戦候補が二人まで絞れた段階で、挑戦者決定戦を番勝負の形式で行うものもあります。

 

この番勝負についてまずは書きます。

 

タイトル戦の番勝負について

 

「番勝負」という言葉を出しましたが、まだ説明していませんでしたね。

 

 

番勝負とは、簡単にいうと、一回の勝負で勝ち負けを決めてしまうのではなく、何回か対局を行うというものです。

 

番勝負には、3番勝負、5番勝負、そして7番勝負があります。それぞれ、先に2回、3回、4回先に対局を勝利した方が番勝負の勝者となります。

 

タイトル戦は、5番勝負か7番勝負で行われます。

 

例えば、「名人戦」は7番勝負で行われます。

名人が4勝3敗とかなら「防衛」、翌年も名人です。

逆に挑戦者が4勝1敗などで番勝負に勝てば「奪取」で、翌年は挑戦者が名人位に就きます。

 

 

タイトル戦の番勝負は、1日で終わるものと、2日制で行うものがあります。後者では、後で説明する「封じ手」が実施されます。

 

 

タイトル戦は、全国各地の旅館で行われます。

例えば、将棋の駒の産地の天童で行われることもあります。

 

海外で行われることもあります。また、都内のホテルで行うこともあります。

 

もしもお住まいの地域の近くで行われる場合は、チャンスですので、お時間があれば是非見学に行ってみましょう。

 

プロの将棋棋戦 ルール編

 

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プロ将棋の対局は厳粛な勝負であるため、私たちが普段やるように、対局者二人だけで行うわけにはいきません。

決められた時間内に勝負をつけるためや、公平を期するために、色々な仕組みが存在します。

 

持ち時間

 

まずは、やはりなんといっても持ち時間ですね。

 

 

実は将棋には、たとえプロ棋士でもいくら考えても中々結論が出せない局面というのがあるようなのです。

 

つまり、難解な場面では、いくらでも考えつづけることができてしまい、何日でも勝負がつづいてしまうこともあり得るわけです。

 

実際、現在のようなプロ将棋のシステムが確立する前の時代には、そういうこともあったようです。

 

 

そのような事態を避けるために、「持ち時間」という制度があるわけです。

 

持ち時間とは、各対局者に平等に与えられた、指し手を決めるための考慮時間です。

 

 

アマチュアの大会の場合、持ち時間がなくなったら即負け、という「切れ負け」という恐ろしいルールが採用される場合もあります。

プロの対局の場合は、持ち時間が切れたら、それ以降は一手を一分で指します。

 

これがいわゆる「秒読み」ですね。

「一分将棋」ともいわれます。

 

 

秒読みに入ると、プロでも間違えることがありますので、一局の将棋の最終盤では、何が起こるかわかりません。

 

観戦しているこちらも、対局者の集中している姿や検討陣の様子に熱気と緊張感を感じ、独特の臨場感とスリルが味わえます。

このあたりは将棋観戦の醍醐味の一つですね。

 

将棋観戦初心者の方も、「持ち時間」や「秒読み」、「一分将棋」などの言葉を覚えておいて、「この前観た将棋は、秒読みに入ってからが面白かったです」、とか、強い人に話してみましょう。

 

きっと熱い会話が楽しめますよ。

 

封じ手

 

2日制の将棋の場合、対局者も関係者も睡眠をとらなければいけませんから、当然途中で対局を中断します。

 

対局は1日目の夕食前に中断されます。

 

中断した時点で、自分が手番を握っている対局者は、翌日の朝対局が再開されるまでの間、ずっと考えることができるのでしょうか?

 

 

いいえ、そんなことはありません。

それではあまりに不公平ですものね^^

 

そこで行われるのが「封じ手」です。

 

 

中断前に自分の手番だった対局者は、その場で次の一手を決めなければなりません。

 

そして、その一手を紙に書いて「立会人」に渡します。

ここで書いた手は、誰にも教えずに秘密にしておきます。

 

そして、翌朝の再開のときに、対戦相手も関係者も視聴者も、初めて封じ手に書かれた手を知ることになります。

 

 

観戦していると、解説の棋士達が色々と封じ手を予想している様子が見られます。

 

二日目の時点で、封じ手が開封されたときに、検討陣の予想が的中したり、あるいは逆に予想外の手だったりします。

2日制の対局は、こうした1日目の余韻が残る感じや、2日連続で楽しめるお得感が魅力ですね。

 

 

個人的には、インターネットの配信でも十分に楽しいのですが、やはり一度は現地に足を運んでその場の空気を味わってみたいな、と思っています。

 

まとめ

 

将棋のタイトルは、番勝負の形式で挑戦者とタイトル保持者の間で戦われます。

番勝負は各地の旅館などで行われ、タイトルによって1日制のものと2日制のものがあります。

 

 

プロ将棋の対局には「持ち時間」などの、公平な勝負ができるようにするためのルールが存在します。

 

2日制のタイトル戦の場合は1日目の中断の時に「封じ手」が記入され、翌朝に開封されます。

 

封じ手を予想するなどの、2日制ならではの楽しみ方がありますので、知っておいて損はないでしょう。

 

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